(3)タイのキャリアの自社5Gスマホ「True α 5G」(True)
「True α 5G」もキャリア独自の5Gスマートフォンだ。こちらはタイのキャリア、Trueが販売しているもの。先に紹介したREVVL 6 5G同様に、スペックはミドルレンジクラスだ。Trueの展開する5Gの周波数は日本の5Gとほぼ同じなため、わざわざタイで販売されている5Gスマートフォンを買うメリットはないのが実情だ。
タイのキャリアスマホTrue α 5G
Trueは4G時代にも数々の自社ブランドスマートフォンを出していた過去がある。筆者も10キー付きのガラケースタイルのスマートフォンなどを買って楽しんだ。今回True α 5Gを買ったのも、引き続きTureに自社オリジナルのスマートフォンを次々に出してほしいと願っているからであり、応援の意味も込めてのことだ。世の中のスマートフォンがすべて同じメーカーのものになるのは面白くない。T-Mobileもそうだが、独自ブランドのスマートフォンを出すキャリアには頑張ってほしいものだ。
スペックは低いが応援も兼ねて購入
(4)eSIM時代のルーター用に購入した「iPhone 12 mini」(アップル)
iPhoneは一世代前の製品でも十分実用的なモデルが多い。筆者は2023年に入ってからあえて中古で「iPhone 12 mini」を購入した。理由は中古価格が安かったことと、サイズが小さいこと、そしてeSIMに対応しているからだ。iPhone 12 miniはバッテリーの持ちが弱いが、普段からモバイルバッテリーを持ち歩いている筆者は出先で充電切れを心配する必要はない。
モバイルルーターとしてiPhone 12 miniを入手
iPhone 12 miniの主な用途はeSIMを入れてインターネット共有をONにし、他のスマートフォンやノートPCを接続するためのモバイルルーターだ。新型コロナ感染症もほぼ収束したことにより、最近では海外出張もコロナ以前同様に自由に出られるようになった。海外で自分のスマートフォンを使う場合は普段契約しているキャリアの国際ローミングサービスも利用できるが、現地のプリペイドSIMカードを買ったほうが安上がりなことも多い。それらの製品も最近はeSIMが増えている。また海外ローミングに対応したpovo2.0を予備の予備の通信回線として海外で使うことも有用なので、povoをeSIMとしてiPhone 12 miniに常に入れている。
次々とeSIMを入れて海外渡航に役立てている
iPhoneをメインで使っている人も、海外に出ることが多いのならば、あえてiPhone 12 miniや13 miniなどの小型端末をルーター用に持ち運ぶのもいいかもしれない。これまで筆者は格安スマートフォンにプリペイドSIMカードを入れてルーター代わりにしていたが、iPhone 12 miniのおかげで物理SIMカードの入れ替えなしに、海外出張時に自在にデータ通信を利用できている。
今回紹介した4機種以外にもLGの合体式で2画面が使える5Gスマートフォン「V50S ThinQ」なども入手したが、ややマニアックなコレクションだろうか。下半期も折りたたみスマートフォンやiPhone新機種など、気になる製品の中からどれを買おうか、悩む日が続きそうだ。
今回紹介した4機種以外にもLGの合体式で2画面が使える5Gスマートフォン「V50S ThinQ」なども入手したが、ややマニアックなコレクションだろうか。下半期も折りたたみスマートフォンやiPhone新機種など、気になる製品の中からどれを買おうか、悩む日が続きそうだ。
コレクションとして入手した中古のLG V50S ThinQ
山根 康宏
香港在住携帯研究家
スマホとSIMを求めて世界各国を取材中。海外、特に中国の通信事情に精通している。大手メディアへの執筆も多数。海外スマホ・ケータイを1800台所有するコレクターでもある。