空飛ぶクルマ!そして宇宙旅行へ!! ベンチャースピリッツを貫く熊谷正寿GMOインターネットグループ代表の思いとは

i4U編集部

GMOインターネットグループIoT・モビリティセキュリティ
GMOインターネットグループは、インターネットサービス・インフラやセキュリティ技術などの分野で事業を展開するIT・インターネット企業だが、その一方で「空飛ぶクルマ」や「宇宙旅行」といった、既存の事業分野の先にある未開拓な市場にも積極的に関わりを持っている。

その背景には、グループ代表の熊谷正寿氏が持つ「ベンチャースピリッツ」がある。本稿では、GMOインターネットグループがどのように空飛ぶクルマや宇宙旅行に関わっているのか、そしてベンチャースピリッツとどのような関わりがあるのかについて紹介する。

空飛ぶクルマの最大のリスクとは?

GMOインターネットグループは2021年5月21日より、経済産業省、国土交通省が運営する「空飛ぶクルマ」の実現と、物流・交通における空の利用を官民一体となって検討する「空の移動革命に向けた官民協議会」に参画し、空の移動革命のための制度設計にセキュリティ技術分野から協力してきた。

またGMOインターネットグループは、2025年に開催される大阪・関西万博での空飛ぶクルマの運用開始に向けた官民連携の組織である「大阪・関西万博×空飛ぶクルマ実装タスクフォース」に、トヨタ自動車、経済産業省や国土交通省などとともに参画していた。

GMOインターネットグループのGMOグローバルサインからは、ドローンや「空飛ぶクルマ」の通信の暗号化をはじめとする、通信・制御時のセキュリティ強化に関して幅広く情報を提供していることに加え、通信・制御のセキュリティ強化に関する技術供与を行う各企業の実証実験に対し、電子証明書の無償提供も行ってきた。

「空飛ぶクルマ」の普及を目指し、情報セキュリティとサイバーセキュリティ技術による「空のセキュリティ」確立に向けた取り組みを進めているのだ。

「空飛ぶクルマ」の普及における最大のリスクは、サイバー攻撃による墜落事故だ。機体を制御する通信やシステムがサイバー攻撃を受けた場合、乗客だけでなく航路地域の住民の命に関わる墜落事故が起きることが懸念される。また乗っ取られた「空飛ぶクルマ」が、重要な施設への攻撃に使われる可能性も指摘されている。

GMOインターネットグループは、空を産業の“最後のフロンティア”と捉えているのだが、特筆すべきはグループ代表である熊谷正寿の「空への熱い想い」だろう。

2023年3月14日に、大阪市の大阪城公園内野球場にて、大阪府、大阪市、大阪商工会議所で構成される「実証事業推進チーム大阪(以下、「チーム大阪」)」が支援し、丸紅が実施する、国による許可が必要な屋外スペースにおいては日本で初めてとなる「空飛ぶクルマ」の有人実証飛行が行われた。

そして、その「日本初」のパイロットはなんと、熊谷正寿なのだ。

夢を実現させた手帳には、ジェット機の写真

GMOインターネットグループの熊谷正寿といえば「夢手帳」で知られる。市販されているこの手帳の元祖は、熊谷正寿がGMOインターネットグループ創立の計画を記していた“一冊の手帳”が元になっている。

「夢手帳」(正式名「夢が、かなう手帳。」)は、目的を達成する際に必要な手段の「因数分解」を視覚的に行うことで、夢や目的の実現をサポートする手帳なのだが、そのなかでも最も重要なのは「夢」を明文化し、強い衝動を持った目的とする点だ。

痩せたい、旅行に行きたい、健康に過ごしたい、素晴らしい仲間たちと出会いたいなど、さまざまな夢を達成するために、我々は計画を建て、そして行動する。

熊谷正寿は21歳で、「事業家として圧倒的なナンバーワンの会社をつくり、35歳で会社を上場させる」という人生計画を立てた。

そして、さまざまな目標や夢をその手帳に記した。

子どもの頃からパイロットになって空を飛ぶことが夢だった熊谷正寿は、手帳に「飛行機のパイロットの免許を取る」と記し、手帳にはビジネスジェットの写真を貼り付けていた。

「今飛ばないと、夢を実現しないまま人生が終わるかもしれない」

自分が目標を達成できた理由として「夢と、手帳があったから」と熊谷正寿は語っているが、まさに手帳に記していたことによって、熊谷正寿は52歳でパイロットを目指すことになった。

