GMOインターネットグループでサイバー攻撃対策事業を展開するGMOサイバーセキュリティ byイエラエ（以下、イエラエ）は、ドイツ発祥で世界最大規模の評価認証機関の1つであるDEKRAの評価認証部門と、およびDEKRAの子会社であるOnward Security Japan（以下、オンワード・セキュリティ）と、2024年12月3日に業務提携覚書を締結しました。
3社による業務提携は、日本の製造業が海外市場でビジネスを継続するための支援を目的に、サイバーセキュリティ関連法規制や業界標準対応に必要なトレーニング、適合に向けた能力向上の支援、評価やテスト、認証サービスを提供するものです。
DEKRAは、ドイツ発祥で世界最大の独立系非上場の専門検査・検証・認証機関です。独立した専門組織として自動車や電子機器製品、デジタル製品などの幅広い分野の製造業に対し、さまざまな仕向け地における法規制や業界標準への準拠を証明するための第三者認証を行っています。しかし評価認証機関という独立性の観点から、基準を満たすための具体的なコンサルティングができない制約がありました。
一方で、イエラエは、サイバーセキュリティ分野でのコンサルティングを通じて、日本市場での多くの顧客の能力向上を支援してきましたが、その成果を国際標準への準拠を示す「認証」という形で顧客に提供できないという課題を抱えていました。
このような3社の強みと課題をお互いに補い合うことで、よりスムーズな認証取得プロセスを顧客に提供するため、今回の提携に至りました。
3社による業務提携は、日本の製造業が海外市場でビジネスを継続するための支援を目的に、サイバーセキュリティ関連法規制や業界標準対応に必要なトレーニング、適合に向けた能力向上の支援、評価やテスト、認証サービスを提供するものです。
DEKRAは、ドイツ発祥で世界最大の独立系非上場の専門検査・検証・認証機関です。独立した専門組織として自動車や電子機器製品、デジタル製品などの幅広い分野の製造業に対し、さまざまな仕向け地における法規制や業界標準への準拠を証明するための第三者認証を行っています。しかし評価認証機関という独立性の観点から、基準を満たすための具体的なコンサルティングができない制約がありました。
一方で、イエラエは、サイバーセキュリティ分野でのコンサルティングを通じて、日本市場での多くの顧客の能力向上を支援してきましたが、その成果を国際標準への準拠を示す「認証」という形で顧客に提供できないという課題を抱えていました。
このような3社の強みと課題をお互いに補い合うことで、よりスムーズな認証取得プロセスを顧客に提供するため、今回の提携に至りました。
写真左から、GMOサイバーセキュリティ byイエラエ グローバル戦略部 部長の伊藤公祐氏、DEKRAのRubén Lirio Vera氏と代表取締役副社長のFernando Hardasmal Barrera氏、GMOサイバーセキュリティ byイエラエ 代表取締役CEOの牧田誠氏とグローバル戦略本部 部長 兼 執行役員の林彦博氏
本提携についてDEKRAの代表取締役副社長Fernando Hardasmal Barrera氏は以下のようにコメントしました。
「このパートナーシップは、新しい市場への拡大、グローバルスタンダードに沿ったサイバーセキュリティサービスの提供、重要な産業における日本の製造業の製品の最高レベルの安全性とセキュリティの確保に対する私たちの貢献の意思を反映しています」
「このパートナーシップは、新しい市場への拡大、グローバルスタンダードに沿ったサイバーセキュリティサービスの提供、重要な産業における日本の製造業の製品の最高レベルの安全性とセキュリティの確保に対する私たちの貢献の意思を反映しています」
製造業のサイバーセキュリティ向上を実現し、関連法規制や認証取得を支援
この提携により、自動車や医療機器、コンシューマーIoT製品などの日本の製造業が海外市場での製品展開を目的とする認証取得に向けた包括的な支援サービスを提供できる体制を構築していきます。それぞれの役割として、イエラエが日本の製造業のサイバーセキュリティ能力の向上を、オンワード・セキュリティがサイバーセキュリティ関連法規制、および業界標準対応に必要な認証取得を支援します。
オンワード・セキュリティはDEKRAグループの一員としてIoTサイバーセキュリティコンプライアンスソリューションを提供しており、セキュリティ評価の自動化ツールも開発しています。IoT/IIoT（産業に特化したIoT）デバイス製造、医療、自動車などの産業の顧客に向けて情報セキュリティ認証の取得やソフトウェアのリスクと脆弱性の管理、サイバーセキュリティや製品セキュリティ確保などの支援を行っています。
第1段階として、3社は次の点にフォーカスし、例示の領域等で支援を行っていきます。
オンワード・セキュリティはDEKRAグループの一員としてIoTサイバーセキュリティコンプライアンスソリューションを提供しており、セキュリティ評価の自動化ツールも開発しています。IoT/IIoT（産業に特化したIoT）デバイス製造、医療、自動車などの産業の顧客に向けて情報セキュリティ認証の取得やソフトウェアのリスクと脆弱性の管理、サイバーセキュリティや製品セキュリティ確保などの支援を行っています。
第1段階として、3社は次の点にフォーカスし、例示の領域等で支援を行っていきます。
トレーニング
