「フィットネスバイク」に「ステッパー」、自宅で運動不足を解消できるか実際に試してみた「ながら」でどこまでできる!?

齋藤 千歳

SDGsSpecial使ってみた

時間があれば、大人だって毎日運動したい!

ながら運動で日常生活に運動時間と運動量を確保しよう

街に日常生活が戻る中、1日の終わりに体力低下を実感したり、健康診断などで「運動不足」を指摘されたされた経験のある方も多いのではないでしょうか? かく言う筆者も、特定健診で運動不足や太りすぎ、各種数値の悪化を指摘され、生活の見直しを余儀なくされました。

禁酒やダイエットにチャレンジし、フィットネスクラブへも復帰。食生活も見直しました。しかしフィットネスクラブは行き帰りの時間や運動時間、お風呂やサウナ……と十分に利用するとトータルで3〜4時間ほしいところ。2歳の息子がいる筆者にんな時間があるわけがなく、せいぜいトータル1〜2時間が限界で、毎日行くのも難しいのが現実です。

そこで自宅でのテレワークがメインの筆者は、自宅で仕事をしながら、さらにはテレビやゲームをしながら、「ながら運動」で運動量を確保することはできないかと考えました。毎日30分や1時間でも、ながら運動を日常生活に組み込むことで「健康的に痩せよう!」と目論んだのです。

ながら運動に向いた「フィットネスバイク」と「ステッパー」をセレクト

わが家に到着したBeaxisの「スリムコアバイク」。仕事しながらの利用を前提としているため、両手が自由になるモデルを選びました

フィットネスバイクはBeaxisの「スリムコアバイク」をセレクト

わが家では息子の面倒を見ながら仕事ができるように、筆者の仕事机はリビングの片隅にあります。そして座りっぱなしにならないようコクヨの電動昇降デスク「STANDSIT-W」を導入し、時折立ったまま原稿を書いています。ずっと座っていないだけで、身体には良いように感じますし、少しはカロリーを消費してくれそうです。

この電動昇降デスクは天板の上下昇降範囲が66.5~126.5cm。かなり広い範囲で調整できるので、両手が自由になるタイプのフィットネスバイクならば、電動昇降デスクと組み合わせて、フィットネスバイクを漕ぎながらパソコンでの仕事が可能ではないかと考えました。

電動昇降デスクの前に設置できて、漕ぎながら仕事ができそうなフィットネスバイクを探しました。一般的なフィットネスバイクは、自転車に近いフォルムでハンドル付き。高さを調整したデスクの前に配置してもパソコンやキーボードからかなり離れたところに座ることになり、仕事をするのは難しそうです。また、ハンドル部分にテーブルの付いたような形の製品もあるのですが、これだとさほど広くないわが家が、さらに狭くなってしまいます。

自転車ではなく、一輪車をモチーフに設計されたと思われるBeaxisの「スリムコアバイク」。この発想の転換が素晴らしい、秀逸なデザインです

そんな中で発見したのが、Beaxisの「スリムコアバイク」。最大の特徴は、一般的なフィットネスバイクが普通の自転車を想定してデザインされているのに対して、Beaxisの「スリムコアバイク」は一輪車をイメージしてデザインされていること。そのため、サイズが横幅53×奥行57×高さ90cmと非常にコンパクトです。実勢価格は4万4000円前後。イメージとしては、ちょっと高さのあるカウンター用チェアです。導入の決め手になったのはこのコンパクトさで、これならリビングにも置けると考えました。

「スリムコアバイク」の導入時に気になったのが、商品説明の【次のような方はご使用をお控えいただくようお願い致します】という注意書きに「妊娠中の方および可能性のある方 /飲酒をされた方/体重が80kgを超える方 /リハビリを目的とされている方 」などの条件あり、「体重が80kgを超える方」の使用ができないのは少し残念。妊娠や飲酒などの条件もあるので、購入前にしっかりチェックしてから導入することをおすすめします。

MEPSUSの「ステッパーバイク」はかなりコンパクトですが、それでもダンボールの箱は約54×36×32cm

ステッパーは2WAY使用が可能なMEPSUSの「ステッパーバイク」を導入した

筆者が日常生活にながら運動を導入しようと考えたときに、最初からフィットネスバイクとステッパーの両方を試してみようと考えていました。理由は2つ。1つは、過去にステッパーでのダイエットで実際に痩せたという成功体験があったこと。2つめはステッパーで実際に痩せた経験はあるものの、ステッパーでの運動の際には身体が上下に大きく揺れるため、キーボードやマウスを操作しながら使うのには向いていないと考えていたのです。