「空飛ぶクルマ」のパイロットに

大阪城の前で日本初の実証実験を行った、米国LIFT AIRCRAFT製の電動垂直離着陸機(eVTOL)「HEXA」。
熊谷正寿は、ヘリコプター免許(自家用操縦士・回転翼航空機・陸上多発タービン免許)と飛行機免許(自家用操縦士・飛行機・陸上多発タービン免許 )を既に取得している。実証実験での操縦では、この両方を所有している熊谷正寿に白羽の矢が立たったのだ。(熊谷正寿はHEXAが発行する初級・操縦士証の日本人初の取得者でもある)。

「とんでるなう」と喜びをTwitterであらわした熊谷正寿は「空飛ぶクルマ」の感想を以下のように述べている。

「非常に簡単に飛ばすことができました」「空飛ぶクルマの安全を守り、産業の発展を応援する」「大阪万博で実用化され、その後、多くの方々の移動手段として、また、時間節約の手段として活用されることを願っている」

日本初公開 グループ代表 熊谷正寿がパイロットとして「空飛ぶクルマ」を実証飛行

そして「宇宙」に飛び出す

さらにGMOインターネットグループは、日本企業として初めて、アメリカのスペースパースペクティブが提供する気球型宇宙船「Spaceship Neptune」による成層圏宇宙旅行への参加を申し込んだ。

2024年に、熊谷を含めた合計8名が気球型宇宙船に搭乗し、地球から約30km上空の成層圏まで上昇し、約6時間の宇宙体験をする予定だ。

熊谷は、「私は子どもの頃から宇宙に憧れていた。今回の気球型宇宙船は、従来のロケット型と比べて環境負荷が低く、安全性も高いという特徴がある。私たちは、この技術を活用して、宇宙旅行をより身近なものにしたい」と語っている。

搭乗時は、単なる遊覧飛行に留まることなく、宇宙からのライブ配信や宇宙でのDJプレイ等、我々を楽しませるようなさまざまな計画を練っているに違いない。

ベンチャースピリットを維持するために

いまや従業員7300人を超えるグループとなったGMOインターネットグループだが、その根底には「ベンチャースピリッツ」がある。

空飛ぶクルマや宇宙旅行は、まだ確立されていない市場である。しかし、それだけに将来的な成長の可能性は高い。GMOインターネットグループは、自社のITテクノロジー・セキュリティを使って、この全くの新規市場に挑戦することで、新たなビジネスチャンスをつかむことができると考えているのだろう。

空飛ぶクルマや宇宙旅行への挑戦といった極めてベンチャー的な取り組みは、グループがそのスピリッツを維持するための一つの手段であるとも言える。

GMOインターネットグループが、空飛ぶクルマや宇宙旅行といった未来的なテーマに積極的に取り組んでいる姿勢自体が、まさに「ベンチャー的」であるからだ。

また、ブランド価値の創出の面も重要だ。

空飛ぶクルマや民間による宇宙旅行は、人類にとって「初めて」の取り組みである。そのことへの挑戦自体が、見えない資産としての価値を持つだろう。またGMOインターネットグループがいち早く空飛ぶクルマや宇宙旅行に関わることで、見えない資産の獲得、つまり宣伝効果やブランディング効果も期待できる。

このように、GMOインターネットグループはこのような未来的なテーマに取り組むことでベンチャースピリッツの維持、新たな市場の創出、見えない資産の獲得という少なくとも、3つのメリットを得られることだろう。

社会にイノベーションを起こしていくにはオープンマインドであること、リスクを取ることに恐れを抱かず、常に前向きな姿勢を貫くことが重要だ。

常に変化する社会に対応するために、挑戦的な姿勢を持ち続けるとともに、イノベーションを通じて、人々の生活をより良くするために貢献し、社会に貢献することを目指している姿勢は変わらない。

2021年5月22日の熊谷氏のTwitter投稿

「企業家はSF映画や小説に影響されて、無意識のうちにその実現を目指してる。」

といった内容を熊谷正寿は過去に何度もツイートしている。

「来たるべき未来のイメージ」は昔読んだSF小説・映画からヒントを得てるとのことだ。
2009年6月1日にTwitterを始めて間もない熊谷正寿の目は既に宇宙に向いていた。

2009年6月1日の熊谷氏のTwitter投稿

その十数年後、「空」「宇宙」の技術革新は日進月歩ならぬ、「秒針分歩」のスピードで進んでいる。

「子供の頃に見た夢や、あのSF映画の世界がもうそこに!」

「空は最期のフロンティア。パイロットになった理由の一つ。一番興味がある事業領域。」

夢に描いた未来はもう目の前である。

i4U編集部

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