ChatGPT活用の幅が一気に広がる新機能！ビジネスに役立つCode Interpreterの使い方

2023.8.17

OpenAIは7月7日、ChatGPTの有料プラン「ChatGPT Plus」に新機能「Code Interpreter（コードインタープリター）」を追加しました。

Code Interpreterとは直訳すると「コードの翻訳者」。GPT-4以来の革命といわれる機能追加で、TwitterなどのSNSをはじめ、業界ではこの話題で持ちきりです。いったい何がそれほど革命的で、どのように使えばよいのか。この新機能のビジネスでの身近な活用方法について解説していきます。

Code Interpreterで何ができるのか

Code Interpreterは、プログラミング初心者から経験豊富な開発者まで、さまざまなレベルのユーザーが自然言語を入力するだけで、プログラミング言語「Python（パイソン）」のコードを扱える強力なツールです。

具体的には、アップロードしたCSVや画像ファイルなどの分析が可能です。

例えば、

・売上データの分析
・パワーポイントの作成
・画像の修正や形式の変更

など、さまざまなことが、コーディング不要で日本語の文章を入力するだけで実現するのです。

それでは、実際にビジネスで活用できる使い方を3選、紹介します。

1. データの分析

まずは、売上データを分析してみましょう。

今回の例ではインターネット上にあるフリー素材の架空データを利用します。地域ごとの売り上げや商品種別などが記載されているデータです。

こちらのCSVファイルをChatGPTにアップロードして、以下のプロンプトを入力します。

このデータを読み込んで、重要な指標に関してはグラフを作成して、改善案などを提示してください。

「正直、データはあるけど何を分析すればよいかわからない」という方におすすめのプロンプトです。

こちらのプロンプトを入力すると、

・データにある項目の抽出（元が英語などの外国語でも問題なし）
・そこから分析すべき項目の提案

といった、データサイエンティスト顔負けの仕事を一瞬で行います。

さらにプレゼンテーションに即、活用できるレベルのグラフまで自動で作成してくれます。

そして、そこから得られる考察も長文で記載してくれます。

これを本当に、ものの1分程度で行うCode Interpreterの能力に脱帽です。

しかも、これで終わりではありません。追加で、

ありがとうございます。
この分析結果をグラフと改善案付きでパワーポイントにまとめてください。

と入力してみました。すると……。

まさかの、パワーポイントファイルまで自動で作成することができます。ここまでもう来てるのかと驚くばかりです。

さすがに、いきなりお客様に提出するクオリティとはいきませんが、ここから編集すれば十分に活用できると思います。

・データから何を読み解くかを考える
・データの分析
・データのグラフ化
・改善提案を文章でまとめる

など、この作業にはさまざまな複合的な能力が必要となります。

これらの作業をさほど頭を使うことなく、ファイルをアップロードして、2行程度のプロンプトを入力するだけで完了できるのは、まさに働き方革命ですね。

今後の精度向上にも期待が高まります。

画像加工やパワーポイントの要約もChatGPT上で完結！

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チャエン

株式会社デジライズ代表取締役、GMO AI & Web3株式会社顧問
AIシステム開発・販売を行う株式会社デジライズをはじめ、他数社の代表取締役。GMO AI & Web3株式会社など他数社の顧問も兼任。Twitterはフォロワー8.6万人。日本初AIツール検索サイト「AI Database」やAIニュースレターも運営。ABEMAやTBSテレビなどメディア出演も多数。Twitter: @masahirochaen