皆さん、こんにちは。鷹木です。暑いですね。夏休み本番の昨今(これを書いているのは8月5日です)、毎朝子どもたちと眠い目をこすりながらラジオ体操に出かけています。今回は、先日久しぶりにXRグラスを試す機会もあったので、そんな「目」につけるデバイスに注目してみました。
なぜ久しぶりなのかというと、以前VRグラス(PlayStation VR2)を使ってめちゃくちゃ酔ってしまったことがあり、それ以来「眼鏡型デバイスはもういいや」と思ってほとんど使わなくなっていたんです。ところが最近「『XREAL One Pro』がいいぞ」と聞きまして。もちろんこちらはARグラス、つまり現実の風景に情報を重ねて表示する眼鏡型のデバイスなので、VR酔いのようなことはありませんが、記者仲間が「57度という広い視野角がいい」と褒めているのを聞いて、気になって試してみました。
なぜ久しぶりなのかというと、以前VRグラス(PlayStation VR2)を使ってめちゃくちゃ酔ってしまったことがあり、それ以来「眼鏡型デバイスはもういいや」と思ってほとんど使わなくなっていたんです。ところが最近「『XREAL One Pro』がいいぞ」と聞きまして。もちろんこちらはARグラス、つまり現実の風景に情報を重ねて表示する眼鏡型のデバイスなので、VR酔いのようなことはありませんが、記者仲間が「57度という広い視野角がいい」と褒めているのを聞いて、気になって試してみました。

「XREAL One Pro」出典:XREAL プレスリリースより
XREAL One Proは「空間固定モード」と音がいい
XREAL One Proをかけると、目の前に100インチほどの大画面が広がっているような感覚になります。私にとって特に良かったのは、視野角の広さよりも「空間固定モード」でした。
以前のモデルは、画面が自分の動きに合わせて追従するモードしかなくて、ちょっと画面から目をそらしたい時などに不便だったんです。空間固定モードを使えば、画面をその場に固定できるから、自分が動いても画面は動かない。例えば作業中の画面を固定しておいて、横を向くと画面が視野から消えて、代わりに周囲の物理的な空間が見えます。
画面に視線を向けている間は、周りが少し暗くなって画面に集中しやすくなり、画面から目を離すと周囲が明るくなって視野が開ける。この小技が非常に効いているんですよね。
もう一つ、意外だったのがサウンドのよさです。YouTubeで映像を見てみたところ、音がシャカシャカせず、高音は高音、低音は低音でしっかり出ている。BOSEの小さな内蔵スピーカーながら、音声に破綻がありませんでした。
以前のモデルは、画面が自分の動きに合わせて追従するモードしかなくて、ちょっと画面から目をそらしたい時などに不便だったんです。空間固定モードを使えば、画面をその場に固定できるから、自分が動いても画面は動かない。例えば作業中の画面を固定しておいて、横を向くと画面が視野から消えて、代わりに周囲の物理的な空間が見えます。
画面に視線を向けている間は、周りが少し暗くなって画面に集中しやすくなり、画面から目を離すと周囲が明るくなって視野が開ける。この小技が非常に効いているんですよね。
もう一つ、意外だったのがサウンドのよさです。YouTubeで映像を見てみたところ、音がシャカシャカせず、高音は高音、低音は低音でしっかり出ている。BOSEの小さな内蔵スピーカーながら、音声に破綻がありませんでした。
眼鏡型デバイスで「1人1ディスプレイ」時代に
8万円という価格には賛否があるかもしれませんが、「1人に1つのディスプレイを持つ」という個別化の選択肢としては有効だと感じました。日本の家って広くないから、大きなディスプレイを置くスペースを確保するのも大変。でも、眼鏡型デバイスならすごく省スペースですよね。
テレビだと、家族で画面の取り合いになる状況、ありませんか? 例えば私は、子どもがNintendo Switchで遊ぶ時、手元ではなくテレビで遊んでほしいと思っています。というのも、手元でやっていると何をしているのか親には見えづらくて不安だし、熱中すると画面に顔を近づけすぎるので、目に悪そうなのも気になるんです。
なので子どもには親の目が届くテレビでゲームをやってほしいなと思いますが、私も私で大画面で野球やサッカーを見たいこともある。そんな時に、眼鏡型デバイスがあれば、私はそちらでサッカー観戦、子どもたちはテレビでゲームをやる、といった使い分けができます
テレビだと、家族で画面の取り合いになる状況、ありませんか? 例えば私は、子どもがNintendo Switchで遊ぶ時、手元ではなくテレビで遊んでほしいと思っています。というのも、手元でやっていると何をしているのか親には見えづらくて不安だし、熱中すると画面に顔を近づけすぎるので、目に悪そうなのも気になるんです。
なので子どもには親の目が届くテレビでゲームをやってほしいなと思いますが、私も私で大画面で野球やサッカーを見たいこともある。そんな時に、眼鏡型デバイスがあれば、私はそちらでサッカー観戦、子どもたちはテレビでゲームをやる、といった使い分けができます

鷹木 創
編集主幹
2002年以来、編集記者や編集長などとしてメディアビジネスに携わる。インプレス、アイティメディアと転職し、2013年にEngadget日本版の編集長に就任。 その後スマートニュースに転職。国内トップクラスの機械学習を活用したアプリ開発会社においてビジネス開発として活躍。2021年からはフリーランスとして独立、IBM、Google などのオウンドメディアをサポートしている。