お金を払ってでも生成AIを利用したい人はわずか5%!? 国内生成AIトレンド定点調査

安蔵 靖志

AIGMOインターネットグループ調査・レポート
GMOインターネットグループでインターネットリサーチ事業を展開するGMOリサーチと、Web3・AI分野のスタートアップ支援に特化したハンズオン型コーポレートキャピタル(CVC)であるGMO AI & Web3は共同で、GMOリサーチが保有する国内モニターパネル「JAPAN Cloud Panel」のモニターを対象としたAIトレンドに関する自主調査を実施しました。その結果、生成AIの認知率に対して利用率が大幅に低いことや、有料の生成AIツールの利用率がかなり低いことが分かりました。

本調査は、AIに対する理解を深め、多くの人がAIを活用して社会の発展に貢献することを目的としており、今後定期的に実施することを予定しています。

生成AIの認知率は約63.6%、対して利用率は約16.6%と低く、有料の利用率は約5%に

生成AIの認知と利用経験の有無についてたずねたところ、知っている人(有償版を利用している・無償版を利用している・知っているが利用したことがない)は約63.6%と全体の半数以上に認知されている結果となりました。

一方、利用したことがある人(有償版を利用している・無償版を利用している)は約16.6%にとどまり、生成AIについて知っていても利用していない人の方が約47%と圧倒的に多いことが分かりました。

利用したことがある人のなかでも、有償版を利用している人は全体のわずか約5%と少なく、お金を払ってでも利用したい、お金を払う価値があると考えている人はまだまだ少ないことがうかがえました。

生成AIの認知と利用状況

生成AIを信頼していない人がわずかに多いが、利用経験者の信頼度は高まる

生成AIが提供する情報やコンテンツをどれくらい信頼しているかについて、信頼する(非常に信頼する・ある程度信頼する)と答えた人は約29.5%、信頼しない(あまり信頼しない・全く信頼しない)と答えた人は約37.7%と、信頼していない人の方が多い結果になりました。

この結果を生成AIの利用経験の有無別に見ると、利用経験者で信頼すると答えた人が約57%、未利用者は約23.8%と33.2ポイントの差がありました。一方で、信頼しないと答えた人の合計は、未利用者(約37.7%)と利用経験者(約35.2%)で大きな差がない結果となりました。さらに、わからない/意見がないと回答した人は利用経験者が約7.8%、未利用者が約38.5%と、30.7ポイントの差がありました。

この結果から、利用経験は生成AIに対する理解を深め、肯定的な考えを持つ人が多いことが明らかになりました。一方で利用経験の有無にかかわらず、信頼できないと考える人の割合がほぼ変わらないことから、生成AIの信頼度についてはまだ改善の余地があると考えられます。

生成AIが提供する情報やコンテンツに対する信頼度

「生成AI」といえば「ChatGPT」、生成AIブームの火付け役が連想キーワード第1位

2023年11月現在で、生成AIという言葉から連想するキーワードについて調査しました。

選択肢は、検索エンジンやSNSなどの複数の出典元で共通して頻出している一般的な単語やフレーズと自由回答を設定し、最も連想するキーワードを最大3つまで選択する形で実施しています。

特に回答が多かったのは「ChatGPT」で約41.6%を占め、2位以降に30ポイント以上の差をつけるなど、生成AIの代名詞として圧倒的に認知されていることを示しています。

続いて「Google Bard」(約8.3%)や「Meta AI」(約7.4%)が連想ワードとして挙げられており、大手企業のAIプロジェクトの影響力を反映しています。また、「大規模言語モデル」(約4.8%)や「プロンプト」(約4.4%)などの技術的な語も注目され、AI技術への深い興味を示しています。

しかし全回答者の約51.5%が、具体的なAI関連キーワードについて認識していないことも明らかになっており、AI教育の必要性を示唆しています。

GMOリサーチとGMO AI & Web3は今後の定点調査で、連想キーワードの変動も計測していく予定です。

2023年11月現在「生成AI」という言葉から連想するキーワード

生成AIのトレンドに関する調査から、日本国内では生成AIの認知度に比べて利用が進んでいないことが明らかになりました。

生成AIに対する信頼度については、いまだ未利用者の方が多いことから、判断がつかない人が多く存在しました。一方で利用経験者では肯定的な人の割合が高く、利用による理解が信頼度に与える影響は大きいと考えられます。

生成AIサービスが今後より充実し、利用経験者、利用シーンが増えることにより、信頼度も高まっていくことが期待できるでしょう。

生成AIに興味はあるものの、使い方が分からないという人には、GMOインターネットグループのGMO教えてAIが運営する生成AIプロンプトポータル「教えて.AI」を利用してみるのもおすすめです。「教えて.AI」は、AI専門家などが提供する「プロンプト」(生成AIが利用者の意図通りの結果を出力するために必要な命令文のようなもの)が無料で提供されています。有用性の確認されたものだけがさまざまなジャンルに分けて提供されているため、どのようなプロンプトを作ればどのような結果が得られるのかという学習にもつながります。書籍やWebサイトなどで生成AIを一から学習するのも手ですが、まずは試してみるというのもおすすめの方法です。興味のある方はぜひ試してみてください。

【調査概要】
・調査テーマ:AIトレンドに関する自主調査
・調査地域:日本国内
・回答者数:1126人
・調査対象:15~93歳までの男女
・調査期間:2023年11月30日
・調査方法:オンライン調査

安蔵 靖志

Techジャーナリスト/家電エバンジェリスト
家電製品協会認定 家電製品総合アドバイザー(プラチナグレード)、スマートマスター。AllAbout デジタル・家電ガイド。ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ~ンの家電ソムリエ」にレギュラー出演するほか、ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの商品リサーチ・構成にも携わっている。

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