GMOペパボのパートナー（従業員）である黒瀧悠太氏が提案したプロジェクトが2024年5月29日、情報推進機構（IPA）の「2024年度 未踏ターゲット事業」に採択されました。プロジェクト名は「リザバーコンピューティングを用いたエッジデバイス向けデータ活用プラットフォームの開発」で、黒瀧氏が未踏ターゲット事業に採択されるのは2年連続となります。
GMOインターネットグループでは、グループの技術力を牽引して技術広報活動に貢献するパートナーを「デベロッパーエキスパート」として任命し、その活動を支援する「エキスパート制度」を2023年4月から運用しています。今回プロジェクトを提案した黒瀧氏も当初からデベロッパーエキスパートとして活躍しています。
GMOインターネットグループでは、グループの技術力を牽引して技術広報活動に貢献するパートナーを「デベロッパーエキスパート」として任命し、その活動を支援する「エキスパート制度」を2023年4月から運用しています。今回プロジェクトを提案した黒瀧氏も当初からデベロッパーエキスパートとして活躍しています。
2023年度事業で実現したプロジェクトをプラットフォーム化し、さまざまなユースケースに対応
黒瀧氏は、昨年度に採択されたプロジェクト「リザバーコンピューティングを活用したオフライン環境でのセンサーデータのリアルタイム可視化・分析ソフトウェアの開発」で、センサーやデバイスのデータを利用し分析する研究者や技術者を支援することを目的に、オフライン環境でもセンサーとマイコンデータの取得から可視化、エコーステートネットワーク（ESN）による動作分類、およびデータの保存までを一貫して行えるPWA（Progressive Web Apps）ソフトウェア「CanteenFlow」を開発しました。このソフトウェアは、広範なユースケースに対応できるようなプラットフォームに発展させることが求められています。
本年度のプロジェクトは、「CanteenFlow」の応用・実用化を目指し、エッジデバイスやIoT領域で事業や研究を行うユーザー向けのAI SaaS（Software as a Service）として、さまざまなユースケースに継続的に対応可能なプラットフォームを実現するものです。
プロジェクト採択理由は以下の通りです。
「昨年度のプロジェクトで開発した、オフライン環境下でデータ取得、可視化、リザバー計算処理を行うソフトウェアを拡張し、実用化に向けたプラットフォーム開発することを目的とする。ユーザーのニーズを調査してリザバー計算アプリケーションを拡充し、継続的に利用可能なAIソフトウェアサービスを構築することにより、IoTデバイス等で取得されるデータの利活用が促進されると期待される。ユーザーにとって使いやすいインタフェースの開発、複数センサーの接続のための拡張、ユーザー評価を踏まえたアプリの改良などを通じて、取得データをセンサーの近くで迅速に分析できる利便性の高いソフトウェアサービスが実現され、リザバー計算の活用事例創出にも貢献すると考えられる」
黒瀧氏のコメントは以下の通りです。
「私はリザバーコンピューティングという時系列情報処理に特化した技術を活用し、少ない消費電力で高速かつ学習コストの低いデータ解析を社会の様々な場面で活用するためのツールを開発しています。昨年度のプロジェクトにおいて、センサーやデバイスのデータを利用して分析する研究者や技術者を支援するためのPWA（Progressive Web Apps）ソフトウェア『CanteenFlow』を開発しました。
本年度のプロジェクトでは、この『CanteenFlow』の一般公開に向けて、広範なユースケースに対応できるプラットフォーム構築を行います。エッジデバイスやIoT領域で事業や研究を行うユーザー向けのAI SaaS（Software as a Service）として、さまざまなユースケースに対応可能なプラットフォームの実現を目指しています」
本年度のプロジェクトは、「CanteenFlow」の応用・実用化を目指し、エッジデバイスやIoT領域で事業や研究を行うユーザー向けのAI SaaS（Software as a Service）として、さまざまなユースケースに継続的に対応可能なプラットフォームを実現するものです。
プロジェクト採択理由は以下の通りです。
「昨年度のプロジェクトで開発した、オフライン環境下でデータ取得、可視化、リザバー計算処理を行うソフトウェアを拡張し、実用化に向けたプラットフォーム開発することを目的とする。ユーザーのニーズを調査してリザバー計算アプリケーションを拡充し、継続的に利用可能なAIソフトウェアサービスを構築することにより、IoTデバイス等で取得されるデータの利活用が促進されると期待される。ユーザーにとって使いやすいインタフェースの開発、複数センサーの接続のための拡張、ユーザー評価を踏まえたアプリの改良などを通じて、取得データをセンサーの近くで迅速に分析できる利便性の高いソフトウェアサービスが実現され、リザバー計算の活用事例創出にも貢献すると考えられる」
黒瀧氏のコメントは以下の通りです。
「私はリザバーコンピューティングという時系列情報処理に特化した技術を活用し、少ない消費電力で高速かつ学習コストの低いデータ解析を社会の様々な場面で活用するためのツールを開発しています。昨年度のプロジェクトにおいて、センサーやデバイスのデータを利用して分析する研究者や技術者を支援するためのPWA（Progressive Web Apps）ソフトウェア『CanteenFlow』を開発しました。
