今、企業などが注目している無線通信の仕組みがあります。「ローカル5G」といい、これまでの「4G」よりも速い速度と反応が早い低遅延の通信ができます。さらに“ローカル”なのでほかの通信の影響を受けません。GMOインターネットではいち早くテスト環境を構築し、ローカル5G環境を試しています。
ローカル5Gとは何? 5Gとの違いは
ローカル5Gはその名が表す通り、第5世代の移動体通信システムを“ローカル”で使うものです。限られた範囲の限られた機器だけが使うことで、高速で低遅延という5Gの通信の特徴を“独り占め”することが可能です。例えば、工場内の機器制御に使えば、ワイヤレスながら低遅延でセキュアなネットワークを構築できるため、有線LANに代わる通信手段になる可能性があります。
有線LANのような通信ケーブルから解放されれば、機器の設置の自由度が高まります。作業の進捗や製造物の移り変わりに合わせて機器配置を変更するような場合、ワイヤレスで通信できることは非常に大きなメリットがあるからです。
構内でワイヤレスで通信するとなると、これまでなら無線LANが思いつくところです。最新の無線LAN規格である「Wi-Fi 6(11ax)」ならば、ギガビットクラスの高速伝送に対応します。
それでもローカル5Gを選ぶ理由は、低遅延であることや、Wi-Fi 6よりも多数の端末の接続が可能だからです。Wi-Fiであればひとつのアクセスポイントに接続できる台数は数十台程度で、さまざまな工夫をしたとしても大きくは増えません。しかし、ローカル5Gなら100万台の接続が可能と言われています。このため、倉庫内の自走型カートなど、IoT機器を接続して使うような用途にも合わせることができます。
ただし、ローカル5Gには手間もかかります。まず設置には設備の免許が必要で、運用者には定められた無線従事者免許が必要です。そして、Wi-Fi 6のように安価が機器が豊富に売られているという状況にはなっていません。
とはいえ、5Gでは利用者が専用の通信システムを持てるという大きなメリットがあります。これまでの4Gには“ローカル4G”といった制度はなかったため、もし、4Gで同様のことをしようとした場合、施設内の通信であっても外部の通信事業者のシステムを経由することになります。これでは通信速度の面で、ローカル5Gには遠く及ばなかったことでしょう。
有線LANのような通信ケーブルから解放されれば、機器の設置の自由度が高まります。作業の進捗や製造物の移り変わりに合わせて機器配置を変更するような場合、ワイヤレスで通信できることは非常に大きなメリットがあるからです。
構内でワイヤレスで通信するとなると、これまでなら無線LANが思いつくところです。最新の無線LAN規格である「Wi-Fi 6(11ax)」ならば、ギガビットクラスの高速伝送に対応します。
それでもローカル5Gを選ぶ理由は、低遅延であることや、Wi-Fi 6よりも多数の端末の接続が可能だからです。Wi-Fiであればひとつのアクセスポイントに接続できる台数は数十台程度で、さまざまな工夫をしたとしても大きくは増えません。しかし、ローカル5Gなら100万台の接続が可能と言われています。このため、倉庫内の自走型カートなど、IoT機器を接続して使うような用途にも合わせることができます。
ただし、ローカル5Gには手間もかかります。まず設置には設備の免許が必要で、運用者には定められた無線従事者免許が必要です。そして、Wi-Fi 6のように安価が機器が豊富に売られているという状況にはなっていません。
とはいえ、5Gでは利用者が専用の通信システムを持てるという大きなメリットがあります。これまでの4Gには“ローカル4G”といった制度はなかったため、もし、4Gで同様のことをしようとした場合、施設内の通信であっても外部の通信事業者のシステムを経由することになります。これでは通信速度の面で、ローカル5Gには遠く及ばなかったことでしょう。
GMOが真っ先にローカル5Gに取り組む理由とは
GMOインターネットグループが真っ先にローカル5Gに取り組むにはわけがあります。今後、企業や団体に大きな価値をもたらす通信インフラとなる可能性があるからです。
GMOはインターネットの会社です。ローカル5Gは構内の通信とはいえ、クラウドにあるサーバーとの通信を行うなど、インターネットとは切っても切れない関係があります。IoT機器にとってもローカル5Gは、今後のインターネットへの入り口として重要になっていきます。
そして、外部へサービスを提供するにあたっては、ローカル5Gとはどのようなものなのか、理解を深めておく必要があります。そこで、ローカル5G環境を東京・渋谷のフクラスビル内に構築、2020年12月にはローカル5G用無線局の本免許を取得しました。
当初、NSA(ノンスタンドアローン)構成を検討していたGMOインターネットですが、利用にあたって外部との調整も必要で時間がかかることが予想されたため、SA(スタンドアローン)構成を採用しました。なお、SA構成でローカル5G用無線局の本免許を取得したのはGMOインターネットが日本初だとしています。
無線局概要
GMOはインターネットの会社です。ローカル5Gは構内の通信とはいえ、クラウドにあるサーバーとの通信を行うなど、インターネットとは切っても切れない関係があります。IoT機器にとってもローカル5Gは、今後のインターネットへの入り口として重要になっていきます。
そして、外部へサービスを提供するにあたっては、ローカル5Gとはどのようなものなのか、理解を深めておく必要があります。そこで、ローカル5G環境を東京・渋谷のフクラスビル内に構築、2020年12月にはローカル5G用無線局の本免許を取得しました。
当初、NSA(ノンスタンドアローン)構成を検討していたGMOインターネットですが、利用にあたって外部との調整も必要で時間がかかることが予想されたため、SA(スタンドアローン)構成を採用しました。なお、SA構成でローカル5G用無線局の本免許を取得したのはGMOインターネットが日本初だとしています。
無線局概要
申請者名 |
GMOインターネット株式会社 |
本免許取得日 |
2020年12月4日 |
使用する周波数帯 |
28GHz帯 |
無線局の種別 |
実験試験局 |
設置・常置場所 |
GMOインターネットグループ 第2本社渋谷フクラス(東京都渋谷区) |
ネットワーク構成 |
SA (スタンドアローン)構成 |
永島 和夫