ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)のPS4/5向け定額サービスが6月2日にリニューアル。従来プランに加えて2つの上位プランが追加されました。
最上位プランの「PlayStation Plus(PS Plus) プレミアム」では、オンラインマルチプレイやダウンロードによるゲームの遊び放題サービスに加えて、「ストリーミングゲーム」(クラウドゲーミング)機能が利用できます。クラウドゲーミングとは、簡単にいえば、プレーヤーの操作をネット経由でクラウド上のゲームサーバに伝え、サーバの動作結果をプレーヤーの画面にストリーミングすることでゲームが遊べる仕組みです。
SIEはこれまでも、「Playstation Now(PS Now)」の名称でクラウドゲーミングのサービスを提供していました。今回、PS Plusのリニューアルに合わせて、このサービスがPS Plus プレミアムにストリーミングゲームとして統合されています。
PS Plusの各プランのサービス詳細や価格については、以下の記事でも紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
・ソニーのゲームサブスク「PlayStation Plus」エクストラとプレミアム──どう違う? 選ぶならどっち?
最上位プランの「PlayStation Plus(PS Plus) プレミアム」では、オンラインマルチプレイやダウンロードによるゲームの遊び放題サービスに加えて、「ストリーミングゲーム」(クラウドゲーミング)機能が利用できます。クラウドゲーミングとは、簡単にいえば、プレーヤーの操作をネット経由でクラウド上のゲームサーバに伝え、サーバの動作結果をプレーヤーの画面にストリーミングすることでゲームが遊べる仕組みです。
SIEはこれまでも、「Playstation Now(PS Now)」の名称でクラウドゲーミングのサービスを提供していました。今回、PS Plusのリニューアルに合わせて、このサービスがPS Plus プレミアムにストリーミングゲームとして統合されています。
PS Plusの各プランのサービス詳細や価格については、以下の記事でも紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
・ソニーのゲームサブスク「PlayStation Plus」エクストラとプレミアム──どう違う? 選ぶならどっち?
クラウドゲーミングの歴史はわりと古い?
クラウドゲーミングが最初にサービスとして提供され始めたのは、2000年代にまでさかのぼります。ゲームスタートアップのG-clusterが開発したもので、当初はゲーム機メーカーやビデオオンデマンドサービス企業などの法人向けにサービスを展開。2010年代に入るとエンドユーザー向けのクラウドゲーミング専用機も提供するようになりました。ただし、このサービスはそれほど普及することはありませんでした。
2010年代後半に入ると、IT大手企業もクラウドゲーミングに参入するようになります。Googleは2019年、欧米14カ国で「Stadia」というサービスを提供。Amazonは2022年3月、米国で「Luna」というサービスを開始しました。ただし、Stadiaは現在サービスの見直しを図っており、Lunaもあまり普及している気配はありません。
また日本国内では、Xboxを擁するMicrosoftが「Xbox Cloud Gaming(Beta)」(旧Project xCloud)を、PCのビデオボードメーカーであるNVIDIAは「GeForce NOW」と呼ばれるサービスを提供していますが、いずれも個人的な観測範囲では爆発的普及をしているという印象はありません。
ただし、これまでクラウドゲーミングが普及してこなかったのは、通信速度やサーバのコンピューティングパワーなどが、ゲームプレーヤーの期待に応えるほどには発展していなかったことが大きな理由と考えられます。したがって長い目で見れば、クラウドゲーミングには大きな可能性が秘められています。
クラウドゲーミングの魅力は何といっても、ユーザーのハードウェアスペックが低くてもゲームが快適に動作できる点です。例えばXbox Cloud Gamingでは、スマートフォンなどでXboxのゲームがプレイできます。しかも実際にプレイした人に聞いても、遅延や違和感はほとんどないとのこと。また、インストール不要でゲームがプレイできるため、ストレージ容量が少ないハードウェアでも快適に遊ぶことができます。
