AppleがiPhone 17シリーズとiPhone Airを発売しました。今年はラインアップを刷新し、大画面かつ割安だったPlusモデルを廃止。代わりに、薄型・軽量の大画面モデル「Air」を追加しています。
この記事では、同時期に登場したGoogle Pixel 10シリーズとも比較しながら、各モデルの特徴を紹介します。
この記事では、同時期に登場したGoogle Pixel 10シリーズとも比較しながら、各モデルの特徴を紹介します。
iPhone 17

ラインアップのベースとなるiPhone 17は、外観に大きな変化はないものの、内部は大幅に進化しています。
ディスプレイは待望のProMotionに対応。リフレッシュレート(1秒間の画面更新回数)が従来の60Hzから最大120Hzになり、スクロールや画面の切り替えがなめらかになりました。更新回数は必要に応じて自動調整され、例えば、素早くスクロールしたときには更新回数が増え、遅くスクロールすると更新回数が減るので、消費電力を抑えることができます。
ディスプレイは待望のProMotionに対応。リフレッシュレート(1秒間の画面更新回数)が従来の60Hzから最大120Hzになり、スクロールや画面の切り替えがなめらかになりました。更新回数は必要に応じて自動調整され、例えば、素早くスクロールしたときには更新回数が増え、遅くスクロールすると更新回数が減るので、消費電力を抑えることができます。

最大120Hzのリフレッシュレートでなめらかな動作
さらに常時表示ディスプレイにも対応。ロック中でも視線を送るだけで時間や通知を確認できます。ベゼルも細くなり、見た目がすっきりしただけでなく、映像への没入感も向上しました。

ロック画面でも時間や通知などが表示される常時表示ディスプレイに対応
ピーク輝度は最大3000ニトへアップ。最大2000ニトだったiPhone 16と比べて屋外での視認性が向上しています。画面を保護する強化ガラスには最新の「Ceramic Shield 2」を採用し、耐擦傷性能は従来比で3倍に向上しています。
バックカメラは「48MP Dual Fusionカメラシステム」に進化。超広角カメラも48MP Fusionとなり、広角・超広角・マクロで高解像度撮影が可能です。通常は24MP出力で、これは超高解像の48MPと最適な露出の12MPを合成したもの。さらに広角カメラではセンサーの一部を切り出すことで、光学品質の2倍ズームも使えます。
特に大きな進化を遂げたのは画角が広がり、高画素になったフロントカメラです。
イメージセンサーは一般的な横長ではなく、正方形のセンサーを採用したことで、iPhoneを縦持ちでしっかり固定しながら横長のセルフィが可能に。縦横の切り替えは手動に加え、被写体が見切れているとAIが自動で横長に切り替えます。
バックカメラは「48MP Dual Fusionカメラシステム」に進化。超広角カメラも48MP Fusionとなり、広角・超広角・マクロで高解像度撮影が可能です。通常は24MP出力で、これは超高解像の48MPと最適な露出の12MPを合成したもの。さらに広角カメラではセンサーの一部を切り出すことで、光学品質の2倍ズームも使えます。
特に大きな進化を遂げたのは画角が広がり、高画素になったフロントカメラです。
イメージセンサーは一般的な横長ではなく、正方形のセンサーを採用したことで、iPhoneを縦持ちでしっかり固定しながら横長のセルフィが可能に。縦横の切り替えは手動に加え、被写体が見切れているとAIが自動で横長に切り替えます。

縦向きでも横長のセルフィ、グループショットが可能に
発売直後のApple Storeに行ってみると「縦持ちで横長ってなかったよね?」「え、すごーい!」と驚きの声も聞かれました。
また新機能の「デュアルキャプチャ」にも対応。フロントカメラでセルフィビデオを撮りながら、同時にバックカメラで風景を記録でき、簡単にVlog撮影が楽しめます。
これらのフロントカメラ機能は他のモデルも対応しています。
また新機能の「デュアルキャプチャ」にも対応。フロントカメラでセルフィビデオを撮りながら、同時にバックカメラで風景を記録でき、簡単にVlog撮影が楽しめます。
これらのフロントカメラ機能は他のモデルも対応しています。

