2025年12月15日スタート予定!ディズニー初のアジア航路「ディズニー・アドベンチャー」
この船は日本の船とは少し異なり、東南アジアに特化したクルーズ船として運行されます。
その大きさはなんと、日本にやってくる巨大な“ウィッシュ級”よりもはるかに大きく、約20万8000tGT。一度に6000人の乗客を乗せる超巨大な船です。

2025年12月15日就航「ディズニー・アドベンチャー」©Disney
・「マーベル・ランディング」(マーベル/アベンジャーズ関連作品)
・「タウンスクウェア」(ディズニー・プリンセス関連ほか)
・「ディズニー・イマジネーション・ガーデン」(ディズニー関連作品)
・「ディズニー・ディスカバリー・リーフ」(ファインディング・ニモシリーズ、リロ&スティッチ、リトル・マーメイド、あの夏のルカなど)
・「サンフランソーキョー・ストリート」(Big Hero 6/ベイマックス)
・「ウェイファインダー・ベイ」(モアナと伝説の海)
・「トイ・ストーリー・プレース」(トイ・ストーリーシリーズ)

豪華客船「ディズニー・アドベンチャー」のエリアイメージ図。ディズニーの全てが詰め込まれています©Disney
船の上にローラーコースター⁉「マーベル・ランディング」
ディズニー・アドベンチャーのアッパーデッキに作られるこのエリアでは、3つの新作アトラクションなど“アベンジャーズ”レベルの冒険が楽しめます。

船上にアトラクション、「マーベル・ランディング」のイメージ図 ©Disney
「ピム・クォンタム・レーサーズ」はピム・テクノロジーの新ガジェットを試してみるアトラクション。映画『アントマン&ワスプ』で象徴的だったカーチェイスシーンをイメージした、おもちゃセットトラックのライドです。
「グルート・ギャラクシー・スピン」は映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』にインスパイアされたアトラクション。同作の人気キャラクター・グルートがお気に入りのミックステープをかけつつ、ゲストはノヴァ軍のベースジャンパーに乗り、空を飛びます。
空を飛ぶといいますが、そもそもここは海に浮かぶ船の上のはず。そこに“ローラーコースターや”“空飛ぶアトラクション”があること自体、すごいことですよね。
船内ではさまざまなディズニー作品をテーマにしたショーを開催

「ウォルト・ディズニー・シアター」で開催予定のステージショー『リメンバー』のイメージ ©Disney
他にもディズニーの音楽で盛り上がる「ミッキーのカラー・スピン・ダンス・パーティー」や、日本でも人気の『ベイマックス』がテーマの「ベイマックス・スーパー・エクササイズ・エキスポ」など、多数のショーがこのシアターで開催予定です。

マーベルヒーローが登場する「アベンジャーズ・アッセンブル!」のイメージ ©Disney

日本でもファンが多いベイマックスが登場する「ベイマックス・スーパー・エクササイズ・エキスポ」のイメージ ©Disney

インタラクティブイベント「モアナ:コール・オブ・ザ・シー」のイメージ ©Disney
ディズニークルーズ初、あの“ダッフィー”たちも仲間入り!
東京ディズニーシーで初めて登場した「ミニーが船旅に出るミッキーのために
作ったくまのぬいぐるみ」であるダッフィーとシェリーメイに加え、アートが大好きなネコのジェラトーニ、ダンサーを夢見るウサギのステラ・ルー、料理が大好きなイヌのクッキー・アン、音楽が大好きなカメのオル・メル、そして謎解きが得意なキツネのリーナ・ベル。これらの“ダッフィー&フレンズ”が海の上に勢ぞろいします。
今回発表になったのは、新たなステージショー「ダッフィー・アンド・ザ・フレンドシップ」。東京ディズニーシーのショーでもおなじみのポストマンのカモメ、ティッピーブルーも登場するとのことです。