クラウド側で自由に配信ソフトウェアを変更できることも、クラウドゲーミングの特徴です。過去のゲーム資産を提供するような場合も、クラウド側でハードウェアやソフトウェアを変更すればいいため、プレーヤーは昔のハードが手元になくても、懐かしいゲームを楽しむことができます。こうした特徴は、定額サービスとの相性が抜群によい構造といえます。
通信を含めた各種環境が追いついてきた今、クラウドゲーミングはまさに「これから」のサービスといえるでしょう。
2010年代後半に入ると、IT大手企業もクラウドゲーミングに参入するようになります。Googleは2019年、欧米14カ国で「Stadia」というサービスを提供。Amazonは2022年3月、米国で「Luna」というサービスを開始しました。ただし、Stadiaは現在サービスの見直しを図っており、Lunaもあまり普及している気配はありません。
また日本国内では、Xboxを擁するMicrosoftが「Xbox Cloud Gaming(Beta)」(旧Project xCloud)を、PCのビデオボードメーカーであるNVIDIAは「GeForce NOW」と呼ばれるサービスを提供していますが、いずれも個人的な観測範囲では爆発的普及をしているという印象はありません。
ただし、これまでクラウドゲーミングが普及してこなかったのは、通信速度やサーバのコンピューティングパワーなどが、ゲームプレーヤーの期待に応えるほどには発展していなかったことが大きな理由と考えられます。したがって長い目で見れば、クラウドゲーミングには大きな可能性が秘められています。
クラウドゲーミングの魅力は何といっても、ユーザーのハードウェアスペックが低くてもゲームが快適に動作できる点です。例えばXbox Cloud Gamingでは、スマートフォンなどでXboxのゲームがプレイできます。しかも実際にプレイした人に聞いても、遅延や違和感はほとんどないとのこと。また、インストール不要でゲームがプレイできるため、ストレージ容量が少ないハードウェアでも快適に遊ぶことができます。
クラウド側で自由に配信ソフトウェアを変更できることも、クラウドゲーミングの特徴です。過去のゲーム資産を提供するような場合も、クラウド側でハードウェアやソフトウェアを変更すればいいため、プレーヤーは昔のハードが手元になくても、懐かしいゲームを楽しむことができます。こうした特徴は、定額サービスとの相性が抜群によい構造といえます。
通信を含めた各種環境が追いついてきた今、クラウドゲーミングはまさに「これから」のサービスといえるでしょう。
PS Plusで体験できるクラウドゲーミングタイトルは?
PS Plus プレミアムのストリーミングゲーム(クラウドゲーミング)では、どのようなタイトルを提供しているのでしょうか?
ストリーミングゲームの対象となるのは「ゲームカタログ」内にあるPS4用ゲームの一部と、前世代のPS(初代PS、PS2/3、PSP)用タイトルから厳選された過去作が遊べる「クラシックスカタログ」内のゲームの一部。現状では、PS3タイトルは全てがストリーミングでのみ提供されています。またPS1/2/PSPタイトルは全てダウンロードのみ。PS4タイトルについてはダウンロードのみのものもあれば、ストリーミングと両対応のものもあります。
ストリーミングゲームの対象となるのは「ゲームカタログ」内にあるPS4用ゲームの一部と、前世代のPS(初代PS、PS2/3、PSP)用タイトルから厳選された過去作が遊べる「クラシックスカタログ」内のゲームの一部。現状では、PS3タイトルは全てがストリーミングでのみ提供されています。またPS1/2/PSPタイトルは全てダウンロードのみ。PS4タイトルについてはダウンロードのみのものもあれば、ストリーミングと両対応のものもあります。
PS1タイトルは全てダウンロード版として提供されている
PS4の遊び放題タイトルでは、ダウンロードとストリーミングのどちらでも遊べるものとダウンロードのみのものがある
PS3タイトルは全てがストリーミングのみの提供
池 紀彦
ゲーム&ガジェットライター
自ら触れて得た体感を形にする兼業ライター。ソフトウェア事業のディレクションと検証を行なう傍ら、パソコン雑誌編集部やAV機器メディア編集部を経て得た経験を活かし、パソコン、ガジェット、ゲーム、おもちゃなどのレビューを日夜各所で執筆。ThinkPadと程よい懐古物を好み、懐かしのゲームやパソコン、アニメ、漫画などをこよなく愛します。「やってみた」には定評あり。