目で見えている風景と表情を同時に記録できるデュアルキャプチャ
価格は256GBが12万9800円、512GBが16万4800円です。
Google Pixelシリーズで競合となるのは同じ画面サイズのGoogle Pixel 10です。
iPhone 17は軽量かつ高性能なA19チップを搭載し、高精細な超広角やマクロ撮影、充実したセルフィ機能が魅力。一方のGoogle Pixel 10は、5倍望遠レンズによる高画質で印象的なポートレートや風景撮影、AIが撮影をサポートしてくれるカメラコーチや、今欲しい情報を必要なタイミングで知らせるマジックサジェストといったAI機能が強みです。
公式ストア価格では同容量の256GBで比較すると、iPhone 17の方が約1.4万円安く購入できます。
Google Pixelシリーズで競合となるのは同じ画面サイズのGoogle Pixel 10です。
iPhone 17は軽量かつ高性能なA19チップを搭載し、高精細な超広角やマクロ撮影、充実したセルフィ機能が魅力。一方のGoogle Pixel 10は、5倍望遠レンズによる高画質で印象的なポートレートや風景撮影、AIが撮影をサポートしてくれるカメラコーチや、今欲しい情報を必要なタイミングで知らせるマジックサジェストといったAI機能が強みです。
公式ストア価格では同容量の256GBで比較すると、iPhone 17の方が約1.4万円安く購入できます。

iPhone 17 Pro / 17 Pro Max

今回、大きく生まれ変わったのはiPhone 17 ProとiPhone 17 Pro Maxです。
チタニウムフレームをわずか2年で廃止し、新たにアルミニウムの塊を削り出した「アルミニウムUnibody」を採用。表面には酸化皮膜処理が施されています。
新ボディはマット仕上げで、従来のProモデルほどの高級感はありません。質感としてはスタンダードモデルのiPhone 17と大差ない印象です。これまでのProは「見た目と性能を兼ね備えたモデル」でしたが、今作は性能を優先した印象。万人向けから、よりクリエイター寄りの方向に振ったモデルといえます。
カラーバリエーションはコズミックオレンジ、ディープブルー、シルバーの3色。これまで万人受けする無難な色合いが中心だったProシリーズに比べると、コズミックオレンジは鮮烈でシリーズの方向性が変わったことを強く印象づけます。
チタニウムフレームをわずか2年で廃止し、新たにアルミニウムの塊を削り出した「アルミニウムUnibody」を採用。表面には酸化皮膜処理が施されています。
新ボディはマット仕上げで、従来のProモデルほどの高級感はありません。質感としてはスタンダードモデルのiPhone 17と大差ない印象です。これまでのProは「見た目と性能を兼ね備えたモデル」でしたが、今作は性能を優先した印象。万人向けから、よりクリエイター寄りの方向に振ったモデルといえます。
カラーバリエーションはコズミックオレンジ、ディープブルー、シルバーの3色。これまで万人受けする無難な色合いが中心だったProシリーズに比べると、コズミックオレンジは鮮烈でシリーズの方向性が変わったことを強く印象づけます。

