スポットクーラーのおすすめモデル5選
では、これらを踏まえておすすめのスポットクーラーを5機種紹介しましょう。
新冷媒「R32」を採用する環境にも優しいスポットクーラー
ハイセンス「スポットエアコン HPAC-22G」
地球温暖化係数の低い新冷媒「R32」を採用するノンドレン方式のスポットクーラーです。冷房能力は2.0/2.3kW(除湿能力は1時間あたり1.74/1.94L)で、定格消費電力は620/720W。水捨て不要のノンドレン方式を採用しています。付属の窓パネル(窓の高さ60~154cmまで対応)使用時に、虫の侵入を防ぐ防虫網付きダクトを採用している点も魅力です。
冷房、除湿に加えて送風(換気)モードも搭載
アイリスオーヤマ「ポータブルクーラー IPA-2324S/airwill IPP-2224S」(実売価格4万円前後)
https://www.irisplaza.co.jp/index.php?KB=SHOSAI&SID=106620F
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アイリスオーヤマ「ポータブルクーラー IPA-2324S/airwill IPP-2224S」
ノンドレン方式で、窓の高さが約75~145cmに対応する窓パネルが付属するスポットクーラーです。窓パネルは、別売パーツで取り付けることで高さ200cmまでの掃き出し窓にも対応します。冷風、除湿に加えて送風(換気)機能も備えており、排気ダクト(0.3~1.5m)と窓パネルを適切に利用することで排熱と換気を同時に行えます。冷房能力は2.0/2.3kW(除湿能力最大約20L)で、定格消費電力は670/790W。冷媒にはR410Aが採用されています。
パワフルな冷房&除湿能力と上下オートルーバー搭載が魅力
広電「KEP271R」
冷気の吹き出し口に、上下に自動で動くオートルーバーを搭載し、広範囲に風を届けられるノンドレン方式のスポットクーラーです。排気ダクト(0.25~1.5m)と窓パネル(72~144.5cm)が付属します。冷房能力は2.5/2.7kW(除湿能力41/44L)とパワフルで、定格消費電力は780/900W。冷媒にはR410Aが採用されています。
数多くの業務用スポットクーラーを展開するメーカーの家庭向け製品
ナカトミ「MAC-20」
工場や工事現場、イベント会場などさまざまな場所で用いられている業務用スポットクーラーを数多く製造販売するナカトミによる、家庭用のノンドレン方式のスポットクーラーです。排気ダクト(0.3~1.2m)と窓用パネル(785~1415mm)が付属しています。冷房能力は2.0/2.3kW(除湿能力23/26L)で、定格消費電力は690/770W。冷媒にはR410Aが採用されています。
BBQなど屋外で涼みたい場合に便利! ピンポイントで冷やせるスポットクーラー
ナカトミ「SAC-1800N」
オートキャンプ場などでBBQを楽しむ際に、電源を取りながら涼みたいというニーズにぴったりなのが、排気ダクトではなく「冷風ダクト」を搭載するスポットクーラーです。ナカトミの「SAC-1800N」はこれまでに紹介した製品のように排気ダクトが付属しないため室内用途には向きませんが、冷風ダクトを動かすことでピンポイントに冷たい風を送れます。冷房能力は1.7/1.8kWで、定格消費電力は600/675W。冷媒にはR407Cが採用されています。屋内用途にはあまり向きませんが、ガレージで車をいじったり、庭で長時間作業を行う場合などに向いています。
スポットクーラーを活用して猛暑を乗り切りましょう!
スポットクーラーはセパレートエアコンと違って使いこなしにコツがいるのは確かですが、ちゃんと吟味して今回紹介したような製品を選べば、エアコンを設置できない部屋でも快適に過ごせるようになります。湿気がたまりやすい場所の除湿や衣類乾燥にも使えるので、暑さや湿気にお困りの人は導入を検討してみてはいかがでしょうか。
安蔵 靖志
Techジャーナリスト/家電エバンジェリスト
家電製品協会認定 家電製品総合アドバイザー(プラチナグレード)、スマートマスター。AllAbout デジタル・家電ガイド。ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ~ンの家電ソムリエ」にレギュラー出演するほか、ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの商品リサーチ・構成にも携わっている。