ahamo・povo・LINEMOの「目的別選び方」月額3000円以下でeSIMも対応【最新版】

太田 百合子

Specialスマートフォンネットサービス
NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの大手携帯電話会社3社が、2021年春にスタートさせたオンライン専用プランの「ahamo」「povo」「LINEMO」。当初はほぼ横並びの料金でスタートしましたが、1年以上経ってさまざまなアップデートが行われ、サービス内容が大きく進化しています。

それぞれどんな特徴があり、どんな人におすすめなのか、今回は「目的別」におすすめのポイントをチェックしていきましょう。

最初に知っておきたい、オンライン専用プランの注意点

まず初めに、オンライン専用プランとはどういうサービスなのか、確認しておきたいと思います。オンライン専用プランとはその名の通り、各種手続きをオンラインで行うことを前提にコストダウンをはかった、大手携帯電話会社の別ブランドのサービスです。別ブランドなので、ドコモ、au、ソフトバンクの本家のサービスとは、いろいろと勝手が違います。

中でも特に注意が必要なのが、各社のキャリアショップでは取り扱いをしていないこと。申込みから契約、端末の初期設定、プラン変更、サポートまですべて自分で、専用のWebサイトまたはスマートフォンアプリから行います。

契約条件も本家とは異なっています。たとえば家族で同じ携帯電話会社だと料金が安くなる、家族間の通話が無料になるといった割引きは受けられません。またキャリアメールを引き続き使い続けたい場合は有料になるほか、留守番電話などの一部サービスも利用できません。ほかにも本家では当り前のように受けられていたサービスや特典が受けられないなど、異なる点が多々あります。各サービスのWebサイトに詳しいFAQが公開されているので、乗り換える前には必ず目を通すようにしてください。

逆にオンライン専用プランならではのメリットもあります。なんといっても、大手携帯電話会社と同じエリア、同じ品質のネットワーク、同じ端末を安価な通信料金で利用できます。またいずれも物理的なカードを挿入しなくても、スマートフォンに電話番号情報をインストールできる「eSIM」に対応しているため、オンラインで契約してすぐに使い始めることができます。最近は「iPhone」シリーズなど、物理的なSIMカードとeSIMの両方が使えるスマートフォンも増えているので、サブ回線としての利用も可能です。

困ったときに近くのショップは頼れないものの、逆にいえば手続きはすべてオンラインで完結するので、解約したいときもショップに足を運ぶ必要はありません。そのため手軽に乗り換えができるのも魅力のひとつといえるでしょう。

オンライン専用プランの特徴

ドコモ「ahamo」はこんなサービス

ドコモの「ahamo」は、20GBまで月額2970円で、ドコモと同じネットワークが利用できるサービスです。この料金には、国内通話であればどこにかけても5分間まで無料の通話料金が最初から含まれています。

もし20GBで足りなくなったときは、1GBあたり550円で追加ができるほか、2022年6月からはプラス1980円を支払うと80GBの「大盛りオプション」を追加でき、合計100GBまで使えるようになりました。

ドコモ「ahamo」のWebサイト

KDDI「povo2.0」はこんなサービス

KDDIの「povo2.0」は、使いたいデータ量や通話サービスを必要に応じてトッピングするという、かなりユニークな料金プランです。通信料金は月単位が一般的ですが、povo2.0ではトッピングできるデータ通信量ごとに、利用できる期間も異なっています。

たとえばデータ量は、1GBだと390円で7日間、3GBが990円と、20GBが2700円はそれぞれ30日間、60GBだと6490円で90日間、150GBだと1万2980円で180日間といった具合です。また24時間限定ながら330円でデータ通信が使い放題になるトッピングも用意されています。

通話料金は国内通話5分かけ放題で月額550円か、国内通話が完全にかけ放題で月額1650円を選べるほか、動画配信サービスが楽しめるトッピングも用意されています。

KDDI「povo2.0」のWebサイト

ソフトバンク「LINEMO」はこんなサービス

ソフトバンクの「LINEMO」は、その名の通りLINEとの豊富な連携が魅力のサービスです。20GBまで月額2728円の「スマホプラン」と3GBまで月額990円の「ミニプラン」、2つのプランが選べます。

LINEMOの特徴のひとつが「LINEギガフリー」です。LINEアプリでのトーク、音声通話、ビデオ通話がデータ通信としてカウントされません。つまりLINEの音声通話を使えば、ギガを消費せずに通話がかけ放題というわけです。

