GMOインターネットグループのGMOクリエイターズネットワークは、自社が運営しているフリーランス特化型金融支援サービス「FREENANCE(フリーナンス)」のユーザーを対象に「フリーランスになる前の会社員経験」をテーマにアンケートを実施しました。その結果、約90%がフリーランスになる前に会社員を経験しており、フリーランスになる前に経験しておくべき会社の部署として多くの人が「営業」や「経理」と答える結果になりました。
約90%がフリーランスになる前に会社員を経験
【問1】フリーランスになる前に、会社員を経験しましたか?
フリーランスとして活動する前に、会社員を経験したかをたずねたところ、約88.9%が「経験した」と回答しました。近年は会社勤めを経験せずフリーランスになる「新卒フリーランス」という働き方の認知も浸透しつつありますが、この調査では会社員経験者が圧倒的に多いことが分かりました。
フリーランスとして活動する前に、会社員を経験したかをたずねたところ、約88.9%が「経験した」と回答しました。近年は会社勤めを経験せずフリーランスになる「新卒フリーランス」という働き方の認知も浸透しつつありますが、この調査では会社員経験者が圧倒的に多いことが分かりました。
「フリーランスになる前に、会社員を経験しましたか?」への回答結果
【問2】フリーランスになる前に、会社員を経験してよかったと思いますか?
会社員経験者に、フリーランスとして活動する前に会社員を経験してよかったと思うかと質問すると、「思う」が約81.8%で、「やや思う」と合わせると約95.8%となりました。ほとんどの回答者が、会社員の経験をポジティブにとらえていることが分かりました。
会社員経験者に、フリーランスとして活動する前に会社員を経験してよかったと思うかと質問すると、「思う」が約81.8%で、「やや思う」と合わせると約95.8%となりました。ほとんどの回答者が、会社員の経験をポジティブにとらえていることが分かりました。
「フリーランスになる前に、会社員を経験してよかったと思いますか?」への回答結果
会社員時代の経験で最も役立っているのは、言葉遣いなど「社会人の基本マナー」
【問3】フリーランスになって、『会社員時代に身につけることができてよかった』と思うことを教えてください
会社員を経験したフリーランスに、会社員時代に身に付けられてよかったことを質問しました。「社会人の基本マナー」が最も多い約74.9%を占め、「人脈」「PCスキル」などを上回る結果となりました。フリーランスとして活躍するにはスキルも重要ですが、上司や先輩がいる会社だからこそ学べる基本マナーのありがたみを実感する傾向にあるようです。
会社員を経験したフリーランスに、会社員時代に身に付けられてよかったことを質問しました。「社会人の基本マナー」が最も多い約74.9%を占め、「人脈」「PCスキル」などを上回る結果となりました。フリーランスとして活躍するにはスキルも重要ですが、上司や先輩がいる会社だからこそ学べる基本マナーのありがたみを実感する傾向にあるようです。
「フリーランスになって、『会社員時代に身につけることができてよかった』と思うことを教えてください」への回答結果
具体的にどのような基本マナーが役に立ったかを、本調査の回答者一部に後日調査したところ、「メールの書き方。社外の人に対する敬語表現などを学んだ(エンジニア)」、「電話とメールの使い分け。内容やタイミングによって電話とメールのどちらが適切か判断できるようになった(ライター)」、「独立前に経験した接客業で顧客に対する言葉遣いや態度を学んだ。一方で、対面での接客が中心だったためメールの作法を深く知らず、独立後、メールを送る際に敬称の使い方を間違ってしまった(士業)」などの声がありました。
フリーランスになる前に経験しておきたい会社の部署は「営業や経理」
【問4】将来フリーランスになるなら、どの部署を経験しておくことをお勧めしますか?
将来フリーランスになるなら会社員時代にどの部署を経験しておくのがいいかをたずねたところ、「営業・マーケティング部」が約61.7%で最も多い結果になりました。顧客と接する機会が多く、マナーやコミュニケーション能力が身に付きやすいため、多くの人が経験しておきたいと考えたのではないかと推測されます。次点は「経理・財務部」で、お金の知識を習得できる部署が挙がりました。
将来フリーランスになるなら会社員時代にどの部署を経験しておくのがいいかをたずねたところ、「営業・マーケティング部」が約61.7%で最も多い結果になりました。顧客と接する機会が多く、マナーやコミュニケーション能力が身に付きやすいため、多くの人が経験しておきたいと考えたのではないかと推測されます。次点は「経理・財務部」で、お金の知識を習得できる部署が挙がりました。
「将来フリーランスになるなら、どの部署を経験しておくことをお勧めしますか?」への回答結果
独立するまでの会社員経験の期間の長さは「関係ない」
【問5】会社員をどのくらい経験してから独立するのが理想的だと思いますか?
