GMOインターネットグループは2023年3月14日に大阪市の大阪城公園内野球場で開催された、国の許可が必要な屋外スペースにおいては日本初となる「空飛ぶクルマ」の有人実証飛行に参加しました。
「空飛ぶクルマ」の有人実証飛行は、大阪府、大阪市、大阪商工会議所で構成する「実証事業推進チーム大阪」(以下、チーム大阪)が支援し、丸紅が実施するものです。
実証飛行では、GMOインターネットグループ代表の熊谷正寿氏が「空飛ぶクルマ」のパイロットを務め、およそ10分間にわたって上下飛行や直進、緩旋回飛行などを行いました。
今回の実証飛行は、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会と大阪商工会議所が実施した、2025年大阪・関西万博の会場である夢洲における実証実験の公募で採択されたものです。万博開催の機運醸成と未来社会を見据えたイノベーション創出を目的としており、チーム大阪が実施を支援しています。
「空飛ぶクルマ」の有人実証飛行は、大阪府、大阪市、大阪商工会議所で構成する「実証事業推進チーム大阪」(以下、チーム大阪)が支援し、丸紅が実施するものです。
実証飛行では、GMOインターネットグループ代表の熊谷正寿氏が「空飛ぶクルマ」のパイロットを務め、およそ10分間にわたって上下飛行や直進、緩旋回飛行などを行いました。
今回の実証飛行は、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会と大阪商工会議所が実施した、2025年大阪・関西万博の会場である夢洲における実証実験の公募で採択されたものです。万博開催の機運醸成と未来社会を見据えたイノベーション創出を目的としており、チーム大阪が実施を支援しています。
熊谷氏が「空飛ぶクルマ」実証飛行に参画した背景
グループ代表の熊谷氏は、かねてから空に大きな夢を抱いており、ヘリコプター(自家用操縦士・回転翼航空機・陸上多発タービン免許)と飛行機(自家用操縦士・飛行機・陸上多発タービン免許)の操縦免許を有するなど、「日本で最も空に精通する経営者」を目指してきたとのことです。
GMOインターネットグループ 代表取締役グループ代表 熊谷正寿氏
2023年1月には米テキサス州で米LIFT AIRCRAFT製の電動垂直離着陸機(eVTOL)「HEXA」の操縦訓練プログラムを受講して基準をクリアしたことで、日本人初となる初級・操縦士証の交付を受け、今回の搭乗に至りました(※)。
※「HEXA」は米国航空法(FAA)におけるPART103(軽量飛行機)基準で飛行するため、米国内で飛行する場合は航空法上の免許は不要ですが、操縦にはLIFT AIRCRAFTが提供する特定の飛行訓練プログラムを受講し、基準をクリアする必要があります。
新たなテクノロジーの開発には高度な技術力と専門知識が必要です。熊谷氏は、自らがパイロットとして「空飛ぶクルマ」を操縦することで知見を蓄積し、安全性を実証しました。
※「HEXA」は米国航空法(FAA)におけるPART103(軽量飛行機)基準で飛行するため、米国内で飛行する場合は航空法上の免許は不要ですが、操縦にはLIFT AIRCRAFTが提供する特定の飛行訓練プログラムを受講し、基準をクリアする必要があります。
新たなテクノロジーの開発には高度な技術力と専門知識が必要です。熊谷氏は、自らがパイロットとして「空飛ぶクルマ」を操縦することで知見を蓄積し、安全性を実証しました。
実証飛行の様子
大阪城を背景に飛行した
今回の実験で飛行したHEXA
「空のセキュリティ」確立へ技術で貢献
GMOインターネットグループは、人々の生活をより良くする「空飛ぶクルマ」の普及に向けて、情報セキュリティとサイバーセキュリティ技術による「空のセキュリティ」を確立するための取り組みを進めています。
「空飛ぶクルマ」の普及において最大のリスクとなるのは、サイバー攻撃による墜落事故です。機体を制御する通信が攻撃された場合、乗客や地域住民の命に関わる墜落事故が起きることが懸念されます。また通信を乗っ取られた「空飛ぶクルマ」が、重要な施設への攻撃に使われる可能性も指摘されています。