新たに発表されたステージショー「ダッフィー・アンド・ザ・フレンドシップ」のイメージ ©Disney

船内に登場予定の「ダッフィー&フレンズショップ」イメージ ©Disney
船上レストランも“ディズニー”づくし!
まず、ディナーレストランとして「ナビゲーターズ・クラブ」と「ハリウッド・スポットライト・クラブ」が登場。特にハリウッド・スポットライト・クラブにはミッキーマウス、ミニーマウス、ドナルドダック、デイジーダックが姿を見せ、ゲストのテーブルまでご挨拶にやって来るのが魅力です。

レストラン「ハリウッド・スポットライト・クラブ」にはミッキーたちもやって来る ©Disney
そして『塔の上のラプンツェル』や『アナと雪の女王』などをテーマにした「エンチャンテッド・サマー・レストラン」、トイ・ストーリーの世界を再現した「ピクサー・マーケット・レストラン」も登場します。

さまざまなディズニー作品の世界をミックスした「エンチャンテッド・サマー・レストラン」 ©Disney

鉄板焼きを楽しめる「マイク&サリーのフレーバー・オブ・アジア」©Disney

大人の雰囲気を楽しめる「バッカニア・バー」 ©Disney
気になる価格帯は?高い?安い?
このシンガポールのディズニー・アドベンチャーは、寄港地なしの海上ステイ型で、3/4/5泊のプランがあります。旅程販売直後の価格は次の通りです。
・3泊(3-Night Cruise from Singapore):958米ドル〜
・4泊(4-Night Cruise from Singapore):1318米ドル〜
・5泊(5-Night Cruise from Singapore):2694米ドル〜
ただしこれらの価格は、最安値の「インサイドルーム」(窓なし・客室数少なめ)のもの。海が見える「オーシャンビュー」の客室であれば3泊プランで約1400米ドル〜、ベランダ付きの客室「ベランダビュー」であれば同プランで約1600米ドル〜です。
少し割高に感じるかもしれませんが、クルーズ料金に船内での食事とエンターテインメントが含まれた「オールインクルーシブ」形式です。
アルコールドリンクや一部の高級レストランでは追加料金が必要ですが、宿泊・食事・さらにディズニーのエンターテインメントの全てを楽しめるとなれば、この値段でも釣り合うのではと筆者は考えています。

旅程販売直後(2024年11月)の価格帯は……
日本版とシンガポール版との共通点は?
特に船の大きさは最大で、客室も大変多く、リーズナブルにクルーズ体験ができるのがポイント。
そして、日本からのアクセスも、これまでと大きく変わります。今までは、ディズニー・クルーズラインの船に乗るには、飛行機を乗り継ぎフロリダ・オーランドまで行く必要がありました。しかしシンガポール発着の新たなクルーズ船の就航によって、日本からのアクセスも一段と便利に。このため、ディズニー・アドベンチャーは日本のディズニーファンから注目の的なのです。初めてのディズニー・クルーズラインなら、まずはこの船がおすすめです。
そして気になるのは、今後登場する“日本の”ディズニークルーズとの共通点。オリエンタルランドも、ディズニー・アドベンチャーのように、3〜4泊程度の旅程で寄港地なしのクルーズを提供予定です。そうなると、価格帯や提供されるエンターテインメントは、シンガポールのディズニー・アドベンチャーと似たようなものになる可能性があります。
日本でも約5年後にはやって来るディズニーのクルーズ船、ひと足先に体験したいという方は、ぜひシンガポールにも注目してみてください。

宮田 健
ライター
2012年よりITセキュリティのフリーライターとして活動するかたわら、個人活動として“広義のディズニー”を取り上げるWebサイト「dpost.jp」を1996年ごろから運営中。テーマパークやキャラクターだけではない、オールディズニーが大好物。2020年、2022年には講談社「ディズニーファン」に短期連載も。
Webサイト:https://dpost.jp/
X:@dpostjp