本年度のプロジェクトでは、この『CanteenFlow』の一般公開に向けて、広範なユースケースに対応できるプラットフォーム構築を行います。エッジデバイスやIoT領域で事業や研究を行うユーザー向けのAI SaaS（Software as a Service）として、さまざまなユースケースに対応可能なプラットフォームの実現を目指しています」
GMOペパボ SUZURI事業部 事業部CTO 黒瀧悠太氏
“未踏的IT人財”がアイディアや技術力を生かせるIPAの「未踏ターゲット事業」
経済産業省所管の政策実施期間として2004年に発足したIPAは、IT施策の一翼を担う活動を推進する機関です。IPAでは、基礎技術や領域横断的技術革新に取り組む「未踏的IT人材」（ITを駆使してイノベーションを創出できる優れたアイディア・技術力を持つ人材）が、自らのアイディアや技術力を最大限に活かし将来の経済発展への貢献につなげていけるよう、次世代ITを活用する先進分野IT人材の発掘・育成を目的とした「未踏ターゲット事業」を2018年度から実施しています。
未踏ターゲット事業では、ターゲット分野に興味を持つ未踏的IT人材からプロジェクトを公募し、優れた能力と実績を持ち合わせた専門家による指導・助言、活動実績に応じた活動費の提供などを行っています。
未踏ターゲット事業では、ターゲット分野に興味を持つ未踏的IT人材からプロジェクトを公募し、優れた能力と実績を持ち合わせた専門家による指導・助言、活動実績に応じた活動費の提供などを行っています。
年1回の公募制で選出するGMOインターネットグループの「エキスパート制度」
GMOインターネットグループが2023年4月から運用しているエキスパート制度とは、インターネット業界の発展に貢献するパートナーを支援する制度です。GMOインターネットグループの技術広報活動など、グループ内における開発者コミュニティの活性化やインターネット業界の発展に貢献する開発者（デベロッパー）を「デベロッパーエキスパート」に任命し、その活動を支援するものです。
エキスパートは立候補制で、年1回メンバーを公募して選出します。2024年5月時点で10人のエキスパートメンバーがグループ各社から選出され活動しており、エキスパートに任命された開発者には活動費として最大で年間100万円が支給されます。
エキスパートは立候補制で、年1回メンバーを公募して選出します。2024年5月時点で10人のエキスパートメンバーがグループ各社から選出され活動しており、エキスパートに任命された開発者には活動費として最大で年間100万円が支給されます。
デベロッパーエキスパートのこれまでの活動実績
デベロッパーエキスパートはこれまで、大学などの研究会・コミュニティへの技術支援活動や、技術書籍の出版・寄稿、標準化団体技術コミュニティへの貢献などの活動を行っています。過去には同じくエキスパートとして活動したパートナーがIPAの「未踏ターゲット事業」に採択される（「GMOインターネットのパートナーが参画するプロジェクトが
IPAの『2020年度 未踏ターゲット事業』に採択」）など、特定の専門分野における第一人者として業界発展に寄与しています。
GMOインターネットグループは、優秀なエンジニア・クリエイターが技術力を生かして活躍するための支援を継続し、今後も業界全体の技術力推進へ寄与していくとのことです。
AIやロボティクスなどをはじめとするICTが進展していくためには、高い技術力を持つエンジニアやクリエイターが独自の発想を自由に生み出して育むための環境作りが重要になります。GMOインターネットグループのエキスパート制度のように高い技術力とモチベーション、実行力などを持つエンジニアが社内外で活躍できる制度作りがこれから社会全体に広がっていくことを期待したいですね。
IPAの『2020年度 未踏ターゲット事業』に採択」）など、特定の専門分野における第一人者として業界発展に寄与しています。
GMOインターネットグループは、優秀なエンジニア・クリエイターが技術力を生かして活躍するための支援を継続し、今後も業界全体の技術力推進へ寄与していくとのことです。
AIやロボティクスなどをはじめとするICTが進展していくためには、高い技術力を持つエンジニアやクリエイターが独自の発想を自由に生み出して育むための環境作りが重要になります。GMOインターネットグループのエキスパート制度のように高い技術力とモチベーション、実行力などを持つエンジニアが社内外で活躍できる制度作りがこれから社会全体に広がっていくことを期待したいですね。
安蔵 靖志
Techジャーナリスト／家電エバンジェリスト
家電製品協会認定 家電製品総合アドバイザー（プラチナグレード）、スマートマスター。AllAbout デジタル・家電ガイド。ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ～ンの家電ソムリエ」にレギュラー出演するほか、ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの商品リサーチ・構成にも携わっている。
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