そのため、実際には仕事をしながら運動するにはフィットネスバイク、ワイヤレスコントローラーで操作可能なゲームや操作がいらない映画やTVを見ながらの運動は、より運動強度が高そうなステッパーで行おうと目論んでいました。
そして各種ステッパーをいろいろと比較した中で、立っても座っても使用できて、実勢価格が1万5000円程度とコストパフォーマンスも高いMEPSUSの「ステッパーバイク」を導入しました。

ダンボールから取り出して組み立てた状態のMEPSUSの「ステッパーバイク」。全体的にコンパクトですが、重さは10kgを超え、安定感があります

MEPSUSの「ステッパーバイク」は、その上に立ってステッパーとして使えるのはもちろん、奥行62×幅42.5×高さ27㎝とコンパクトなボディをデスクの下などに入れて、椅子に座ったままペダルを漕ぐ、フィットネスバイク的な使い方も可能です。

商品重量も約11.9㎏と軽くはありませんが、家の中を移動させるぐらいなら手軽にでき、使用しないときは押し入れやクローゼットにしまっておける点も便利です。

値段も手頃でサイズも小さいこの1台で、すべてのながら運動がまかなえたらラッキー! と期待してテストを開始しました。

Beaxisの「スリムコアバイク」とMEPSUSの「ステッパーバイク」を実際に“ながら使い”してみた

電動昇降デスクとBeaxisの「スリムコアバイク」を組み合わせたところ。この組み合わせは思った以上に仕事ができるので驚きます

朝のメール返信やブログの更新は、Beaxisの「スリムコアバイク」を漕ぎながらできる

筆者の環境の場合、電動昇降デスクを導入しているため、デスクの高さはかなり自由に調整が可能です。そのため、身長168cmの筆者はデスクの高さを調整すればフィットネスバイクやステッパーを使ってもモニターを眺められるだろうという仮定を元に始めた今回の企画。実際にながら運動をしながら、仕事や遊びができるのかを検証しました。

結論から言えば、筆者の場合は「原稿」や「企画書」などは書けませんが、「メール」や「請求書」「簡単なブログの更新」ぐらいまでは、Beaxisの「スリムコアバイク」を漕ぎながらパソコンを操作できるという結果になりました。

Beaxisの「スリムコアバイク」は、カウンター用のスツールで足を動かしてペダルを漕ぐイメージなので、バランスがしっかり取れれば意外と簡単にパソコンを操作しながら運動することができます。

ただし、個人差はあるでしょうが、筆者の場合は何か落ち着いて考えようとするとペダルを漕いでいる足が止まってしまいました。そのため、「メールの返信」や、フォーマットの決まっている「簡単なブログの更新」、「請求書」といった書類作業はできるのですが、「原稿」や「企画書」で考え込んでしまうと、運動を続けることができませんでした。筆者の中では、この思考レベルの差が、ながら運動できるか否かの境界線です。

また、スリムコアバイクの座面を約80cmに調整して、電動昇降デスクの高さを105cm程度に設定すると、身長168cmの筆者にはベストな操作環境になりました。デスク面を120cm程度にできる机と組み合わせれば、180cmを超える人でも問題なく使えるのではないでしょうか。ただしBeaxisの「スリムコアバイク」は体重制限が80kgなので、この点には注意が必要です。

Beaxisの「スリムコアバイク」は、ペダルの負荷を8段階で調整できますが、ながら運動に使用するなら、考えなくても動かせる重さにしておくことをおすすめします。筆者はちょうど中間の負荷4くらいが気持ち良く使える重さです。ペダルを漕いでいるときに発生する音はまったくしないとはいいませんが、メールなどを書いているときに気になるほどではありません。

この原稿もそうですが、原稿や企画書など、途中考え込んでは、また進めるような仕事は、写真のように普通の椅子に座って行っています

筆者は、毎朝の仕事の始まりの作業であるメールチェックと簡単なブログの更新の際にBeaxisの「スリムコアバイク」を漕ぎながら仕事をしています。メーカーの推奨する最長連続使用時間は30分なので、朝の30分メールをチェックしながら、Beaxisの「スリムコアバイク」を漕ぎ、途中コーヒータイムなどを挟んで、さらに30分程度簡単なブログの更新などを「スリムコアバイク」を漕ぎながら行えば、運動時間を1時間ほど増やすことができます。

30分ほど漕いでちょっと汗ばむ程度の運動量なので、運動強度はそれほど高くないでしょうが、ほぼ毎日のように30分から1時間の運動をながらで稼げると考えるなら、ダイエットや健康に大きなメリットが得られるでしょう。ちなみに電動昇降デスクとの組み合わせであれば、ゲームやTV、映画も楽しめます。
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齋藤 千歳

フォトグラファー・ライター
北海道千歳市在住・千歳市生まれのフォトグラファー/ライター。キャンピングカーの「方丈号」から各種アウトドア、カメラ、レンズ、ガジェットに関する情報を発信したり、家族3人で北海道一周などしたりを楽しんでいる。

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