テキストから音楽を作成できるSuno AIでイケてる音楽を作るには? 音楽制作経験者が試してみた

Jun Fukunaga

AISpecialクリエイター映画・音楽
2022年は「Midjourney」や「Stable Diffusion」といった画像を生成するAIが注目を集めたが、2023年は音楽シーンでも生成AIに大きな注目が集まった。

特に注目が集まったのは、有名アーティストの音声をAIがカバーするAI音声カバーや、ザ・ビートルズがAIの音源分離技術を活用し、過去のデモ音源を使った最後の“新曲”を発表したことだろう。しかし、一般のユーザーにも大きなインパクトを与えたのは、画像生成におけるMidjourneyやStable Diffusionと同様に、ユーザーが入力したテキストに応じて、AIが音楽を生成する音楽生成AIツールだろう。

2023年末から注目を集める音楽生成AI「Suno AI」とは

音楽生成AIでは、Googleが現在、試験運用中の「MusicLM」やStable Diffusionの開発元であるStability AIによる「Stable Audio」が代表的なツールに挙げられるが、2023年の年末ごろから特に注目を集めるのが「Suno AI」だ。

Suno AIを開発したのは、アメリカ・マサチューセッツ州ケンブリッジに拠点を置くSunoという企業だ。同社は音楽家とAIの専門家たちからなるとされており、開発者の中には、Metaや「TikTok」の運営元であるByteDanceなどに所属していた人たちもいるという。

Suno AIは、昨年秋ごろに公開後、2カ月ほどで数万人に利用が広がっている。2023年12月19日からはMicrosoftのチャットボット「Copilot」のプラグインとしても利用可能になるなど、音楽生成AIとしては後発にもかかわらず、急速に認知度を上げた。

日本では、特にSNSを中心に話題が沸騰し、プロのミュージシャンもSuno AIで作成した音楽のクオリティに反応を示すなど、これまでの音楽生成AIを上回る大きな反響を得ている。

Suno AIが注目を集めた理由には、これまでの一般向け音楽生成AIにはない、ワンストップで作詞・作曲・演奏・歌唱までが行えるという特徴がある。また、生成できる楽曲のスタイルもロックやヒップホップ、テクノ、レゲエからK-POP、J-POPまで幅広い。加えて、作詞と歌唱に関しては日本語にも対応する。

しかも、これまでに制作したことがない人でも、入力したテキストから、“ある程度以上のクオリティの音楽”が歌唱付きでわずか数分でできてしまう。利用する側にとっては、これまでの同様の音楽生成AIツール以上に魅力を感じるツールのはずだ。そのため、一時はSNSにユーザー自身が用意した日本語の歌詞をSuno AIに歌わせた楽曲が連日投稿され、タイムラインをにぎわせていた。

Suno AIで音楽を作るには?

このように手軽に音楽を作成できるSuno AIだが、実際にはどのような指示(プロンプト)をAIに与えればいいのだろうか? その方法を解説していこう。

Suno AIは先述したとおり、現在MicrosoftのCopilotの機能のひとつとしても利用できる。しかし、Copilot版の場合は、1日の作曲回数が3回までという制限があるだけでなく、ほかの機能も簡易版といえる代物だ。

一方、Suno AIの公式サイトではブラウザアプリ版が利用できる。こちらでは「Basic Plan」「Pro Plan」「Premier Plan」の3つの料金プランが用意されている。

無料で利用できるBasic Planでは、1日に10曲まで音楽を作成できる。次に月額10ドル(年払いの場合は8ドル)で利用できるPro Planでは、月に500曲まで音楽を作成できるだけでなく、その音楽をYouTubeやSpotifyなどの音楽配信プラットフォームで配信するなど、商用利用も可能だ。最上位プランのPremier Planでは、月額30ドル(年払いの場合は24ドル)で、月に2000曲まで音楽を作成できる。こちらもPro Plan同様、作成した音楽は商用利用も可能だ。Pro PlanとPremier Planでは作成できる楽曲が規定数に達した場合、追加のクレジット(1曲を作成するのに使用するのに10クレジット必要)を購入することもできる。

また、Basic Planでは、入力したテキストから同時に作成できるのは2曲だが、Pro PlanとPremier Planの場合は同時に10曲作成できる。
Suno AIのPC版ブラウザアプリで音楽を作成する場合、まず公式サイトにアクセスして、ページ内の右上部分に表示されている「Make a song」タブをクリックする。
そうすると次に「Trending」という、現在、Suno AIで人気になっている曲が表示される画面が表示される。そのページの左部分にある「Create」タブをクリックすると、Suno AIにログインするためのアカウント作成画面が表示される。その際、ユーザーはGoogle、Discord、Microsoftの3つの中から任意のアカウントを選択し、ログイン可能だ。
ログインすると音楽作成のためのプロンプト入力画面が表示されるが、Suno AIでは通常のテキストを入力して音楽を作成するノーマルモードと、より細かくSuno AIに指示を出せる「カスタムモード(Custom Mode)」が用意されている。

テキストで指示を出すだけで音楽を作成できるSuno AIのノーマルモード

まずはノーマルモードで音楽を作成してみよう。このモードではプロンプト入力画面に次のような指示をテキストで入力するとAIが自動で音楽を作成してくれる。

“夏をテーマにした日本語の歌詞でメロディックなパンクロックを作成してください。”
そうすると数分でAIに指示した内容の音楽が次のような曲名と日本語の歌詞付きで作成される。
https://app.suno.ai/song/aefe2fc1-7176-4d24-81b4-42053d888d48/

Suno AIで生成された歌詞と曲

Suno AIで作成された音楽の歌詞は4行ずつの[Verse]と[Chorus]の2パートで構成される。また、1曲の長さは最大1分20秒とされているが、曲の長さを指定することはできない。そのため今回、筆者が作成した「夏の灼熱」という曲の長さは53秒となった。

作成された音楽には、“japanese melodic punk rock”といった曲の内容を示すタグが付くが、タグはランダムで生成され、場合によっては日本語で付くこともある。

ちなみにボーカルを女性の声にしたい場合、“夏をテーマにした日本語の歌詞で女性ボーカルのメロディックなパンクロックを作成してください。”と指示を出すと、女性ボーカルによるパンク調の曲が作成された。
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Jun Fukunaga

ライター・インタビュワー
音楽、映画を中心にフードや生活雑貨まで幅広く執筆する雑食性フリーランスライター・インタビュワー。最近はバーチャルライブ関連ネタ多め。DJと音楽制作も少々。

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