「現在も人が住んでいる、世界で一番古い都市ランキング」どこ？いつからあるの？

2024.6.13

「世界で一番古い都市」はどこかをランキング形式でご紹介します。これらの都市は、多くの文明の変遷を経て今日に至っています。都市の創設年は、考古学的証拠や史料に基づく推定であり、正確な年を特定することは難しい場合もありますが、一般に認められている創設期を基にランキングとしました。

あなたの知っている都市はランクインしているでしょうか？

5位：アレッポ（シリア）

アレッポ市の眺め

創設年：紀元前2000年ごろ

特徴：シリア北部に位置し、古代からの交易路の要所として栄えました。城塞を中心とする旧市街で有名なアレッポは、シリア内戦によって多くの歴史的建造物が破壊され、街の大部分が影響を受けました。戦争がもたらした損害にもかかわらず、アレッポは再建への道を歩み始めており、その古い魅力と歴史的価値を取り戻そうとしています。アレッポの復興は、その歴史的、文化的遺産を保存し、未来世代へと継承するための重要なステップとして注目されています。

旧約聖書の最古級の写本「アレッポ写本」を有した礼拝堂や、1000年以上の歴史を持つ石鹸造りでも世界的に有名です。

4位：スサ（イラン）

スサの考古学的城

創設年：紀元前5000年ごろ（最も古い神殿跡の痕跡）

特徴：スサ（スーサ）は、イラン西部に位置し、古代エラム王国の首都でした。この都市は、紀元前5000年代に創設され、古代メソポタミアの主要な文化的中心地の1つでした。スサでは、考古学的な発掘により多くの古代遺跡が見つかっています。1836年に発掘された遺跡で有名ですが、周辺には継続的に人が住んでいます。ハンムラビ法典碑が発見されたことでも有名です。

3位：ビブロス（レバノン）

古代ビブロスの遺跡

創設年: 紀元前5000年ごろ

特徴: 地中海沿岸に位置する古代フェニキア文明の交易都市。長い歴史を通じて重要な商業の中心地です。フェニキア文字はアルファベットの元になった文字として有名で、古代の商業と文化の交流の拠点となりました。ビブロスからは、地中海を越えて遠く離れた地域へと商品や文化が運ばれたことから、フェニキア人の航海技術と商業活動の高さが伺えます。長い歴史を通じて多くの文明に影響を受けたビブロスは、考古学的発掘により、現在もその歴史的重要性が再評価されています。

なお、ビブロスは本を意味する「ビブリオン」という言葉の語源であり、このビブリオンから「ビブル」（バイブル＝聖書）という言葉ができました。

世界で一番古い都市、ベスト2は？