最後に、フリーランスになる前に会社員を経験した人に、どのくらいの期間会社員を経験するのが理想的かと質問すると、「期間は関係ないと思う」という回答が約40.4%と最多でした。会社員時代の経験はフリーランスになって役立つことは実感していても、期間は気にしない人も多いようです。
最後に、フリーランスになる前に会社員を経験した人に、どのくらいの期間会社員を経験するのが理想的かと質問すると、「期間は関係ないと思う」という回答が約40.4%と最多でした。会社員時代の経験はフリーランスになって役立つことは実感していても、期間は気にしない人も多いようです。
「会社員をどのくらい経験してから独立するのが理想的だと思いますか?」への回答結果
【調査概要】
調査テーマ:フリーランスになる前の会社員経験に関するアンケート
調査対象:FREENANCE byGMOの登録ユーザー 649人
調査期間:2024年2月14~19日 ※一部、後日追加調査
有効回答数:649件
調査方法:インターネット調査 ※一部、後日電話による追加調査
調査主体:FREENANCE byGMO
調査テーマ:フリーランスになる前の会社員経験に関するアンケート
調査対象:FREENANCE byGMOの登録ユーザー 649人
調査期間:2024年2月14~19日 ※一部、後日追加調査
有効回答数:649件
調査方法:インターネット調査 ※一部、後日電話による追加調査
調査主体:FREENANCE byGMO
フリーランスや起業家を目指すなら、営業や経理を経験してみては?
新卒フリーランスという働きが存在することも定着しつつある中、今回の調査では、多くのフリーランスは会社員としての経験を重視しており、フリーランスの成功に、技術的スキルだけでなく、ビジネスコミュニケーションやマナーも重要と考えていることが分かりました。また、会社員としての経験は期間の長さが重要なのではなく、個人が得た学びや準備が整った期間によるため、キャリア形成のタイミングは、柔軟に考えていると分かりました。
フリーランスの仕事でも、新規顧客の獲得や案件の発掘といった営業活動は事業の成長に欠かせません。また取引先との円滑なコミュニケーションは、信頼構築や関係性の向上につながります。打ち合わせの中で要件をヒアリングして問題解決を図る能力が必要なのはもちろんですが、コミュニケーション力が高い人は雑談の中からでも新たな案件を生み出すことができます。営業部門の仕事というのは、そういう意味でフリーランスにとって必要不可欠の能力といえるでしょう。
経理も同様です。正確な帳簿管理と請求書作成は事業の健全性を保ちますし、税金や経費の計算も重要です。フリーランスもしくは起業家を目指すのであれば、専門スキルだけではなく、営業部門や経理部門の経験も重要であると言えそうです。
フリーランスの仕事でも、新規顧客の獲得や案件の発掘といった営業活動は事業の成長に欠かせません。また取引先との円滑なコミュニケーションは、信頼構築や関係性の向上につながります。打ち合わせの中で要件をヒアリングして問題解決を図る能力が必要なのはもちろんですが、コミュニケーション力が高い人は雑談の中からでも新たな案件を生み出すことができます。営業部門の仕事というのは、そういう意味でフリーランスにとって必要不可欠の能力といえるでしょう。
経理も同様です。正確な帳簿管理と請求書作成は事業の健全性を保ちますし、税金や経費の計算も重要です。フリーランスもしくは起業家を目指すのであれば、専門スキルだけではなく、営業部門や経理部門の経験も重要であると言えそうです。
安蔵 靖志
Techジャーナリスト/家電エバンジェリスト
家電製品協会認定 家電製品総合アドバイザー(プラチナグレード)、スマートマスター。AllAbout デジタル・家電ガイド。ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ~ンの家電ソムリエ」にレギュラー出演するほか、ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの商品リサーチ・構成にも携わっている。