「Japan Drone／次世代エアモビリティEXPO 2023」にトップスポンサーとして出展

2023.6.14

GMOインターネットグループは、2023年6月26～28日の3日間にわたって千葉・幕張メッセで開催される国内最大級のドローン・eVTOL国際展示会「Japan Drone／次世代エアモビリティEXPO 2023」に、トップスポンサーである「Platinum Sponsor」として出展すると発表しました。展示会では、ドローンやeVTOLをはじめとする、空の移動に関する国内外のサービスが展示され、世界各国の有識者や企業による講演も実施されます。

「Japan Drone／次世代エアモビリティ EXPO 2023」のWebサイト

ドローンや空飛ぶクルマの社会実装を目指す国際展示会

日本UAS産業振興協議会（JUIDA）と、展示会開催を事業として行うコングレが幕張メッセで開催する「Japan Drone」は、ドローンに関する国内最大級の国際展示会です。第8回目を迎える今回は「The Future is Here：ドローン、次世代エアモビリティの未来はここに！」をテーマとしています。

2022年12月5日に改正航空法が施行されたことでドローンの社会実装が進み、さまざまなユースケースの実現につながっています。その一方で「安全運行のための基準づくりと理解促進」のほか、技術面では「軽量化」「高精度化」「長時間稼働」「運用目的にあった機体の性能向上」「衝突回避技術や自律性向上などの技術開発」が求められています。

「Japan Drone 2023」はこれらのテーマにおいて、ドローンを活用する事業者と技術提携や製品供給を目的とする事業者が、具体的な商談や情報交換を通じた課題の解決を支援するイベントです。

同時開催される「次世代エアモビリティ EXPO 2023」は、eVTOL（電動垂直離着陸機、垂直に離着陸する電動の空飛ぶクルマ）の社会実装に向けて次世代エアモビリティ産業におけるサプライチェーン創出を目指す国際展示会です。第2回を迎える今回は「The Future is Here」をテーマに掲げています。

「Japan Drone／次世代エアモビリティ EXPO 2023」では大型ドローンゾーンなど充実の展示ゾーンを展開するほか、国際コンファレンスでは次世代エアモビリティ産業を牽引する世界各国の有識者や企業による講演を開催します。開催規模も過去最高となる出展者数250社・団体、来場者数1万8000人を予定しています。

【開催概要】
・日時：2023年6月26日（月）～28日（水）10:00～17:00
・会場：幕張メッセ（展示ホール5・6）千葉県千葉市美浜区中瀬2-1
・主催：日本UAS産業振興協議会（JUIDA）
・共催：コングレ
・Webサイト：https://ssl.japan-drone.com/

空の安全を守るセキュリティや有人飛行が可能なeVTOLなどを展示

「Japan Drone／次世代エアモビリティ EXPO 2023」におけるGMOインターネットグループの出展内容は以下の通りです。

空の安心・安全を守る暗号セキュリティ、サイバーセキュリティの技術を紹介

会場内のブースにおいては、GMOインターネットグループが「空の移動」やIoTの領域において提供している各種セキュリティ技術について展示する予定です。グループで暗号セキュリティ事業を展開しているGMOグローバルサインが提供する通信暗号化技術や、サイバーセキュリティ事業を展開しているGMOサイバーセキュリティ byイエラエが提供するIoTデバイスペネトレーションテストなどの技術について紹介します。

ホワイトハッカーによるドローンのハッキングデモンストレーションも実施

会場では、ドローンに対するサイバー攻撃の手口や手法を理解できる、GMOサイバーセキュリティ byイエラエのホワイトハッカーによるハッキングデモンストレーションも予定しています。

会期初日の6月26日（月）には、国際コンファレンスにおいて経済産業省、国土交通省の担当者などを招き、「空のセキュリティ」をテーマとしたパネルディスカッションを実施する予定です。

