「いい写真」を増やすには
とにかく毎日カメラを持ち歩く
「いい写真」の数は、シンプルに「撮った数」に比例すると思います。人物ポートレートも、空も、道端の花も、シャッターチャンスは、基本的に「その瞬間」しかありません。そこにカメラがないのは致命的。
スマホのカメラの特性をつかんで「すごく研究したから、どんなシーンでもiPhoneがあれば、撮りたいものが撮れている」と豪語する人もいますし、ポケットサイズのボディにミラーレス一眼と同様の大きなセンサーを積んだコンデジも多く発売されていることから、カメラを「いかに毎日持ち歩いても苦にならないか」という基準で選ぶ人もいます。さらに「憧れの写真家と同じ機材をそろえたので、カメラが多少重くてもテンションが上がる。うれしくて毎日持ち歩いている」という人も。自分のライフスタイルや、性格に合ったものを選び、カメラに親しむことが大事です。
「いいな」と思う瞬間のためには連続で撮影する
仮に1日に数百枚、数千枚撮ったとしても、フィルムと違ってお金がかからないのがデジタルのいいところ。撮る枚数を増やせばそれだけ「いい写真」が生まれると考えると、撮る機会を増やすことに加え、「いいな」と思った瞬間は連続で撮影することをおすすめしたいです。たとえばペットは動きが激しいけれど、連写すれば「奇跡の一枚」的な可愛い写真を撮ることができます。
ポートレート撮影に慣れていない人は、シャッターを切った次の瞬間こそ、いい顔をすることも多いです。必ずしも連写でなくても構わないので、「多めに撮影する」と考えておくとよいでしょう。
光を意識する
同じ被写体を同じ構図で撮っても、光の加減によって全然違う写真になります。屋外でのポートレートなら、モデルに「顔に光が当たる立ち位置」を指示することが多いですし、あえて逆光で撮影して髪をキラキラと光らせたりする場合もあります。お菓子や料理などの写真は、「自然光で撮る」と決めている人も多いでしょう。
といった具合に、「光」にこだわると、写真が変わります。とはいえこの「光」は時間帯によっても変わるし、自分や被写体が動くことで、ある程度自由にコントロールできる部分でもあります。まずは光を意識することから始めてみましょう。
知識がなくとも、意識していろいろな角度から撮るだけで、少しずつ光による被写体の“表情”の違いがわかるようになると思います。
といった具合に、「光」にこだわると、写真が変わります。とはいえこの「光」は時間帯によっても変わるし、自分や被写体が動くことで、ある程度自由にコントロールできる部分でもあります。まずは光を意識することから始めてみましょう。
知識がなくとも、意識していろいろな角度から撮るだけで、少しずつ光による被写体の“表情”の違いがわかるようになると思います。
自分で動こう
私の場合は単焦点レンズを愛用していることもあり、写真撮影は自分で動くのが基本だと考えています。被写体に寄ったり離れたりはもちろん、テーブルフォトなら自分の影が入らない角度を探したり、動物を撮りたい場合はしゃがむなどしてアングルを変えたりと、撮影時はよく動きます。
好みはありますが、「いつも似たような写真ばかり撮れてしまう」という人も、「一歩寄る・引く」ことから意識してみると、写真に変化が生まれると思います。
インプットしまくる
そもそも、「よい写真とは?」という点については、それぞれに自分なりの答えがあると思います。SNSでいいねがつく写真と、自分が「いい写真だ」と満足できるかはまた別の話でもあります。
だけど、同じジャンルのものを撮っているほかの人の写真をよく見ると「こんな撮り方があるのか」「少し角度を変えるだけで素敵だ」など、発見が多いと感じます。撮影の機会を多く持つことに加えて、人の写真をよく見たり、構図を参考にしたりするなど、インプットの時間を持つことは、自分なりの「いい写真」を撮る近道だと感じます。
だけど、同じジャンルのものを撮っているほかの人の写真をよく見ると「こんな撮り方があるのか」「少し角度を変えるだけで素敵だ」など、発見が多いと感じます。撮影の機会を多く持つことに加えて、人の写真をよく見たり、構図を参考にしたりするなど、インプットの時間を持つことは、自分なりの「いい写真」を撮る近道だと感じます。
編集も楽しみのひとつ
撮って出しでもいいけれど、いまやアプリで写真を編集するのは当たり前。明るさを調整することはもちろん、フィルターをかけて写真の色味を変えたり、粒子をプラスしてフィルム調に仕上げたりと、写真にいろいろな味付けを加えて、求めるイメージに近づけることができます。
とはいえ、大切なのはできるだけ撮影の時に写真の完成度を上げる努力をすること。「編集すればいいや」と頼りきりにならないようにしたいものです。
とはいえ、大切なのはできるだけ撮影の時に写真の完成度を上げる努力をすること。「編集すればいいや」と頼りきりにならないようにしたいものです。
おわりに
「カメラの特性を知ること」「たくさん撮ること」「動くこと」が、いい写真を撮るはじめの一歩ではないかと思います。機材は何でも良いので、まずは意識的に撮影枚数を増やすことで、自分なりの写真の楽しみ方が見つかるでしょう。
では良い「写真ライフ」を!
では良い「写真ライフ」を!
中野 亜希
ライター・コラムニスト
大学卒業後、ブログをきっかけにライターに。会社員として勤務する傍らブックレビューや美容コラム、各種ガジェットに関する記事執筆は2000本以上。趣味は読書、料理、美容、写真撮影など。
X:@752019