生成AI活用で月間10万時間近くを創出！GMOインターネットグループのAI活用実態調査

2024.1.8

AI活用促進のための3つの取り組み

GMOインターネットグループは、グループ内でのAI活用について、主に3つの観点から取り組みを紹介しています。

時間とコストの節約

グループ全体でAIリテラシーの向上とAIの積極利用を促すことにより、時間とコストの節約を図っています。

2023年4月には賞金総額1000万円の社内公募コンテスト「AI（愛）しあおうぜ！ChatGPT業務活用コンテスト」を実施。AIに関する取り組みや新サービスへつながる作品が集まり、すでに実装されているものも多数あります。

また、AIに関する最新動向や最新ツールの理解を深める、専門家による「GMO AIセミナー」を月に最低2回開催。AIを積極的に利用できる環境をハードウェアの面からも整えるべく、NVIDIAの最新GPU「NVIDIA H100 Tensor コア GPU」「NVIDIA L4 Tensor コア GPU」を搭載したサーバーの無料貸出および「GeForce RTX 4090」「RTX 3080Ti」を搭載したノートパソコンの無料貸出をグループパートナーに実施しています。

さらにSlackの全パートナー参加するチャンネルでは、AIに関する最新情報をリアルタイムで共有。全パートナー受験必須のAIテスト「GMO AIパスポート」も実施しています。中途採用における選考でもAIに関する課題を取り入れています。

既存サービスの質をAIで向上

グループ各社が提供する既存サービスに対して、生成AIによる文章や画像を活用した機能追加も進んでいます。これらのAI活用による品質の向上は、2023年11月時点でグループ全体で56件に上るとのことです。

AI産業への新サービス提供

グループではAI産業そのものを盛り上げるべく、AIを利用した新たな挑戦に取り組むスタートアップの支援も始めています。また2023年11月時点で、ホスティング、EC、メディアなどの領域で、合計8件の新サービスの提供が開始されています。

例えば、ハンズオン型CVC（コーポレートVC）のGMO AI＆Web3は、有望なAIスタートアップへの支援を実施。GMOインターネットグループ株式会社は、AIを利用する上で不可欠なNVIDIA社のGPU「NVIDIA H100 Tensor コア GPU」「NVIDIA L4 Tensor コア GPU」を搭載したAI開発者向けのGPUホスティングサービスを開始しました。

さらにAI専門家とともに新会社・GMO教えてAIを設立し、生成AIプロンプトポータルサイト「教えて.AI byGMO」がサービスを始動。また、GMOアドマーケティングはAI活用のコンテンツ作成サービス「週刊AIプロ野球コンシェル」を提供開始しています。

このように、AI活用によって創出された時間によって、既存サービスにさらなる付加価値を与え、未来に向けて新たなプロダクトやサービスの開発が進んでいます。AI活用実態調査が示した「1カ月に9万6000時間が創出された」という結果は、AI活用の確かな足取りを示す数字といえるのではないでしょうか。