画質や絵のクオリティがぐっと上がる「クオリティタグ」
プロンプトの中に入れると画質やクオリティが高くなる、「クオリティタグ」と呼ばれる言葉があります。
クオリティタグの効果を検証をするために、まずは「girl , coat , smiling , beach」のみで生成してみましょう。
クオリティタグの効果を検証をするために、まずは「girl , coat , smiling , beach」のみで生成してみましょう。
ここからクオリティタグを足すことで、どのように変わっていくかを見ていきましょう。ここに「傑作」を意味する「masterpiece」を足してみます。
「girl , coat , smiling , beach, masterpiece」
「girl , coat , smiling , beach, masterpiece」
少し画質が変わりました。さらに「最高品質」を意味する「best quality」も追加してみます。「girl , coat , smiling , beach, masterpiece best quality」
顔立ちがだいぶ変わっちゃいましたが、画質はさらに向上していますね。背景はボケが入っていますが、よりメイン被写体が強調されています。
肉眼で見る画像に写真をより近づけるため、輝度の幅を広くとるHDR写真があります。iPhoneにも複数の輝度を合成してHDR写真を作る機能がありますね。その「hdr」および「uhd」をプロンプトに追加してみます。
「girl , coat , smiling , beach, masterpiece best quality hdr uhd」
肉眼で見る画像に写真をより近づけるため、輝度の幅を広くとるHDR写真があります。iPhoneにも複数の輝度を合成してHDR写真を作る機能がありますね。その「hdr」および「uhd」をプロンプトに追加してみます。
「girl , coat , smiling , beach, masterpiece best quality hdr uhd」
これで背景も含めて、大幅に綺麗に見えるようになりましたね。
ここにさらにプロの写真家が撮った「professional」も足してみましょう。
「girl , coat , smiling , beach, masterpiece best quality hdr uhd professional」
ここにさらにプロの写真家が撮った「professional」も足してみましょう。
「girl , coat , smiling , beach, masterpiece best quality hdr uhd professional」
空の色合いも加わりました。
続いて「raw」。これは圧縮されていない画質を指します。
続いて「raw」。これは圧縮されていない画質を指します。
画質系のクオリティタグでは他に詳細であることを示す「highly detailed」、高画質であることを指す「32K」「8K」があるので、まとめてつけてみましょう。
砂浜や海も詳細に描画されるようになりました。他にもクオリティを向上させるタグはいろいろあるので、興味が出たら調べてみてください。
このクオリティタグの中でも、BRAV5で非常に効果が高いものがあります。それはネガティブプロンプトに (worst quality:2.0) と書くというものです。
このクオリティタグの中でも、BRAV5で非常に効果が高いものがあります。それはネガティブプロンプトに (worst quality:2.0) と書くというものです。
顔立ちも大幅に変わりましたが、今までの中では最高画質ですね。
ネガティブプロンプトに (worst quality:2.0) と書くだけで、他のクオリティタグがなくてもかなりの高画質にしてくれます。
ネガティブプロンプトに (worst quality:2.0) と書くだけで、他のクオリティタグがなくてもかなりの高画質にしてくれます。
このように、品質向上に役立つクオリティタグですが、実は使い方に気をつける必要があります。
コートを着た50歳女性を生成してみます。
コートを着た50歳女性を生成してみます。
ここに強力なクオリティタグである (worst quality:2.0) をネガティブプロンプトに追加します。
なんと若い女性に変わってしまいました。
先程のクオリティタグの説明の中でも女性の顔が変わったりしていたように、クオリティタグをつけることで生成される画像もどんどん変わっていきます。生成したい内容が邪魔されることもあるのです。女性の年齢を上げる場合は(worst quality:2.0) をネガティブプロンプトに書かない方がよいわけです。
クオリティタグをつけた状態でまず生成してみて、うまくいかない時はシードを固定した状態でクオリティタグを外してみたり、強調をうまく使ったりして、調整していくとよいでしょう。
次からは「おじさん」を作るので、クオリティタグも少なめになります。
先程のクオリティタグの説明の中でも女性の顔が変わったりしていたように、クオリティタグをつけることで生成される画像もどんどん変わっていきます。生成したい内容が邪魔されることもあるのです。女性の年齢を上げる場合は(worst quality:2.0) をネガティブプロンプトに書かない方がよいわけです。
クオリティタグをつけた状態でまず生成してみて、うまくいかない時はシードを固定した状態でクオリティタグを外してみたり、強調をうまく使ったりして、調整していくとよいでしょう。
次からは「おじさん」を作るので、クオリティタグも少なめになります。
BRAV5でおじさんを作ってみる
いよいよおじさんの作成に入ります。あえてクオリティタグは何もつけずに魚市場のおじさんを作ってみましょう。私がAIアートグランプリに応募した作品に出てくる「魚市場のおじさん」は誰もAIによる生成と思わなかったほどだったんですよ。
「50 years old male , fish market」
「50 years old male , fish market」
手前の切り身の魚が謎ですが、いい感じのおじさんができました! より魚市場の雰囲気を出すために、青いキャップと青いエプロンをつけましょう。
ちょっと老けた感じはありますが、それっぽい雰囲気ではないでしょうか?
小泉 勝志郎
株式会社テセラクト 代表取締役社長
シニアプログラミングネットワーク代表
震災復興活動の中で海藻・アカモクをモチーフにつくったキャラクター「渚の妖精ぎばさちゃん」を運営。Appleの開発者カンファレンスに「81歳のアプリ開発者」として招待された若宮正子さんへの教育をきっかけに、高齢者向けのプログラミング教育にも力を入れ、現在はコミュニティ「シニアプログラミングネットワーク」を運営する。2023年3月「第1回AIアートグランプリ」において「渚の妖精ぎばさちゃん」をテーマにした漫画で準グランプリを受賞するなど、生成AIにも造詣が深い。