「Steam Deck」の未来
Steam Deckの登場で、ゲーム業界を取り巻く世界は変わっていくのだろうか。こうして現状と課題を考えてみると、乗り越えるべきハードルを全て完璧に乗り越えられるかについては、現段階では未知数というのが正直なところだ。
しかしSteam Deckが大きく化ける可能性もある。Steam Deckユーザーが増えることでSteam OSの利用者が増加し、これまで以上にPCゲームの互換性が向上すれば、Steam Deckはさらなる進化を遂げるだろう。
ひとたびSteam Deck市場が形成されれば、Steam OSユーザーの伸びは今までにないスピードで加速することが予想される。結果としてProtonDBへのユーザーからのレポートも増加し、これまで以上に多くの未対応タイトルが動作するようになるかもしれない。そうなれば、Steam Deckが最強の「PC用ゲーム対応ゲーム機」になる未来にもつながる。
またSteam OSがオープンソースのLinuxベースであること、Steam Deckが一般的なPCと同じアーキテクチャであり、Windows 10のインストールをValve社自身が許容していることなど、比較的オープンなイメージがこのプロダクトにはある。このことも今後Steam Deckが大きく化ける可能性につながっている。
このような、ハードウェアもソフトウェアもオープンな規格に対しては、個人の開発者が参加する外部のコミュニティが、新たな機能の追加などさまざまな開発を、積極的かつ無償で行い、みんなで盛り上げようとしてくれる傾向が強い。オープンな使われ方や楽しまれ方が続けば、プラットフォーム全体が単なるPCゲーム用ゲーム機以上の何かへと変革していく可能性だってある。
例えば「Minecraft」のようにプレーヤーの母数が大きいタイトルも、Steam OSへのネイティブ対応が進む可能性はある。また、VR界隈の開発者の目に止まり、Steam OS対応のVR環境が整えば、「いつでもどこでも手軽にVR」といった楽しみ方もできるようになるかもしれない。
低価格PCとしての利点が注目され、タッチ操作のみで扱えるようなSteam OS専用のプログラム開発ソフトが登場すれば、両親が子供向けに与える初めての「PC」としてSteam Deckが選ばれる見込みもあるだろう。
このようにSteam Deckは、挙げだすとキリがないくらい可能性に満ち溢れたプロダクトと言える。Steam Deckは単にPCゲームを楽しむ専用ゲーム機になるのか。あるいは、低価格やオープン性を活かしたユニークなソフトウェアやサービスの登場など、新たなアイデアが創出されて、想像もつかないプロダクトへと変貌を遂げるのか。今後の展開に期待したい。
なお、もちろん筆者はSteam Deckを買うことにしている。入手が出来次第、追ってレビューをしたいと思っているので、そちらもご期待いただきたい。
しかしSteam Deckが大きく化ける可能性もある。Steam Deckユーザーが増えることでSteam OSの利用者が増加し、これまで以上にPCゲームの互換性が向上すれば、Steam Deckはさらなる進化を遂げるだろう。
ひとたびSteam Deck市場が形成されれば、Steam OSユーザーの伸びは今までにないスピードで加速することが予想される。結果としてProtonDBへのユーザーからのレポートも増加し、これまで以上に多くの未対応タイトルが動作するようになるかもしれない。そうなれば、Steam Deckが最強の「PC用ゲーム対応ゲーム機」になる未来にもつながる。
またSteam OSがオープンソースのLinuxベースであること、Steam Deckが一般的なPCと同じアーキテクチャであり、Windows 10のインストールをValve社自身が許容していることなど、比較的オープンなイメージがこのプロダクトにはある。このことも今後Steam Deckが大きく化ける可能性につながっている。
このような、ハードウェアもソフトウェアもオープンな規格に対しては、個人の開発者が参加する外部のコミュニティが、新たな機能の追加などさまざまな開発を、積極的かつ無償で行い、みんなで盛り上げようとしてくれる傾向が強い。オープンな使われ方や楽しまれ方が続けば、プラットフォーム全体が単なるPCゲーム用ゲーム機以上の何かへと変革していく可能性だってある。
例えば「Minecraft」のようにプレーヤーの母数が大きいタイトルも、Steam OSへのネイティブ対応が進む可能性はある。また、VR界隈の開発者の目に止まり、Steam OS対応のVR環境が整えば、「いつでもどこでも手軽にVR」といった楽しみ方もできるようになるかもしれない。
低価格PCとしての利点が注目され、タッチ操作のみで扱えるようなSteam OS専用のプログラム開発ソフトが登場すれば、両親が子供向けに与える初めての「PC」としてSteam Deckが選ばれる見込みもあるだろう。
このようにSteam Deckは、挙げだすとキリがないくらい可能性に満ち溢れたプロダクトと言える。Steam Deckは単にPCゲームを楽しむ専用ゲーム機になるのか。あるいは、低価格やオープン性を活かしたユニークなソフトウェアやサービスの登場など、新たなアイデアが創出されて、想像もつかないプロダクトへと変貌を遂げるのか。今後の展開に期待したい。
なお、もちろん筆者はSteam Deckを買うことにしている。入手が出来次第、追ってレビューをしたいと思っているので、そちらもご期待いただきたい。
写真や動画で見る限り、ボタンやアナログスティックなどの操作性も良好そうだ。この辺りは実際に触れてみないと何とも言えないところなので、早く手に入れて遊んでみたい!
池 紀彦
ゲーム&ガジェットライター
自ら触れて得た体感を形にする兼業ライター。ソフトウェア事業のディレクションと検証を行なう傍ら、パソコン雑誌編集部やAV機器メディア編集部を経て得た経験を活かし、パソコン、ガジェット、ゲーム、おもちゃなどのレビューを日夜各所で執筆。ThinkPadと程よい懐古物を好み、懐かしのゲームやパソコン、アニメ、漫画などをこよなく愛します。「やってみた」には定評あり。