実業家のイーロン・マスク氏が立ち上げたAI(人工知能)スタートアップ「xAI」は、この分野で先行するOpenAIの「ChatGPT」と競合するAIチャットボットを開発したいと考えています。
既存のAIスタートアップが、AIに人間の「道徳」を教えるために明示的なコーディングをしているのに対して、マスク氏の構想では、AIが持つ好奇心的な特性を伸ばす開発に焦点を当てることで、人間の知能を超える「スーパーインテリジェンス(超知能的)」な汎用人工知能を、5~6年以内に作り上げたいとしています。
既存のAIスタートアップが、AIに人間の「道徳」を教えるために明示的なコーディングをしているのに対して、マスク氏の構想では、AIが持つ好奇心的な特性を伸ばす開発に焦点を当てることで、人間の知能を超える「スーパーインテリジェンス(超知能的)」な汎用人工知能を、5~6年以内に作り上げたいとしています。
xAIの目標とは?
マスク氏が掲げるxAIの目標は「宇宙の真実を理解すること」です。この漠然とした表現については、おそらく大半の人が頭上にクエスチョンマークを浮かべたことでしょう。
マスク氏は、AIによる宇宙の基本的性質の理解を支援することで、AIのセキュリティが向上し、知識レベルも人類がこれまでに積み重ねてきた水準に近いものにできるとの考えを、X(旧Twitter)の音声配信で述べました。またxAIは、数週間から数カ月の間にxAIの活動の詳細を共有するとも述べましたが、これまでに新しい情報はほとんど出ていません。
ちなみに大方の予想では、xAIの当面の目標はChatGPTのライバルになり得る大規模言語モデル(LLM)によるAIチャットボットを構築することだと考えられています。
マスク氏は、AIによる宇宙の基本的性質の理解を支援することで、AIのセキュリティが向上し、知識レベルも人類がこれまでに積み重ねてきた水準に近いものにできるとの考えを、X(旧Twitter)の音声配信で述べました。またxAIは、数週間から数カ月の間にxAIの活動の詳細を共有するとも述べましたが、これまでに新しい情報はほとんど出ていません。
ちなみに大方の予想では、xAIの当面の目標はChatGPTのライバルになり得る大規模言語モデル(LLM)によるAIチャットボットを構築することだと考えられています。
xAIが将来危険をもたらすと唱える予言者
xAIが掲げる壮大な目標について独自の目線からその意図や目的を指摘し、警告する人物が、一部で注目を浴びています。
ブラジルのアトス・サロメ氏は、もしマスク氏のAIスタートアップが目的とする「宇宙の真実を理解」し、「宇宙的な知識の境界」なるものを発見した場合、「理解できない神秘」に関する深刻な「宇宙的危険」をもたらす可能性があると英Daily Star紙に述べました。
Daily Starはいわゆるタブロイド紙で、日本でいえばゴシップネタを多く取り扱う週刊誌やスポーツ新聞のようなポジションのメディアです。ということで、ここからはあくまでゴシップネタがソースであることを前提にした話になります。
ブラジルのアトス・サロメ氏は、もしマスク氏のAIスタートアップが目的とする「宇宙の真実を理解」し、「宇宙的な知識の境界」なるものを発見した場合、「理解できない神秘」に関する深刻な「宇宙的危険」をもたらす可能性があると英Daily Star紙に述べました。
Daily Starはいわゆるタブロイド紙で、日本でいえばゴシップネタを多く取り扱う週刊誌やスポーツ新聞のようなポジションのメディアです。ということで、ここからはあくまでゴシップネタがソースであることを前提にした話になります。
現代のノストラダムス
アトス・サロメなる人物の背景を紹介しましょう。彼は自称ノストラダムスの直系子孫の予言者として活動しており、本人いわく、これまでに新型コロナウイルスのパンデミック、ロシアによるウクライナへの侵攻、英国のエリザベス女王崩御、マスク氏によるツイッター買収、さらには2022 FIFAワールドカップ カタールでアルゼンチンが優勝することなどを言い当ててきたとされています。
サロメ氏は2020年、SNSのチャット上で「近い将来に、人びとの生活を一変させる出来事が起こるかもしれない。その影響はすべての人びとに恒久的に及び、事態は非常に悪化する可能性がある」と発言しました。そして、後に新型コロナウイルス感染症のパンデミックが発生したとき、自身の予言が的中したと主張し、これをきっかけに、予言者としての活動をスタートしたとされています。
ただし、本人は12歳の頃から自分の予想したことが次々と現実になるのを目の当たりにしてきたと述べており、たまたまパンデミックの予想が当たっただけで予言者になったのではないと主張しています。また、それ以前から10年以上にわたり超常現象を研究しており、大学では超心理学の専門コースも修了したと述べていますが、どこの大学で学んだのかは明かされていません。
サロメ氏の予言と呼ばれるものは、自身のウェブサイトや主要なSNSを通じて発信され、その多くはノストラダムスの予言と同様に曖昧な表現で記されています。言ってしまえば、それらが曖昧であることで、後付けでどうとでも解釈できるようになっています。そのため、何かが起こった後でそれを目にした人が、まるでそのことをあたかも事前に知っていたのではと思い込んでしまう可能性はあるでしょう。
2021年にサロメ氏は「2月2日と2月20日、2月22日に何かが起こる」と発信しました。そして、それらが後になって新型コロナウイルスの感染者数が最多記録を更新した日、ロシアがウクライナに攻め込むとの噂が拡がった日、ロシア上院がウクライナ東部への軍の派遣を決めた日であるとして、「的中した」といわれるようになりました。
サロメ氏は2020年、SNSのチャット上で「近い将来に、人びとの生活を一変させる出来事が起こるかもしれない。その影響はすべての人びとに恒久的に及び、事態は非常に悪化する可能性がある」と発言しました。そして、後に新型コロナウイルス感染症のパンデミックが発生したとき、自身の予言が的中したと主張し、これをきっかけに、予言者としての活動をスタートしたとされています。
ただし、本人は12歳の頃から自分の予想したことが次々と現実になるのを目の当たりにしてきたと述べており、たまたまパンデミックの予想が当たっただけで予言者になったのではないと主張しています。また、それ以前から10年以上にわたり超常現象を研究しており、大学では超心理学の専門コースも修了したと述べていますが、どこの大学で学んだのかは明かされていません。
サロメ氏の予言と呼ばれるものは、自身のウェブサイトや主要なSNSを通じて発信され、その多くはノストラダムスの予言と同様に曖昧な表現で記されています。言ってしまえば、それらが曖昧であることで、後付けでどうとでも解釈できるようになっています。そのため、何かが起こった後でそれを目にした人が、まるでそのことをあたかも事前に知っていたのではと思い込んでしまう可能性はあるでしょう。
2021年にサロメ氏は「2月2日と2月20日、2月22日に何かが起こる」と発信しました。そして、それらが後になって新型コロナウイルスの感染者数が最多記録を更新した日、ロシアがウクライナに攻め込むとの噂が拡がった日、ロシア上院がウクライナ東部への軍の派遣を決めた日であるとして、「的中した」といわれるようになりました。
Munenori Taniguchi
ライター。ガジェット全般、宇宙、科学、音楽、モータースポーツetc.、電気・ネットワーク技術者。
実績媒体:TechnoEdge、Gadget Gate、Engadget日本版、Autoblog日本版、Forbes JAPAN他
Twitter:@mu_taniguchi