GMOグローバルサイン・ホールディングスとその連結企業群であるGMOグローバルサインは、ドローンや「空飛ぶクルマ」の通信の暗号化をはじめとする通信セキュリティ技術や電子認証技術を提供しています。
また、国内最大規模のホワイトハッカーを組織するGMOサイバーセキュリティ byイエラエでは「GMOサイバーセキュリティ for Drone/eVTOL」を提供し、セキュリティの専門家がデバイス、通信、クラウドの脆弱性診断を行うなど、サイバー攻撃から「空飛ぶクルマ」とその管制施設を守る取り組みを進めています。
こうした技術は「HEXA」の飛行にも活用され、GMOインターネットグループが提供する高度なセキュリティ技術が安全性の確保に役立っています。
今回の「実証飛行」について、GMOインターネットグループの各代表者は、以下のようにコメントしています。
「私はヘリコプターや飛行機を操縦しますが、この『空飛ぶクルマ』は非常に簡単に飛ばすことができました。『空飛ぶクルマ』の一番のリスクはハッキングです。GMOインターネットグループは『空飛ぶクルマ』のセキュリティを担い、情報セキュリティとサイバーセキュリティの観点から『空飛ぶクルマ』の安全を守り、産業の発展を応援します。2025 年の大阪万博で実用化され、その後、多くの方々の移動手段として、また時間節約の手段として活用されることを願っています」(GMOインターネットグループ 代表取締役グループ代表 熊谷正寿氏)
「GMOインターネットグループが空の安全の一端を担えるよう、電子証明書の側面から支援してまいります」(GMOグローバルサイン 代表取締役社長 中條一郎氏)
「空飛ぶクルマのセキュリティリスクは通常の自動車やIoT機器よりも大きく、人命にまで及びます。誰もが安心して利用できるセキュアな空飛ぶクルマを作るために技術力で貢献していきます」(GMOサイバーセキュリティ byイエラエ 代表取締役CEO 牧田誠氏)
「空飛ぶクルマ」の普及において最大のリスクとなるのは、サイバー攻撃による墜落事故です。機体を制御する通信が攻撃された場合、乗客や地域住民の命に関わる墜落事故が起きることが懸念されます。また通信を乗っ取られた「空飛ぶクルマ」が、重要な施設への攻撃に使われる可能性も指摘されています。
GMOグローバルサイン・ホールディングスとその連結企業群であるGMOグローバルサインは、ドローンや「空飛ぶクルマ」の通信の暗号化をはじめとする通信セキュリティ技術や電子認証技術を提供しています。
また、国内最大規模のホワイトハッカーを組織するGMOサイバーセキュリティ byイエラエでは「GMOサイバーセキュリティ for Drone/eVTOL」を提供し、セキュリティの専門家がデバイス、通信、クラウドの脆弱性診断を行うなど、サイバー攻撃から「空飛ぶクルマ」とその管制施設を守る取り組みを進めています。
こうした技術は「HEXA」の飛行にも活用され、GMOインターネットグループが提供する高度なセキュリティ技術が安全性の確保に役立っています。
今回の「実証飛行」について、GMOインターネットグループの各代表者は、以下のようにコメントしています。
「私はヘリコプターや飛行機を操縦しますが、この『空飛ぶクルマ』は非常に簡単に飛ばすことができました。『空飛ぶクルマ』の一番のリスクはハッキングです。GMOインターネットグループは『空飛ぶクルマ』のセキュリティを担い、情報セキュリティとサイバーセキュリティの観点から『空飛ぶクルマ』の安全を守り、産業の発展を応援します。2025 年の大阪万博で実用化され、その後、多くの方々の移動手段として、また時間節約の手段として活用されることを願っています」(GMOインターネットグループ 代表取締役グループ代表 熊谷正寿氏)
「GMOインターネットグループが空の安全の一端を担えるよう、電子証明書の側面から支援してまいります」(GMOグローバルサイン 代表取締役社長 中條一郎氏)
「空飛ぶクルマのセキュリティリスクは通常の自動車やIoT機器よりも大きく、人命にまで及びます。誰もが安心して利用できるセキュアな空飛ぶクルマを作るために技術力で貢献していきます」(GMOサイバーセキュリティ byイエラエ 代表取締役CEO 牧田誠氏)
GMOインターネットグループの安心・安全な「空の移動革命」への取り組み