世界のサイバーセキュリティに関する法規制や標準の最新動向をカバーするセミナーや教育プログラムの提供
適合性
デジタル要素を含む製品の消費者を保護し、製品のサイバーセキュリティ確保を製造者に義務付ける「欧州サイバーレジリエンス法（EU Cyber Resilience Act、以下 欧州CRA）」や、欧州市場に流通する無線機器の安全性と相互運用性を確保するための法的枠組みである「欧州無線機器指令（Radio Equipment Directive – delegated Act、以下RED-DA）」などの法規制に対する適合性評価要件を満たすための取り組みや能力向上の支援
アセスメント
欧州CRA、RED-DA、その他の関連法規制や国際標準への準拠に関する独立性評価
認証取得が支援可能な領域の例
・コンシューマーIoT
・医療機器
・自動車
・重要インフラや工場
・公共調達
など
欧州CRAの整合規格準拠に向けた準備支援サービスについて、イエラエの担当者であるグローバル戦略部 部長の伊藤公祐氏のコメントは以下の通りです。
「整合規格は義務化される直前まで合格基準が発表されない可能性があり、CRA準拠に向けてどのような準備をすればよいのか身動きが取れない企業様が多くいらっしゃいます。そのようなお客様に向けて、私たちは長年携わってきた製品セキュリティの知識・知見とDEKRAによる欧州の最新情報をフル活用し、速やかに準拠いただけるよう伴走いたします」
・医療機器
・自動車
・重要インフラや工場
・公共調達
など
欧州CRAの整合規格準拠に向けた準備支援サービスについて、イエラエの担当者であるグローバル戦略部 部長の伊藤公祐氏のコメントは以下の通りです。
「整合規格は義務化される直前まで合格基準が発表されない可能性があり、CRA準拠に向けてどのような準備をすればよいのか身動きが取れない企業様が多くいらっしゃいます。そのようなお客様に向けて、私たちは長年携わってきた製品セキュリティの知識・知見とDEKRAによる欧州の最新情報をフル活用し、速やかに準拠いただけるよう伴走いたします」
イエラエ 伊藤公祐氏
今回の3社の業務提携は、日本の製造業にとって海外市場でのビジネス展開を大きく支援するものであり、多岐にわたるメリットをもたらすことが予想されます。
これまで、サイバーセキュリティ対策と認証取得は別々の機関に依頼する必要があり、企業にとっては時間とコストの負担が大きくなっていました。今回の提携により、トレーニング、コンサルティング、評価・テスト、認証という一連のプロセスをワンストップで提供できるようになり、企業は効率的に海外市場への参入準備を進めることができます。
DEKRAは世界的に認知された評価認証機関であり、その認証は海外市場で高い信頼性を持ちます。今回の提携によって日本の製造業がDEKRAの認証をよりスムーズに取得できるようになれば、海外市場における製品やサービスの信頼性を高めることができます。認証取得によって海外市場への参入がより容易になるほか、信頼性の向上によって新たなビジネスチャンスの獲得につながり、海外顧客からの受注増加や海外企業とのパートナーシップ締結などが期待できます。
この提携は、日本の製造業がグローバル市場で競争力を維持・強化していく上で、非常に大きな意義を持ちます。ワンストップでの包括的な支援、国際標準への準拠、実践的なトレーニング、最新の法規制・業界標準への対応など、多岐にわたるメリットを提供することで、日本の製造業の海外展開を強力に後押しすることが期待されます。
これまで、サイバーセキュリティ対策と認証取得は別々の機関に依頼する必要があり、企業にとっては時間とコストの負担が大きくなっていました。今回の提携により、トレーニング、コンサルティング、評価・テスト、認証という一連のプロセスをワンストップで提供できるようになり、企業は効率的に海外市場への参入準備を進めることができます。
DEKRAは世界的に認知された評価認証機関であり、その認証は海外市場で高い信頼性を持ちます。今回の提携によって日本の製造業がDEKRAの認証をよりスムーズに取得できるようになれば、海外市場における製品やサービスの信頼性を高めることができます。認証取得によって海外市場への参入がより容易になるほか、信頼性の向上によって新たなビジネスチャンスの獲得につながり、海外顧客からの受注増加や海外企業とのパートナーシップ締結などが期待できます。
この提携は、日本の製造業がグローバル市場で競争力を維持・強化していく上で、非常に大きな意義を持ちます。ワンストップでの包括的な支援、国際標準への準拠、実践的なトレーニング、最新の法規制・業界標準への対応など、多岐にわたるメリットを提供することで、日本の製造業の海外展開を強力に後押しすることが期待されます。
安蔵 靖志
Techジャーナリスト／家電エバンジェリスト
家電製品協会認定 家電製品総合アドバイザー（プラチナグレード）、スマートマスター。AllAbout デジタル・家電ガイド。ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ～ンの家電ソムリエ」にレギュラー出演するほか、ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの商品リサーチ・構成にも携わっている。
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