共働きで買い物の時間が取れない、業務用スーパーやコストコ、セールなどで大量買いやまとめ買いをしたい、ふるさと納税の返礼品が突然届くといった場合、ネックになるのが「冷凍室の容量」です。コロナ禍の巣ごもり需要で冷凍食品の買い置きが増えるなど、冷凍室の容量が足りなくなった家庭も多いのではないでしょうか。
とはいえ、冷蔵庫をサイズアップするのはスペースの都合や予算の都合もあります。そこで検討したいのがコンパクトでコストパフォーマンスの良い、「セカンド冷凍庫」です。家電エバンジェリストとして執筆のほかテレビなどにも出演する筆者が、できるだけ省スペースで設置できる製品を念頭に、冷凍庫の選び方とおすすめモデルを紹介しましょう。
とはいえ、冷蔵庫をサイズアップするのはスペースの都合や予算の都合もあります。そこで検討したいのがコンパクトでコストパフォーマンスの良い、「セカンド冷凍庫」です。家電エバンジェリストとして執筆のほかテレビなどにも出演する筆者が、できるだけ省スペースで設置できる製品を念頭に、冷凍庫の選び方とおすすめモデルを紹介しましょう。
幅50cmが確保できれば、140L超の大容量モデルも選べる
まずは選び方のポイントから紹介しましょう。
本体サイズから絞り込む
メインの冷蔵庫は、多くの家庭で設置できるスペースが決まっており、幅や奥行きに制限があると思います。セカンド冷凍庫も同様に、まずは設置できる場所を検討し、そこに合うサイズの製品に絞り込んでいきましょう。
メインの冷蔵庫の場合、幅60cm、65cm、68.5cmのモデルが一般的です。セカンド冷凍庫の場合はできるだけ省スペースに設置したいものの、幅50×奥行き50cm以下のサイズはかなり希少で、総庫内容量60L程度の製品しかありません。
奥行きを10cmプラスして、幅50×奥行き60cm以下になると選択肢が増え、140Lを超える大容量モデルも選べるので、まずは「幅50cm」で絞り込んでいくといいと思います。容量は高さがあるほど増えるので、設置するサイズで絞り込んでから必要な容量を検討するといいでしょう。
メインの冷蔵庫の場合、幅60cm、65cm、68.5cmのモデルが一般的です。セカンド冷凍庫の場合はできるだけ省スペースに設置したいものの、幅50×奥行き50cm以下のサイズはかなり希少で、総庫内容量60L程度の製品しかありません。
奥行きを10cmプラスして、幅50×奥行き60cm以下になると選択肢が増え、140Lを超える大容量モデルも選べるので、まずは「幅50cm」で絞り込んでいくといいと思います。容量は高さがあるほど増えるので、設置するサイズで絞り込んでから必要な容量を検討するといいでしょう。
ドアの開閉方向は「右開き」もしくは「左開き」がおすすめ
セカンド冷凍庫には上開きの「ストッカータイプ」もありますが、下から食品を積み上げる形になるストッカータイプは幅が広くて高さが低いため、省スペース設置には向きません。省スペースで設置したいのであれば右開きもしくは左開きで決まりです。
上開きのストッカータイプ
右開きタイプの例。右側に向かって開くタイプを右開きと呼びます
設置する場所に応じて、どちら開きかを選ぶ必要がありますが、ちょうつがいが右側にあってドアが右側に開く右開きが一般的です。一部のモデルでは、ちょうつがいを付け替えることで右開きにも左開きにもできるものもあります。
冷却方式は霜取り不要の「間冷式(ファン式)」がおすすめ
冷凍庫や冷蔵庫の冷却方式には、冷却器で庫内を直接冷やす「直冷式」と、冷却器の冷気をファンで循環させる「間冷式(ファン式)」の2種類があります。低価格のコンパクトな冷凍庫に多いのが直冷式ですが、庫内に霜が付いてしまうというデメリットがあります。霜取りをしないで放っておくと霜がどんどん溜まり、庫内スペースが狭くなってしまいます。そのため自分で霜取りをしなければならず、手間がかかってしまいます。中型・大型冷蔵庫に多い間冷式は、自動的に霜取りを行う機能が付いているため、霜取り作業が不要でお手入れが楽な点が魅力です。
直冷式の場合、冷却器に付着した霜を自分で取り除く必要があります
急速冷凍機能があると便利
食品を冷凍する際に、ゆっくりと時間をかけて冷凍すると細胞が壊れて解凍時に「ドリップ」と呼ばれる汁が出てしまいます。すでに冷凍された食品をたくさんストックするのであれば特に必要ありませんが、食品を自分で素早く冷凍してストックする使い方も必要なら、急速冷凍機能にも注目しましょう。
急速冷凍機能もあると便利です
耐熱トップテーブルなら電子レンジやトースターなども上に置けます
本体上部の天板が「耐熱トップテーブル仕様」になっている製品なら、上に電子レンジやトースターなどを設置できます。天板に物を置きたいのであれば、耐熱仕様かどうかに加えて、耐荷重もチェックしましょう。
価格と消費電力を総合判断、コスパは10年単位でチェック
家電を選ぶとなると、つい低価格モデルに目がいってしまいますが、シンプルな直冷式を選ぶと霜取りの手間がかかります。
また冷蔵庫の寿命は約10年といわれていて、内閣府の消費動向調査でも平均使用年数は12.9年です(2022年3月調査、2人以上世帯の年数)。冷凍庫は、5年、10年と長く使うものなので、年間消費電力量もチェックしましょう。年間消費電力量が大きいと電気代が高くなり、本体が安くてもランニングコストが高く付きます。10年使うことを考えてコスパを計算するのがおすすめです。
また冷蔵庫の寿命は約10年といわれていて、内閣府の消費動向調査でも平均使用年数は12.9年です(2022年3月調査、2人以上世帯の年数)。冷凍庫は、5年、10年と長く使うものなので、年間消費電力量もチェックしましょう。年間消費電力量が大きいと電気代が高くなり、本体が安くてもランニングコストが高く付きます。10年使うことを考えてコスパを計算するのがおすすめです。
安蔵 靖志
Techジャーナリスト/家電エバンジェリスト
家電製品協会認定 家電製品総合アドバイザー(プラチナグレード)、スマートマスター。AllAbout デジタル・家電ガイド。ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ~ンの家電ソムリエ」にレギュラー出演するほか、ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの商品リサーチ・構成にも携わっている。