こんにちは。鷹木です。最近子供たちにNintendo Switchを取られて、手元のiPhoneでゲームをしています。ただ、画面に表示するタイプのコントローラーだと、思った通りに動かせなくてイライラすることもしばしば。そこで、iPhoneとBluetooth接続できるPlayStation 5のコントローラーにスマホホルダーをくっつけて遊んでいます。ストレスフリーで楽しいんですが、今までは僕がスマホをいじっていても、家族(主に妻)からすると仕事かゲームかあいまいだったのが明確になってしまったため、若干後ろめたさも感じています……。
気を取り直して、今回の鵜の目「鷹木」の目は、ポッドキャストの面白さについて。ポッドキャストって、オープンとクローズドとの狭間にある、最後のフロンティアだと思うんですよね。
気を取り直して、今回の鵜の目「鷹木」の目は、ポッドキャストの面白さについて。ポッドキャストって、オープンとクローズドとの狭間にある、最後のフロンティアだと思うんですよね。
可処分時間の奪い合いに参戦したポッドキャスト
僕は最近、夜に独りの時間を確保して、ネットサーフィンしながらポッドキャストを聞いています。
スマートフォンコンテンツが充実した現代は、可処分時間の奪い合いが起きています。動画や音楽のサブスク、ゲームや漫画やニュースサイトなどなどで、目も耳も忙しい。
人は耳と目を分離して非同期にすると、それぞれで別のものが楽しめます。目ではPC作業をしながら耳では音楽を聴く、という人も多いのでは? ポッドキャストも同様に、目は別のことをしながら耳で楽しむことができる点が、“タイパ”的にもいいのかもしれません。
スマートフォンコンテンツが充実した現代は、可処分時間の奪い合いが起きています。動画や音楽のサブスク、ゲームや漫画やニュースサイトなどなどで、目も耳も忙しい。
人は耳と目を分離して非同期にすると、それぞれで別のものが楽しめます。目ではPC作業をしながら耳では音楽を聴く、という人も多いのでは? ポッドキャストも同様に、目は別のことをしながら耳で楽しむことができる点が、“タイパ”的にもいいのかもしれません。
オープンとクローズドの狭間にあるポッドキャスト
ポッドキャストは平和で牧歌的なんですよね。オープンとクローズドの狭間にいるというか。
いまX(Twitter)やYouTubeなどのオープンなインターネットプラットフォームは、ちょっとしたことがきっかけで炎上が起きたり的外れなリプライがついたりなど、かなり殺伐としています。一方で、世の中全体には理解してもらいづらいけれど、分かっている人同士ならば面白い、という話はたくさんあります。そんな話題がポッドキャストに合っている気がします。
「Hello, World」しなくていい情報、「世界全体に教えなくていい」情報はいっぱいあるんですよね。3人だけで話したいこととみんなに話したいことは違うから、情報の公開範囲を決めた方がいい。
その点、ポッドキャストも誰でも聞けるからオープンではあります。けれども、わざわざ聞きに行かないと内容は分からないからクローズドともいえる。いまという時代はオープンなところでしゃべりづらいから、クローズドな場のほうが気楽。少なくとも僕は、クローズドな情報共有ができる場所をなんとなく探しています。
昭和世代が、ラジオの「オールナイトニッポン」を聞いてニヤニヤしていたイメージでしょうか。当時は放送が後から記事になって炎上する、なんていう場面はなかったから、ラジオも牧歌的で自由でした。
でも、今は発言の一部を切り取られて記事にされ、批判されるということがよく起きていて、ラジオやテレビできわどい話が全くできなくなっている。そういう話が聞ける場所として、ポッドキャストは機能しているんじゃないかなと思います。
オープンな場は炎上するからと、完全にクローズドにしてしまうと、今度は特定のアプリやサービスに閉じてしまって、参加しにくくなります。LINEのチャットグループだと、通知がたくさん来すぎて混乱したり、Discordは操作体系にクセがあってよく分からなかったり。
いまX(Twitter)やYouTubeなどのオープンなインターネットプラットフォームは、ちょっとしたことがきっかけで炎上が起きたり的外れなリプライがついたりなど、かなり殺伐としています。一方で、世の中全体には理解してもらいづらいけれど、分かっている人同士ならば面白い、という話はたくさんあります。そんな話題がポッドキャストに合っている気がします。
「Hello, World」しなくていい情報、「世界全体に教えなくていい」情報はいっぱいあるんですよね。3人だけで話したいこととみんなに話したいことは違うから、情報の公開範囲を決めた方がいい。
その点、ポッドキャストも誰でも聞けるからオープンではあります。けれども、わざわざ聞きに行かないと内容は分からないからクローズドともいえる。いまという時代はオープンなところでしゃべりづらいから、クローズドな場のほうが気楽。少なくとも僕は、クローズドな情報共有ができる場所をなんとなく探しています。
昭和世代が、ラジオの「オールナイトニッポン」を聞いてニヤニヤしていたイメージでしょうか。当時は放送が後から記事になって炎上する、なんていう場面はなかったから、ラジオも牧歌的で自由でした。
でも、今は発言の一部を切り取られて記事にされ、批判されるということがよく起きていて、ラジオやテレビできわどい話が全くできなくなっている。そういう話が聞ける場所として、ポッドキャストは機能しているんじゃないかなと思います。
オープンな場は炎上するからと、完全にクローズドにしてしまうと、今度は特定のアプリやサービスに閉じてしまって、参加しにくくなります。LINEのチャットグループだと、通知がたくさん来すぎて混乱したり、Discordは操作体系にクセがあってよく分からなかったり。
鷹木 創
編集主幹
2002年以来、編集記者や編集長などとしてメディアビジネスに携わる。インプレス、アイティメディアと転職し、2013年にEngadget日本版の編集長に就任。 その後スマートニュースに転職。国内トップクラスの機械学習を活用したアプリ開発会社においてビジネス開発として活躍。2021年からはフリーランスとして独立、IBM、Google などのオウンドメディアをサポートしている。