簡単に実践できる!職場の人間関係が良くなる習慣

中野 亜希

Special働き方改革業務効率化
リモートワーク全盛時代を経て、今また出社が増えてきた、という人も多いのではないでしょうか。そして、職場で人と顔を合わせるようになると、人間関係が仕事に及ぼす影響の大きさを再認識することも……。

出社による「コミュニケーションの貯金」はとても重要ですが、対人関係を良好に維持してこそのコミュニケーション関係の蓄積です。

職場において、人間関係が良好な人には共通点があります。それは褒め上手とか、いつも笑顔であるとか、すぐお礼を言える……といった人柄の良さのようなものばかりではありません。まねすれば、同じように人間関係を良くすることができる、簡単な考え方や習慣があるのです。

やらないなんて損!「あいさつは自分から」

子どものころから「あいさつは大事」と言われて育った人は多いはず。しかし、大人になってからそれを苦手と感じたり、日々のあいさつが適当になっている人も多いようです。子ども時代よりもマナーや礼儀が大事な社会人生活なのに、よく知らない人にはモゴモゴと小さな声であいさつしたり、すれ違っても会釈だけで終わらせたり……。

あいさつをしない人に対し「無視されているのかな」「自分に気づいてもらえていないのかも」と感じた経験から臆病になってしまい、「相手があいさつしてきたら、あいさつを返そう」「声をかけやすい人だけにあいさつしよう」と消極的になる人も多いものです。

このように相手との距離感によって迷いが生まれたり、時に自分のプライドをも試す「あいさつ」。それだけに、先手必勝であいさつすることは、相手の「嫌われている?」「無視されるかも」といった気後れをなくすことにつながります。話しかけやすい印象を生み、他人がコミュニケーションを取りやすくなるというメリットもあります。さらに誰でもできて、かつ「礼儀正しさ」を簡単にアピールできる方法なのに、しない・できない人が多いため、「いつも、誰にでもきちんとあいさつする」というのは自分の好感度を大幅に上げられるアクションでもあるのです。

あいさつをためらってしまうシャイな人は「人に会ったら、相手の目を見て元気よくあいさつする」と決めてしまいましょう。「人の態度がどうであれ、自分はこうする」と決めていれば、相手の反応によって気後れすることが減っていき、堂々とふるまえるはずですよ。そして「話しかけやすい人」と認識されたあなたの周りには、人が集まってくるはずです。

またそのとき、とても重要なのが「あいさつは目を見て」。これは必ず実践してください。

他人の時間を奪わない!「時間の価値を知る」

時間は、誰に対しても同じように与えられています。その一方で「時は金なり」とも言われるほど、価値あるものでもあります。つまりは「平等な資産」なのですが、それを大切に扱う人と、そうでない人がいるということです。

スマートフォンはもちろん、リモートワークの普及によって「自分のペースで仕事に取りかかれる」状態が当たり前になりました。「会社にいるから働く」「パソコンの前にいるからYouTubeを見る」といった環境による行動の制限がなくなり、時間がそのまま「可処分時間」となったことで、むしろ人々が感じる「時間の価値」は高騰していると感じます。時間に対しどれくらい効果やメリットがあるか、という意味の「タイパ(タイムパフォーマンス)」という言葉も生まれました。

こうした状況から、他人の時間を奪う人間が周囲に与えるストレスは、年々大きくなっています。自分の時間に対して無頓着なだけならまだしも、他人の時間の価値に鈍感だったり、人の時間を奪うような言動は嫌われてしまう原因に。それが仕事の場であれば、なおさらです。

遅刻やドタキャンなど、相手の時間を無駄にする行為を避けるのはもちろん、「わからない・できないといった、悪い情報ほど早く知らせる」ことは結果的に相手の時間を奪わずに済みます。質問するときはメモを取り、理解できないことはその場で聞くようにすれば、同じ質問で相手の時間を奪うこともありません。また、依頼を受ける・受けないの決定を早くすることで、「いつ返事が来るのだろうか」「この人が受けられないなら、ほかの人に依頼したいのに」と、相手を不安にすることを避けられます。

テキストコミュニケーションをする上では、「結論ファースト」+「手短な前提」+「箇条書き」を心がけるだけで、周りの印象も変わります。

また「待たせない」「自分の手元で仕事を止めない」ことを意識するだけで、周囲の人もあなたの時間を大切にしてくれるようになり、「最近なぜか皆がやさしい」と感じることもあるかもしれません。

いちいち戦わない!「できるから入る」ことの大切さ

こちらからのフィードバックに対し、必ず「ありがとう」と返してくれる人がいます。その指摘がどういうものであれ、また指摘する側がその人より上の立場であっても、そうでなくても、です。こういう人がいると、周囲はとてもハッピー。「ありがとう」と、いったんは指摘に耳を傾けてくれる人が相手だと「意見を言っても大丈夫だ」と安心できます。

人に意見したり、何かを指摘するのは、自分の主張にある程度自信があったとしても勇気のいることです。そのため、意見を受け入れてくれる人に心を開きたくなるものです。「この人はきちんと聞いてくれる人」と認識されることで周囲とのコミュニケーションが活発になる、より良いものを作れるといった効果も期待できます。

反対に、強めの否定から入ったり、まっとうな指摘にも「私が悪いってこと?」など感情的に接する人は周囲を疲れさせてしまいます。また、年齢や立場が上の人間が何気なく放つ一言は、周囲の若手に思った以上のインパクトを与えることも。悪気はなくても「でも」「だって」が口ぐせになっていると「なんでも否定してくる」と思われているかもしれません。「偉い人」ほど、何気ない口ぐせにも気を配りたいところです。

なにより、物事を「できない理由」「やらない理由」を考えるのばかりうまい人と、「やる方法」を考える人、どちらが仕事がうまくいくのかは考えればすぐにわかるはずです。
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中野 亜希

ライター・コラムニスト
大学卒業後、ブログをきっかけにライターに。会社員として勤務する傍らブックレビューや美容コラム、各種ガジェットに関する記事執筆は2000本以上。趣味は読書、料理、美容、写真撮影など。 Twitter:@752019

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