おじさんに表情をつけてみる
表情をつけるには表情を示す表現をプロンプトに加えればOKです。怒らせるには「angry」
笑わせるには「smiling」
人物像のどこを画像に表示するか
現在は上半身が出ていますが、ここで顔を強調してみましょう。プロンプトに「detailed face」をつければOKです。
さっきより顔が大きく写っていますね。
続いて太ももを強調してみましょう。「detailed thigh」をつけます
続いて太ももを強調してみましょう。「detailed thigh」をつけます
写真に写る範囲が変わり、一応太ももが入る画像にはなりました。
顔のアップから全身像へ
顔のクローズアップ画像にするには、「face closeup」をつけます。
証明写真のように胸から上を写したい時は「bust shot」、腰から上を出したい時は「waist shot」です。
全身を出したい場合には「full body」を指定すると良いのですが、画像サイズを変更しないと上手く全身が出てくれません。
画像サイズを「512×768」と、縦の長さを1.5倍に広げて再度生成してみましょう。
画像サイズを変更するにはWeb UIのここを変更します。
画像サイズを変更するにはWeb UIのここを変更します。
Widthが画像の幅でHeightが画像の高さです。今回は高さが足りていないので、Heightの値を768にしましょう。
高さを768に変えて出力すると以下のようになります。
高さを768に変えて出力すると以下のようになります。
ちゃんと全身が出力されました。
いい写真はライティングも大事
ライティングの指定も画質を大きく変えてくれます。
映画的なライティングという意味の「cinematic lighting」をつけてみましょう。
映画的なライティングという意味の「cinematic lighting」をつけてみましょう。
画面がビシッとしまってかっこよくなった気がしますね。
ところで、画像生成のプロンプトでは野外光の意味で「outdoor lighting」を用いるといいという解説がされていることがありますが、BRAV5では、これは野外の電灯の意味で解釈されることが多いようです。
ところで、画像生成のプロンプトでは野外光の意味で「outdoor lighting」を用いるといいという解説がされていることがありますが、BRAV5では、これは野外の電灯の意味で解釈されることが多いようです。
これも夜に電灯がついている画像になりました。
自然の光を演出したい場合は「natural lighting」が良いようです。
自然の光を演出したい場合は「natural lighting」が良いようです。
自然な手や指が表示されないとき
BRAV5は手や指も他の作画モデルよりはきれいに出る方です。ただ、手や指の出力は今でもAI作画では難度が高く、おかしな手指になりがちです。今までのサンプルにも手指がおかしいものがいくつか入っています。
ネガティブプロンプトに「bad hands」「bad fingers」「mutation hands and fingers」を追加したり、さらにはその強調度合いを変えていくという対策がありますが、必ず効果が出るわけではありません。
先ほど少し触れたinpaintingで対応する方が確実ですので、これも別の記事で解説します。
ネガティブプロンプトに「bad hands」「bad fingers」「mutation hands and fingers」を追加したり、さらにはその強調度合いを変えていくという対策がありますが、必ず効果が出るわけではありません。
先ほど少し触れたinpaintingで対応する方が確実ですので、これも別の記事で解説します。
プロンプトで指定したのにうまく出力されないときは
実際によくあるのは次のようなケースです。
・プロンプトに単語を入れたのに出てこない
・色を指定しているのに別の場所に反映される
・プロンプトに単語を入れたのに出てこない
・色を指定しているのに別の場所に反映される
プロンプトに単語を入れたのに出てこない
この場合は先に説明した強調を用いてみるというのがまず1つの方法です。もう1つ、気をつけてほしいのが和製英語です。
例えば「スパッツ」を出したい時。日本語の感覚で「spats」と入れても出てきません。これは「スパッツ」が和製英語だからです。スパッツは英語では「leggings」となります。「spats」は別の意味の単語なので、「leggings」と入れる必要があります。
例えば「スパッツ」を出したい時。日本語の感覚で「spats」と入れても出てきません。これは「スパッツ」が和製英語だからです。スパッツは英語では「leggings」となります。「spats」は別の意味の単語なので、「leggings」と入れる必要があります。
色を指定しているのに別の場所に反映される
黒い帽子、赤いエプロンにしてみましょう。
「50 years old male , fish market, black cap, red apron, natural lighting」
「50 years old male , fish market, black cap, red apron, natural lighting」
帽子に黒が反映されましたが、エプロンまで黒になってしまいました。ネガティブプロンプトに「black apron」と指定したり、他のシードで試したりという手段はありますが、これも確実なわけではありません。
より確実な方法には、今後の記事で扱う「image2image」、そして先ほども挙げた「inpainting」という手法があります。プロンプトだけでは補えない調整のやり方をご紹介しますので、しばしお待ちいただければと思います。
さて、今回はプロンプトの基本について説明しました。クオリティタグをはじめ、画質向上にはさまざまな手段があります。ネット上にも面白いプロンプトの工夫がいくつも見つかると思いますので、参考にしてみてください。
より確実な方法には、今後の記事で扱う「image2image」、そして先ほども挙げた「inpainting」という手法があります。プロンプトだけでは補えない調整のやり方をご紹介しますので、しばしお待ちいただければと思います。
さて、今回はプロンプトの基本について説明しました。クオリティタグをはじめ、画質向上にはさまざまな手段があります。ネット上にも面白いプロンプトの工夫がいくつも見つかると思いますので、参考にしてみてください。
小泉 勝志郎
株式会社テセラクト 代表取締役社長
シニアプログラミングネットワーク代表
震災復興活動の中で海藻・アカモクをモチーフにつくったキャラクター「渚の妖精ぎばさちゃん」を運営。Appleの開発者カンファレンスに「81歳のアプリ開発者」として招待された若宮正子さんへの教育をきっかけに、高齢者向けのプログラミング教育にも力を入れ、現在はコミュニティ「シニアプログラミングネットワーク」を運営する。2023年3月「第1回AIアートグランプリ」において「渚の妖精ぎばさちゃん」をテーマにした漫画で準グランプリを受賞するなど、生成AIにも造詣が深い。