とある炭酸飲料が大好きすぎて在宅勤務用に箱買いしているんですが、最近その炭酸飲料の350ミリリットルのペットボトルがラベルレスで買えることを知って、さらにうれしくなっています。このラベル、意外とはがしにくくて困ってたんですよね。
さて、今回の鵜の目「鷹木」の目は、未来の乗り物「空飛ぶクルマ」を取り上げます。ベンチャー企業を中心に、開発が競われている空飛ぶクルマ。電動モーターで制御された複数のプロペラで飛翔し、垂直に離着陸できる“人が乗れるドローン”のようなモビリティです。その可能性とは──?
さて、今回の鵜の目「鷹木」の目は、未来の乗り物「空飛ぶクルマ」を取り上げます。ベンチャー企業を中心に、開発が競われている空飛ぶクルマ。電動モーターで制御された複数のプロペラで飛翔し、垂直に離着陸できる“人が乗れるドローン”のようなモビリティです。その可能性とは──?
これは“クルマ”?
空飛ぶクルマがヘリコプターや小型飛行機と違う最大のポイントは、エンジンにガソリンや内燃機関を使わず、電気でモーターを動かしていることです。
電気はラクなんです。ガソリンは石油からしか作れないし、燃やして爆発させて動かさなくてはならず、エンジンをその爆発の圧力に耐えられる設計にしなくてはならないけれど、電気はいろんなものから作れるし、モーターの管理はラク。「ブラシレスモーター」なら接触ポイントもないから構造も簡単です。ベンチャーを含めたいろいろな企業が空飛ぶクルマに参入できる背景には、構造が簡単だから、という面があります。
ただ、そもそも論なんですが、空飛ぶクルマと呼ばれるものは「車」じゃないんですよね。基本的に車輪は付いていなくて、形はほぼドローン。例えば、先日GMOインターネットグループの熊谷正寿代表が搭乗したことで話題になった、米国のLIFT AIRCRAFTの電動垂直離着陸機「HEXA」はまさに大きなドローン。本来はドローンなんだけど、ドローンにはおもちゃや軍事利用、いたずら目的の利用という負の印象があるから、ドローンではない、クルマだと言いたいのかもしれませんね。
電気はラクなんです。ガソリンは石油からしか作れないし、燃やして爆発させて動かさなくてはならず、エンジンをその爆発の圧力に耐えられる設計にしなくてはならないけれど、電気はいろんなものから作れるし、モーターの管理はラク。「ブラシレスモーター」なら接触ポイントもないから構造も簡単です。ベンチャーを含めたいろいろな企業が空飛ぶクルマに参入できる背景には、構造が簡単だから、という面があります。
ただ、そもそも論なんですが、空飛ぶクルマと呼ばれるものは「車」じゃないんですよね。基本的に車輪は付いていなくて、形はほぼドローン。例えば、先日GMOインターネットグループの熊谷正寿代表が搭乗したことで話題になった、米国のLIFT AIRCRAFTの電動垂直離着陸機「HEXA」はまさに大きなドローン。本来はドローンなんだけど、ドローンにはおもちゃや軍事利用、いたずら目的の利用という負の印象があるから、ドローンではない、クルマだと言いたいのかもしれませんね。
今後の話ですが、近い将来SF映画やアニメのように車道も走れ、空も飛べる機体も搭乗する可能性はあります。もちろん、地上と空中両用の名前通りの“車輪付き空飛ぶクルマ”が実現したとしても、交通ルールの変更は必須だと思いますので、当面は空飛ぶクルマでの移動は空とヘリポートで完結するんじゃないかなと思っています。
そういえば昔は、BMWも飛行機を作っていました。日産自動車やSUBARUも中島飛行機をルーツに持ちますし、ホンダはHondaJetを作っています。自動車業界からすると、飛行機の開発は見果てぬ夢なのかもしれないですね。
そういえば昔は、BMWも飛行機を作っていました。日産自動車やSUBARUも中島飛行機をルーツに持ちますし、ホンダはHondaJetを作っています。自動車業界からすると、飛行機の開発は見果てぬ夢なのかもしれないですね。
安全性は大丈夫?
ドローンは垂直に離着陸できるんですが、着陸が難しい。複数の羽を回し、その回転数を変えながら揚力を上げたり下げたりするんですが、回転数が足りなくなると急激に揚力を失ってしまいます。失敗するとストーンと落ちちゃう。このあたりの微妙な調整は人間だと難しいので、将来の普及のためには自動化が必須でしょう。
上空での混雑制御も大変そうです。正月に子どもたちとたこ揚げをしたんですけど、子ども同士、近くで揚げたがっちゃうから、娘と息子の凧のひもが交差して絡み合ってしまい、風も読めないし一騒動でした。たこ揚げぐらいならいいんですが、ドローン同士がぶつかったら大変だなと思います。ドローンの群体飛行管理技術の進歩に期待です。
空飛ぶクルマは、運転手が同乗せず、地上から遠隔で操作する「目視外飛行」が近く可能になりそうです。この目視外飛行で、最大のリスクはサイバー攻撃による墜落事故です。GMOインターネットグループの各社では、空飛ぶクルマ向けに通信の暗号化をはじめとする通信セキュリティ技術や電子認証技術を提供したり、セキュリティの専門家がデバイス、通信、クラウドの脆弱性診断を行う「GMOサイバーセキュリティ for Drone/eVTOL」などを用意して、サイバー攻撃から「空飛ぶクルマ」とその管制施設を守る取り組みを進めているとのこと。
上空での混雑制御も大変そうです。正月に子どもたちとたこ揚げをしたんですけど、子ども同士、近くで揚げたがっちゃうから、娘と息子の凧のひもが交差して絡み合ってしまい、風も読めないし一騒動でした。たこ揚げぐらいならいいんですが、ドローン同士がぶつかったら大変だなと思います。ドローンの群体飛行管理技術の進歩に期待です。
空飛ぶクルマは、運転手が同乗せず、地上から遠隔で操作する「目視外飛行」が近く可能になりそうです。この目視外飛行で、最大のリスクはサイバー攻撃による墜落事故です。GMOインターネットグループの各社では、空飛ぶクルマ向けに通信の暗号化をはじめとする通信セキュリティ技術や電子認証技術を提供したり、セキュリティの専門家がデバイス、通信、クラウドの脆弱性診断を行う「GMOサイバーセキュリティ for Drone/eVTOL」などを用意して、サイバー攻撃から「空飛ぶクルマ」とその管制施設を守る取り組みを進めているとのこと。
鷹木 創
編集主幹
2002年以来、編集記者や編集長などとしてメディアビジネスに携わる。インプレス、アイティメディアと転職し、2013年にEngadget日本版の編集長に就任。 その後スマートニュースに転職。国内トップクラスの機械学習を活用したアプリ開発会社においてビジネス開発として活躍。2021年からはフリーランスとして独立、IBM、Google などのオウンドメディアをサポートしている。