もし相手がLINEを使っていない場合や、普通に電話をかけたい場合は、月額550円で国内通話が5分までかけ放題、または月額1650円で完全にかけ放題の通話オプションを追加することもできます。

ソフトバンク「LINEMO」のWebサイト

各社のデータ通信、通話の料金については、下記の表を参考にしてみてください。

ahamo・povo2.0・LINEMOの料金プラン一覧

目的別オンライン専用プランの選び方

ここからは目的別に、おすすめのオンライン専用プランを紹介していきます。プランを選ぶ際には、上記の比較表も参考にしてください。

時々動画にハマって高くなる通信費をなんとかしたい

普段は月に20GBで足りるけど、ごくたまに大きくオーバーしてしまうことがある。そんな人におすすめなのは、必要なときにプラス1980円でドーンと80GBを追加して、最大100GBまで使える「大盛りオプション」が利用できるahamoです。月の途中でも申込みができるので、今月は大きく超えそうというときに利用すればOK。

ただし、解約しないと翌月もオプション料金がかかってしまう点には、注意が必要です。オプションを追加しても月額4950円と、ドコモ本家の使い放題プランよりおトクです。

ハイクオリティなオンラインゲームをクリアしたい

一定期間、ギガを多めに使いたいけど、それがどのくらいの期間になるか分からない。そんな時は前述のahamoの大盛りオプションのほか、povo2.0の大容量&長期間のプランも検討の価値ありです。

ahamoでは月単位でオプション料金がかかりますが、povo2.0の大容量プランは90日(3ヵ月)使える60GBのプランが6490円、180日(6ヵ月)使える150GBのプランが1万2980円というように、月をまたいで多少使い方にムラがあっても、大容量データを無駄なく使えます。
47 件

太田 百合子

テックライター
インターネット黎明期よりWebディレクションやインターネット関連のフリーペーパー、情報誌の立ち上げに携わる。以降パソコン、携帯電話、スマートフォンからウェアラブルデバイス、IoT機器まで、身近なデジタルガジェットと、それら通じて利用できるさまざまなサービス、アプリケーション、および関連ビジネスを中心に取材・執筆活動を続けている。Twitter:@y_oot

ranking

  • 1
    サムネイル

    「聞く技術」は信頼度を高める──独立系書店店主が選ぶ「聞き上手」になれる本5選

  • 2
    サムネイル

    「たこ焼き器」で作る“たこ焼き以外レシピ”は予想以上においしくて楽しい

  • 3
    サムネイル

    画像生成AIで思い通りの画像を作る!「BRAV5」を使いこなすプロンプトのコツ

  • 4
    サムネイル

    Googleの最上位AIモデル「Gemini Ultra」が登場!早速試してみました

  • 5
    サムネイル

    ダイソー・セリア・キャンドゥ 100円ショップのパソコン周りクリーナーおすすめ6種を試してみた

  • 1
    サムネイル

    「聞く技術」は信頼度を高める──独立系書店店主が選ぶ「聞き上手」になれる本5選

  • 2
    サムネイル

    ダイソー・セリア・キャンドゥ 100円ショップのパソコン周りクリーナーおすすめ6種を試してみた

  • 3
    サムネイル

    「たこ焼き器」で作る“たこ焼き以外レシピ”は予想以上においしくて楽しい

  • 4
    サムネイル

    AIでこんなことできたら!? が現実に!GeminiとGoogleマップの連携が便利!

  • 5
    サムネイル

    逸品発見!100均電子レンジ調理器6選。焼き魚にだし巻き卵、マカロニまで!

  • 1
    サムネイル

    ダイソー・セリア・キャンドゥ 100円ショップのパソコン周りクリーナーおすすめ6種を試してみた

  • 2
    サムネイル

    Googleの最上位AIモデル「Gemini Ultra」が登場!早速試してみました

  • 3
    サムネイル

    全部試した!1食250kcalの「マイサイズ」で一番おいしいのは?

  • 4
    サムネイル

    時間泥棒を卒業し、仕事をうまく回す!「コミュニケーションコスト」を削減する方法

  • 5
    サムネイル

    AIでこんなことできたら!? が現実に!GeminiとGoogleマップの連携が便利!

internet for you.