フリーランスのための金融支援サービス「FREENANCE(フリーナンス) byGMO」(以下、FREENANCE)のオウンドメディア「FREENANCE MAG」が話題だ。サービス、メディアの立ち上げや現在の状況、バズらせるための施策など、オウンドメディアの運用方法について、運営元のGMOクリエイターズネットワークに取材した。
「フリーランスのためのお金と保険のサービス」FREENANCE byGMOとは
GMOクリエイターズネットワークでは、フリーランスのための金融支援サービス「FREENANCE byGMO」を提供している。
2002年の創業以来、同社はライターやカメラマン、デザイナー、イラストレーターといったネットワークに登録するフリーランスのクリエイターたちとともに、さまざまなウェブコンテンツを制作しながら事業を拡大してきた。
ただ、コンテンツ制作事業だけでは、GMOインターネットグループに参画する企業として求められるような、二次曲線で事業を急激に伸ばすことは難しい。
「そんな時に新規事業として浮かんできたアイデアがFREENANCEだった」と語るのは同社執行役員で、フリーナンス事業責任者の次松武大氏だ。
「何かもっとクリエイターさんに使ってもらえて、彼らが困っていることを助けられるものがないかなと考えたことが、FREENANCEを始めるきっかけになりました。フリーランスの方は受発注の状況に左右されるなど、収入は不安定になりがちです。また、会社員と違って保険などいざという時の後ろ盾になるものがあまりありません。そういった課題は、我々も10年以上に渡って多くのクリエイターさんと接してきたので、実感としてニーズを強く感じていました」(次松氏)
2002年の創業以来、同社はライターやカメラマン、デザイナー、イラストレーターといったネットワークに登録するフリーランスのクリエイターたちとともに、さまざまなウェブコンテンツを制作しながら事業を拡大してきた。
ただ、コンテンツ制作事業だけでは、GMOインターネットグループに参画する企業として求められるような、二次曲線で事業を急激に伸ばすことは難しい。
「そんな時に新規事業として浮かんできたアイデアがFREENANCEだった」と語るのは同社執行役員で、フリーナンス事業責任者の次松武大氏だ。
「何かもっとクリエイターさんに使ってもらえて、彼らが困っていることを助けられるものがないかなと考えたことが、FREENANCEを始めるきっかけになりました。フリーランスの方は受発注の状況に左右されるなど、収入は不安定になりがちです。また、会社員と違って保険などいざという時の後ろ盾になるものがあまりありません。そういった課題は、我々も10年以上に渡って多くのクリエイターさんと接してきたので、実感としてニーズを強く感じていました」(次松氏)
GMOクリエイターズネット 執行役員 フリーナンス事業責任者の次松武大氏
GMOクリエイターズネットワークでは2018年10月よりFREENANCE事業を開始した。クリエイティブ事業から別分野の金融事業への進出は、傍目には突拍子もない変化に見えるかもしれない。しかし、一緒に働いてきたフリーランスのクリエイターの課題を解決するという方向性で見ると、「特別、突拍子もないものではなく、当社のこれまでの文脈とも繋がる自然な流れだった」と次松氏は振り返る。
そのような経緯からスタートしたFREENANCEは、“フリーランスのためのお金と保険のサービス”を掲げている。提供サービスのひとつに「フリーランス即日払い」があるが、これは金融用語で「ファクタリング」と呼ばれる金融サービスのひとつだ。
フリーランス即日払いでは、フリーランスの請求書を債権として買い取り、手数料を差し引いた金額を最短で即日、フリーランスに支払う。そして元々の発注者からフリーランスに変わり、請求書分の代金を請求する。
そのような経緯からスタートしたFREENANCEは、“フリーランスのためのお金と保険のサービス”を掲げている。提供サービスのひとつに「フリーランス即日払い」があるが、これは金融用語で「ファクタリング」と呼ばれる金融サービスのひとつだ。
フリーランス即日払いでは、フリーランスの請求書を債権として買い取り、手数料を差し引いた金額を最短で即日、フリーランスに支払う。そして元々の発注者からフリーランスに変わり、請求書分の代金を請求する。
資金繰りがうまくいっていない時だけ使うサービスにしたくなかった
次松氏はFREENANCEを「フリーランスにとって、“資金繰りがうまくいっていない時だけ使うサービスにはしたくなかった」と語る。このサービスを使うフリーランスに資金繰りがうまくいっていない印象を与えることで、彼らの仕事の邪魔になることを懸念したからだ。
その課題の解決策として、FREENANCEでは会員制を採用し、登録無料で業務遂行中の事故や納品物の瑕疵などに対する最大5000万円までの損害を賠償。また、登録時には反社チェックを行うシステムを導入している。
「即日払いのみだと、FREENANCEを使うことは恥ずかしいことと思われたかもしれません。でも、身元もしっかりしていて、かつ、万が一、フリーランスが原因で発注元に損失が出たとしても保険でちゃんと責任が取れることが保証されていれば、FREENANCEに登録していることは恥ずかしいことではなくて、むしろ発注元に対する信頼性の証明になります」(次松氏)
現在、FREENANCEのようなファクタリングサービスを提供する企業はベンチャー企業を中心に増えている。しかし、FREENANCEのように「資金繰りと保険の2つを特徴とするサービスはまだ皆無」と次松氏はいう。
「そういった売掛債権のファクタリングサービスを使っている場合、そのことを隠したがるフリーランスが多いのですが、我々のサービスだと使っていることをSNSで公言される方も少なくありません。むしろ『保険があるので入っておいた方がいいですよ』と言ってくれる方も今、すごく増えています。そういった意味でも、何百万人といわれるフリーランスの方全員に利用していただきたいと思っています」(次松氏)
その課題の解決策として、FREENANCEでは会員制を採用し、登録無料で業務遂行中の事故や納品物の瑕疵などに対する最大5000万円までの損害を賠償。また、登録時には反社チェックを行うシステムを導入している。
「即日払いのみだと、FREENANCEを使うことは恥ずかしいことと思われたかもしれません。でも、身元もしっかりしていて、かつ、万が一、フリーランスが原因で発注元に損失が出たとしても保険でちゃんと責任が取れることが保証されていれば、FREENANCEに登録していることは恥ずかしいことではなくて、むしろ発注元に対する信頼性の証明になります」(次松氏)
現在、FREENANCEのようなファクタリングサービスを提供する企業はベンチャー企業を中心に増えている。しかし、FREENANCEのように「資金繰りと保険の2つを特徴とするサービスはまだ皆無」と次松氏はいう。
「そういった売掛債権のファクタリングサービスを使っている場合、そのことを隠したがるフリーランスが多いのですが、我々のサービスだと使っていることをSNSで公言される方も少なくありません。むしろ『保険があるので入っておいた方がいいですよ』と言ってくれる方も今、すごく増えています。そういった意味でも、何百万人といわれるフリーランスの方全員に利用していただきたいと思っています」(次松氏)
次松氏は「目標とする利用者数はまだまだ、はるか先にある」というが、ポジティブに使えるファクタリングサービスとして、FREENANCEは現在、フリーランスからの支持を集めている。そのような状況の中でFREENANCEが今、取り組んでいるのがオウンドメディアの「FREENANCE MAG」の運営だ。
Jun Fukunaga
ライター・インタビュワー
音楽、映画を中心にフードや生活雑貨まで幅広く執筆する雑食性フリーランスライター・インタビュワー。最近はバーチャルライブ関連ネタ多め。DJと音楽制作も少々。