約500Mbps、4msの高速・低遅延の通信を記録したローカル5G
GMOインターネットでは、東京・渋谷のグループ第2本社・フクラス内にあるコミュニケーションスペース「シナジーカフェ GMO Yours・フクラス」にローカル5Gのシステムを設置、テスト環境を整えています。そこで5Gになるとどれだけ高速かつ低遅延で通信できるかを社内のネットワークエンジニアが試した結果を紹介します。
まず、テスト環境における速度です。トラフィック試験では約500Mbpsとなる497Mbpsを記録しました。テスト環境のローカル5Gの周波数帯域は100MHz幅で、その設備の上限に近いものとなります。
また、遅延についてもPingコマンドで測定したところ、多少のばらつきはありますがおよそ4msに収まっています。
比較のため、4Gについても測定しています。ただし、これはローカル環境ではないので、一般利用者が使っている4G回線で試したものとなります。速度は下りで約100Mbps程度に収まりました。
しかし、遅延が大きくなりました。30ms~64msと数値は振れていますが、5Gにおける4msと比べれば10倍以上遅くなることもあり、遅延は大きいと言えます。
速度については今回の試験では約500Mbpsとなりましたが、今後、ローカル5Gで利用できるい周波数帯が現在の100MHz幅からさらに広がることで、速度をさらに速くすることも期待できるでしょう。
続いて動画です。動画再生画面を録画したものですが、4Gではいわゆる“カクカク”な再生よりもさらに悪く、途中で止まってしまうような状態です。同じ動画でも大きな容量になれば、4Gと5Gとの間でこのような差が付くことになります。
続いて動画です。動画再生画面を録画したものですが、4Gではいわゆる“カクカク”な再生よりもさらに悪く、途中で止まってしまうような状態です。同じ動画でも大きな容量になれば、4Gと5Gとの間でこのような差が付くことになります。
デモ|1-2.動画ダウンロード5G
via www.youtube.com
デモ|1-1.動画ダウンロード4G
via www.youtube.com
今回はローカル5Gと4Gとの比較で、規格上ももちろんローカル5Gが速いことになりますが、4G側は一般利用もある回線でした。一般利用者と共有する4Gに比べて、スタンドアローン構成のローカル5Gでは、外部の通信の影響を受けていないことも、4Gとの差に表れています。
ローカル5Gのメリットはこんなところ
最後に、ローカル5Gのメリットをまとめると以下のようになります。
● 通信速度をさらに速くする余地がある
● 組織以外の通信の影響がない
● 4Gで必要だった通信料を抑えられる可能性がある
● ハードウェアとソフトウェアの普及で大化けする可能性がある
現在のところローカル5Gへの取り組みは始まったばかりと言えます。使う周波数帯域が広がれば、速度をさらに速くし、より多くの端末と通信できる可能性も秘めています。
また、自分たちの組織以外の通信の影響がなくなるほか、4Gで必要な外部事業者の通信料の負担がなく、トータルコストを抑えられることが期待できます。
加えて、現在、ローカル5Gのネックでもある通信機器の普及という点は、これから大きな改善が期待できるほか、活用するためのソフトウェアなど、アプリケーションも大きく進化発展すると見られます。
GMOインターネットが、今回いち早くローカル5Gの設備を設置した「シナジーカフェ GMO Yours」では、社内外のエンジニアやクリエイターがローカル5Gに直接触れられるテスト環境として開放も検討しています。
● 通信速度をさらに速くする余地がある
● 組織以外の通信の影響がない
● 4Gで必要だった通信料を抑えられる可能性がある
● ハードウェアとソフトウェアの普及で大化けする可能性がある
現在のところローカル5Gへの取り組みは始まったばかりと言えます。使う周波数帯域が広がれば、速度をさらに速くし、より多くの端末と通信できる可能性も秘めています。
また、自分たちの組織以外の通信の影響がなくなるほか、4Gで必要な外部事業者の通信料の負担がなく、トータルコストを抑えられることが期待できます。
加えて、現在、ローカル5Gのネックでもある通信機器の普及という点は、これから大きな改善が期待できるほか、活用するためのソフトウェアなど、アプリケーションも大きく進化発展すると見られます。
GMOインターネットが、今回いち早くローカル5Gの設備を設置した「シナジーカフェ GMO Yours」では、社内外のエンジニアやクリエイターがローカル5Gに直接触れられるテスト環境として開放も検討しています。
ローカル5G基地局(渋谷フクラス)
永島 和夫