2024年8月9日・10日・11日の3日間、カリフォルニア ディズニーランド・リゾートの隣にあるアナハイム・コンベンション・センター、そして近隣の巨大アリーナのホンダセンターでディズニーのファン向けイベント「D23: The Ultimate Disney Fan Event(D23 アルティメット・ディズニー・ファン・イベント、以下、D23)」が開催されました。
ロサンゼルスで開催された「D23: The Ultimate Disney Fan Event」 ©Disney
といっても、ほとんどの人はD23をご存じではないかもしれません。
日本で“ディズニー”といえば、「東京ディズニーリゾート」というテーマパークを思い浮かべる人が多いでしょう。ですがグローバルな意味の“ディズニー”は、もっと多彩で広大な世界です。
例えばテーマパークだけでも世界各地の「パーク」に加えて、タイムシェアリゾートの「ディズニー・バケーション・クラブ」や、7月に日本でも事業開始が発表されたクルーズビジネス「ディズニー・クルーズライン」と多岐にわたります。
さらに「ピクサー・アニメーション・スタジオ」「ルーカスフィルム」「マーベル・スタジオ」「20世紀スタジオ」「ナショナルジオグラフィック」を含む映画スタジオビジネス、加えて映像配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」も擁しています。そしてアメリカの3大テレビネットワークの1つ「ABC」も持っています。そう、この全てが“ディズニー”なのです。
これら“オールディズニー”が集結し、ファンのために開催した一大イベントが、今回で紹介するD23です。
D23はアメリカのウォルト・ディズニーが主催する公式のファンコミュニティで、今年で15周年を迎えます。初年度からD23の会員の筆者が、D23の熱気をレポートします。
日本で“ディズニー”といえば、「東京ディズニーリゾート」というテーマパークを思い浮かべる人が多いでしょう。ですがグローバルな意味の“ディズニー”は、もっと多彩で広大な世界です。
例えばテーマパークだけでも世界各地の「パーク」に加えて、タイムシェアリゾートの「ディズニー・バケーション・クラブ」や、7月に日本でも事業開始が発表されたクルーズビジネス「ディズニー・クルーズライン」と多岐にわたります。
さらに「ピクサー・アニメーション・スタジオ」「ルーカスフィルム」「マーベル・スタジオ」「20世紀スタジオ」「ナショナルジオグラフィック」を含む映画スタジオビジネス、加えて映像配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」も擁しています。そしてアメリカの3大テレビネットワークの1つ「ABC」も持っています。そう、この全てが“ディズニー”なのです。
これら“オールディズニー”が集結し、ファンのために開催した一大イベントが、今回で紹介するD23です。
D23はアメリカのウォルト・ディズニーが主催する公式のファンコミュニティで、今年で15周年を迎えます。初年度からD23の会員の筆者が、D23の熱気をレポートします。
D23のチャーターラウンジでは、「初年度から会員」リストに筆者の名前も掲載されていました!日本人は数人しかいません ©Disney
ディズニーが映画の世界をますます華やかに!
まずお伝えしたいのは、オールディズニーの各映画スタジオが集まり、世界初出し情報を公開した講演「Disney Entertainment Showcase」です。
ディズニーを率いるCEOのボブ・アイガー氏を筆頭に各スタジオのトップが登場し、最新の映画情報だけでなく、さまざまな会場限定の映像を披露。ファンたちはスタンディングオベーションで迎えました。
ディズニーを率いるCEOのボブ・アイガー氏を筆頭に各スタジオのトップが登場し、最新の映画情報だけでなく、さまざまな会場限定の映像を披露。ファンたちはスタンディングオベーションで迎えました。
巨大アリーナ、ホンダセンターに登場したボブ・アイガーCEO ©Disney
数ある初公開情報の中でも日本のファンの注目を集めたトピックは、やはりディズニー・アニメーション・スタジオの新作映画『ズートピア2(原題)』でしょう。
ズートピアシリーズは、クールでニヒルなキツネ“ニック”が登場する作品で、最新作である『ズートピア2(現代)』が2025年11月に公開予定。会場では限定映像に加え、2022年にアカデミー助演男優賞に輝きオスカー俳優となったキー・ホイ・クァンが、ズートピアシリーズで初めて登場する“は虫類”である蛇のゲイリー役を担当することも発表されました。
ズートピアシリーズは、クールでニヒルなキツネ“ニック”が登場する作品で、最新作である『ズートピア2(現代)』が2025年11月に公開予定。会場では限定映像に加え、2022年にアカデミー助演男優賞に輝きオスカー俳優となったキー・ホイ・クァンが、ズートピアシリーズで初めて登場する“は虫類”である蛇のゲイリー役を担当することも発表されました。
ズートピアの世界では、D23ならぬ「Z23」を開催中。どこかで見たようなポスターが……? ©Disney
基調講演では初出し情報がたくさん。映画『ズートピア2(原題)』にキー・ホイ・クアンが声で出演すると発表されました ©Disney
会場では警官となったニックとジュディのフォトロケーションも! ©Disney
ピクサースタジオが公開する作品群も見逃せません。2026年6月に全米公開予定の『トイ・ストーリー5(原題)』では、メインキャラクターであるおもちゃのウッディやバズたちが対決することになる“相手”が初めて発表されました。
その相手とは……なんと“エレクトロニクス”。おもちゃは電子機器に勝てるのか? このアナウンスの直後、会場に少し動揺が広がっていたのが印象的でした。
その相手とは……なんと“エレクトロニクス”。おもちゃは電子機器に勝てるのか? このアナウンスの直後、会場に少し動揺が広がっていたのが印象的でした。
こちらも初公開の『トイ・ストーリー5(原題)』イメージアート。子どもが毛布の下で持っているものは、おもちゃの天敵、タブレット⁉ ©Disney
そのほかにも、舞台作品を手掛けるディズニー・シアトリカル・グループからは20世紀スタジオの名作である『ザ・グレイテスト・ショーマン』の舞台化が発表されました。
舞台作品を手掛けるディズニー・シアトリカル・グループのメドレーで突如発表された「ザ・グレイテスト・ショーマン」舞台化には大きな歓声が起こりました ©Disney
そして2025年12月に公開予定のアバターシリーズ第3作目タイトルが『アバター:ファイアー・アンド・アッシュ(原題)』になることも発表されました。
ジェームズ・キャメロン監督が登場し、2024年12月に全米公開のアバター3作目タイトルを華々しく発表! ©Disney
D23のスタジオ部門の発表については、ハイライト動画が公開されています。会場の熱気がおわかりいただけるはずです。
D23イベント、スタジオ部門での発表の様子
via www.youtube.com
宮田 健
ライター
2012年よりITセキュリティのフリーライターとして活動するかたわら、個人活動として“広義のディズニー”を取り上げるWebサイト「dpost.jp」を1996年ごろから運営中。テーマパークやキャラクターだけではない、オールディズニーが大好物。2020年、2022年には講談社「ディズニーファン」に短期連載も。
Webサイト:https://dpost.jp/
X:@dpostjp