【国際コンファレンス（パネルディスカッション）概要（予定）】
・日時：2023年6月26日（月）15:10～15:55
・講演内容・テーマ（予定）：ドローン・eVTOLメーカーが考えるべき、空の安全について（仮）

LIFT AIRCRAFT社製eVTOL「HEXA」を展示

ブースには、米LIFT AIRCRAFT社製のeVTOL「HEXA」も展示します。2023年3月14、15日に、日本で初めて国の許可が必要な屋外スペース（大阪府・大阪城公園）でパイロットが乗り組み有人飛行した機体です。

3月14日の飛行では、GMOインターネットグループのグループ代表・熊谷正寿氏がパイロットを務めました。

【関連記事】GMOインターネットグループの熊谷正寿氏がパイロットとして「空飛ぶクルマ」を実証飛行！

HEXAの実証飛行（2023年3月14日・大阪城公園）の様子

詳細な展示内容やデモの実施スケジュールなどは後日改めて発表する予定とのことです。

同展示会でのGMOインターネットグループのブース（2022年）

「空のセキュリティ」を確立し、「空の移動革命」実現に邁進

GMOインターネットグループは、人々の生活をより良くする空飛ぶクルマの普及に向けて積極的に取り組んでいます。そのなかでも重要なのが、情報セキュリティとサイバーセキュリティ技術による「空のセキュリティ」の確立です。なぜなら、空飛ぶクルマの普及において最大のリスクとなるのがサイバー攻撃による墜落事故だからです。機体を制御する通信が攻撃された場合、乗客や地域住民の命に関わる墜落事故の発生が懸念されます。また、通信を乗っ取られた空飛ぶクルマが重要な施設への攻撃に使われる可能性も指摘されています。

こうしたなかGMOグローバルサインを中心として、ドローンや空飛ぶクルマの通信の暗号化をはじめとする通信セキュリティ技術や電子認証技術を提供しています。

また、国内最大規模のホワイトハッカーを組織するGMOサイバーセキュリティ byイエラエでは、「GMOサイバーセキュリティ for Drone/eVTOL」を提供し、セキュリティの専門家がデバイス、通信、クラウドの脆弱性診断を行うなど、サイバー攻撃から空飛ぶクルマとその管制施設を守る取り組みを進めています。

GMOインターネットグループでは、空を産業の「最後のフロンティア」と捉え、経済産業省・国土交通省が運営する「空の移動革命に向けた官民協議会」に参画するなど「空の移動革命」の実現に向けて各種セキュリティ技術の開発・提供を行ってきました。

さらに、2021年には大阪・関西万博でのeVTOLの実用化に向けて協議会内で発足した、「大阪・関西万博×空飛ぶクルマ実装タスクフォース」にも参画し、産官学構成員とともにeVTOL活用のコンセプトや運用計画策定等の具現化を図るべく検討を進めています。

これらの取り組みを通じて、安心・安全な「空の移動革命」を実現するためのさらなるセキュリティ対策技術の開発に取り組み、次世代モビリティ産業の成長に貢献していくとのことです。

数十年前からSF映画やアニメ、漫画などで描かれていた“空飛ぶクルマ”ですが、21世紀突入から20年ほど経てようやく登場しました。現在もまだ普及には至っていないものの、技術的な課題の解決に向けた取り組みが急ピッチで進んでいるところです。無人の機体が飛び回るだけでなく、いよいよ有人飛行も現実のものになりました。これからの10年、いや、数年で大きく様変わりする可能性があり、今後の発展は見逃せないところです。この「Japan Drone／次世代エアモビリティ EXPO 2023」では、最新の空飛ぶクルマの一端を体験できることでしょう。

安蔵靖志

Techジャーナリスト／家電エバンジェリスト
家電製品協会認定　家電製品総合アドバイザー（プラチナグレード）、スマートマスター。AllAbout デジタル・家電ガイド。ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ～ンの家電ソムリエ」にレギュラー出演するほか、ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの商品リサーチ・構成にも携わっている。