GMOインターネットグループでは、空を産業の「最後のフロンティア」と捉え、経済産業省・国土交通省が運営する「空の移動革命に向けた官民協議会」に参画するなど「空の移動革命」の実現に向けて、各種セキュリティ技術の開発・提供を行ってきました。
2021年には、大阪・関西万博でのeVTOLの実用化に向けて協議会内で発足した「大阪・関西万博×空飛ぶクルマ実装タスクフォース」にも参画し、eVTOL活用のコンセプトや運用計画策定等の具現化を図るべく、産官学構成員とともに検討を進めてきました。
これらの取り組みを通じて、安心・安全な「空の移動革命」を実現するためのさらなるセキュリティ対策技術の開発に取り組み、次世代モビリティ産業の成長に貢献していくとのことです。
2022年3月に開催された「第8回 空の移動革命に向けた官民協議会」で提示された「空の移動革命に向けたロードマップ(改訂案)」では、2022年度から2025年度までに試験飛行から商用運航の開始、2020年代後半には商用運航の拡大、2030年代以降にはサービスエリア、路線・便数の拡大といったロードマップが描かれています。GMOインターネットグループによる「空の移動革命」への取り組みは、今後も目が離せません。
2021年には、大阪・関西万博でのeVTOLの実用化に向けて協議会内で発足した「大阪・関西万博×空飛ぶクルマ実装タスクフォース」にも参画し、eVTOL活用のコンセプトや運用計画策定等の具現化を図るべく、産官学構成員とともに検討を進めてきました。
これらの取り組みを通じて、安心・安全な「空の移動革命」を実現するためのさらなるセキュリティ対策技術の開発に取り組み、次世代モビリティ産業の成長に貢献していくとのことです。
2022年3月に開催された「第8回 空の移動革命に向けた官民協議会」で提示された「空の移動革命に向けたロードマップ(改訂案)」では、2022年度から2025年度までに試験飛行から商用運航の開始、2020年代後半には商用運航の拡大、2030年代以降にはサービスエリア、路線・便数の拡大といったロードマップが描かれています。GMOインターネットグループによる「空の移動革命」への取り組みは、今後も目が離せません。
2022年3月に開催された「第8回 空の移動革命に向けた官民協議会」で提示された「空の移動革命に向けたロードマップ(改訂案)」
20世紀のSF小説や漫画、アニメなどに描かれていた「空飛ぶクルマ」が、まもなく実現しようとしています。これからさらに開発が加速し、描いたロードマップを上回るスピードで実現することを期待したいところです。
【参考記事】
・GMOインターネットグループ グループ代表・熊谷正寿が「空飛ぶクルマ」のパイロットに~日本人で初めて初級・操縦士証を取得~
・GMOインターネットグループ、「大阪・関西万博×空飛ぶクルマ実装タスクフォース」へ参画~2025年開催の「大阪・関西万博」における空飛ぶクルマの運用開始に向けセキュリティ技術で貢献~
・GMOインターネットグループ、「空の移動革命に向けた官民協議会」へ参画が決定~セキュリティ技術で空の安全を守り、次世代モビリティ産業の成長に貢献します~
【参考記事】
・GMOインターネットグループ グループ代表・熊谷正寿が「空飛ぶクルマ」のパイロットに~日本人で初めて初級・操縦士証を取得~
・GMOインターネットグループ、「大阪・関西万博×空飛ぶクルマ実装タスクフォース」へ参画~2025年開催の「大阪・関西万博」における空飛ぶクルマの運用開始に向けセキュリティ技術で貢献~
・GMOインターネットグループ、「空の移動革命に向けた官民協議会」へ参画が決定~セキュリティ技術で空の安全を守り、次世代モビリティ産業の成長に貢献します~
安蔵 靖志
Techジャーナリスト/家電エバンジェリスト
家電製品協会認定 家電製品総合アドバイザー(プラチナグレード)、スマートマスター。AllAbout デジタル・家電ガイド。ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ~ンの家電ソムリエ」にレギュラー出演するほか、ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの商品リサーチ・構成にも携わっている。