GMOデジタルPay、電子株主優待券や電子回数券、電子ギフト券の発行が可能な「チケット機能」を追加

2024.6.10

株主優待券やギフト券の電子化ニーズに対応する新機能を追加

今回追加された「チケット機能」は、GMOデジタルPayを電子株主優待券や電子回数券、電子ギフト券として利用できる新機能です。

近年、企業のデジタル化やペーパーレス化の推進が重要視されていますが、企業活動においては現在もさまざまな用途で多くの紙が使用されています。特に株主との関係性強化において有効な株主優待券は、紙で発行するとなると送付や管理などの手間が必要です。「チケット機能」で、株主優待券の大部分をデジタル化することで、紙の購入や印刷、郵送などの費用に加え、管理にかかる人件費も削減可能になります。

電子ギフト券は、購入者がオンラインで第三者へ即座に贈れるデジタル形式のギフト券です。受取人は、スマートフォンアプリなどを通じていつでもどこでもすぐに受け取ることができ、特定の店舗やオンラインサービスなどで、商品やサービスの購入に使用できます。使用履歴や残高をオンラインですぐに確認できるので、利用者にとって非常に便利です。紛失や盗難などのリスクを低減できるだけでなく、ペーパーレスのため環境にも優しいため、ギフト券発行方法の選択肢として魅力的です。

企業はこれらの取り組みを通じて、管理業務の効率化による生産性の向上が期待できるほか、持続可能な未来への貢献という社会的責任も果たせます。さまざまな企業からデジタル化・ペーパーレス化に関する問い合わせや相談がGMOデジタルラボへ寄せられていたことから「チケット機能」を提供することになりました。

電子株主優待券で、運用がより便利に

株主優待券をデジタル化した「電子株主優待券」は、企業と株主双方利便性を向上します。電子株主優待券以外の各種優待券としても利用可能です。

株主が電子株主優待券を利用するには、企業から書面で届いた各種情報を使ってマイページを登録するだけで、企業から優待券が付与される仕組み。マイページを登録した株主は次年度以降、企業から書面で届く「トークン付きQRコード」を自身のスマホで読み取るだけで電子株主優待券をすぐに受け取れます。優待券を利用する際は、マイページにログイン後、指定店舗などに設置されている決済用QRコードを読み取り、支払金額（チケット使用枚数）などを入力し、支払い用パスコードを入力すると優待券での支払い完了となります。

一方、企業はオンラインの管理画面からいつでも利用状況の集計を確認できます。発行済みの株主優待券が有効期限に達した際には、株主優待券の残高が自動削除される仕組みが実装されているため、違算などに関する問い合わせの低減も期待できます。優待券の電子化により、株主による券の紛失や破損の回避にもつながるため、サポート対応などの人的コスト削減も期待できます。

利用状況が一目で分かるダッシュボードの画面

電子チケット・プレミアム付き回数券で待ち時間軽減＆スムーズ発行

「オリジナル電子チケット」や「プレミアム付き電子回数券」の発行も、指定QRコードをスマホなどで読み取り、入力画面でワンタイムトークンを入力するだけで、即時に行うことができます（即時発行は事前に会員登録が必要）。さらに任意で、プレミアム付き電子回数券のプレミアム率や綴り形式（金額×枚数）も設定可能です。

宿泊施設などで発行するエリア限定食事チケット、テーマパーク、観光施設、スポーツ施設などの回数券にも最適です。発行手続きのために利用者を待たせることなく、幅広い用途に使えます。

電子ギフト券と物理ギフトカードのハイブリッド活用が可能

これまでGMOデジタルPayで発行されたハウス電子マネーや電子商品券などは、基本的に購入者本人の利用に限られていました。新機能「チケット機能」を活用することで、購入者以外の第三者が利用できる電子ギフト券の発行が可能になりました。電子ギフト券のほかに、物理カードにQRコードとワンタイムトークンを印刷して贈り物として郵送し、受取人がスマホなどで読み取って使用できるギフトカードとしても使えます。

交通系マネーや電子マネー、コード決済など、スマホを利用した電子決済を利用するユーザーは年々増加傾向にあります。紙の株主優待券やギフト券は利用する際に所持していなければならず、忘れたりなくしたりしてしまうと利用できなくなってしまいます。企業としては管理が煩雑になりますし、利用者にとっては利用し損ねてしまうリスクがあるため、紙での運用はどちらにも決してプラスにはなりません。いまや老若男女がスマホを利用するようになったことから、電子化へのハードルはかなり低くなったと考えられます。

電子株主優待券や電子回数券、電子ギフト券、ハウス電子マネー、電子会員証をスマホ上で簡単に利用できて、物理ギフトカードも併用できるGMOデジタルPayは、発行する企業にも、使う私たちにとってもメリットが大きく、かゆいところに手が届くサービスといえるのではないでしょうか。

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安蔵靖志

Techジャーナリスト／家電エバンジェリスト
家電製品協会認定　家電製品総合アドバイザー（プラチナグレード）、スマートマスター。AllAbout デジタル・家電ガイド。ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ～ンの家電ソムリエ」にレギュラー出演するほか、ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの商品リサーチ・構成にも携わっている。