iPhone 17 Pro / Pro Maxの新色コズミックオレンジ
発売後のApple Storeで聞いたところ、コズミックオレンジが最も売れているとのこと。次いでシルバー、ディープブルーと続くそうです。なお、メインカラーは発売直後に人気が集中する傾向があるため、数カ月後に状況が変わる可能性もあります。
ブラックがなくなったことで色選びに頭を悩ませている人も多いはず。筆者も購入直前まで悩みました。Appleのサイトで見るのと、動画や写真、そして実機で見るのとではそれぞれ大きく異なる印象を持ったので、できれば店頭で実機を確認することをおすすめします。
“プラトー”と呼ばれるカメラ周辺の出っ張りによって、内部スペースが拡大。より大きなバッテリーのための空間を確保しています。
プラトー下の色合いが異なるエリアはガラスで覆われています。背面をすべてアルミで覆ってしまうとワイヤレス充電やMagSafeに対応できなくなるためです。
外観だけでなく内部も大きく変わりました。放熱性を向上するために、ベイパーチャンバーを初搭載。
ベイパーチャンバーはチップから発生した熱を逃す役割を持ちます。仕組みは金属内に封入された液体が熱によって蒸発し、温度の低いところへ流れ、冷やされて液体に。液体は温度の高いところへ流れ、熱によって蒸発というプロセスを繰り返すことで熱を分散させるというものです。
ブラックがなくなったことで色選びに頭を悩ませている人も多いはず。筆者も購入直前まで悩みました。Appleのサイトで見るのと、動画や写真、そして実機で見るのとではそれぞれ大きく異なる印象を持ったので、できれば店頭で実機を確認することをおすすめします。
“プラトー”と呼ばれるカメラ周辺の出っ張りによって、内部スペースが拡大。より大きなバッテリーのための空間を確保しています。
プラトー下の色合いが異なるエリアはガラスで覆われています。背面をすべてアルミで覆ってしまうとワイヤレス充電やMagSafeに対応できなくなるためです。
外観だけでなく内部も大きく変わりました。放熱性を向上するために、ベイパーチャンバーを初搭載。
ベイパーチャンバーはチップから発生した熱を逃す役割を持ちます。仕組みは金属内に封入された液体が熱によって蒸発し、温度の低いところへ流れ、冷やされて液体に。液体は温度の高いところへ流れ、熱によって蒸発というプロセスを繰り返すことで熱を分散させるというものです。

ベイパーチャンバー
さらに分散された熱はレーザー溶接されたアルミニウムUnibodyに運ばれることで、サーマルスロットリング(本体内の温度が高くなったときに、性能を落とす仕組み)を抑制して高いパフォーマンスが長時間維持されます。
チップには“iPhone史上最高のパフォーマンスを発揮”するA19 Proを搭載。画期的な冷却システムとの組み合わせによって、GPUとCPUによる最大40%高いパフォーマンスが長く持続します。
クリエイター路線をさらに印象付けるのがカメラです。
望遠カメラは12MPから48MPへと大幅に強化。光学ズームは5倍から4倍に落としたものの、高画素センサーを活かしたクロップズームで最大8倍、デジタルズームは最大40倍に対応しました。
チップには“iPhone史上最高のパフォーマンスを発揮”するA19 Proを搭載。画期的な冷却システムとの組み合わせによって、GPUとCPUによる最大40%高いパフォーマンスが長く持続します。
クリエイター路線をさらに印象付けるのがカメラです。
望遠カメラは12MPから48MPへと大幅に強化。光学ズームは5倍から4倍に落としたものの、高画素センサーを活かしたクロップズームで最大8倍、デジタルズームは最大40倍に対応しました。

8倍ズームで撮影(Appleのプレスリリースより)
200mmの焦点距離に相当する8倍ズームは、運動会やスポーツ観戦、野鳥、遠くの山、建築物といった特別な景色を切り取るときに活躍します。
さらに動画撮影では複数のカメラで撮影した映像を正確に同期できる「Genlock」や「ProRes RAW」といったプロ向けの機能に初めて対応しています。
電池持ちはiPhone 15 Pro Maxと比べて最大40%も長くなり、iPhone史上最長に。長時間の撮影や動画編集に最適です。
価格は追加関税の影響から値上げが予想されていましたが、米国でも据え置き。クリエイター向け路線を強めつつも嬉しいサプライズとなりました。iPhone 17 Proは17万9800円から、iPhone 17 Pro Maxは19万4800円からです。
Proという名前だけを考えれば、競合はGoogle Pixel 10 Pro / 10 Pro XLになるでしょう。ただし、Google Pixelの2機種はクリエイター寄りのProではなく、より広い層を対象としています。
本格的な撮影、特に動画撮影を行うならiPhone 17 Pro / 17 Pro Max、よりカジュアルに撮影を楽しみ、ファッショナブルなデザイン性も楽しみたい人にはGoogle Pixel 10 Pro / 10 Pro XLが最適な選択になりそうです。
さらに動画撮影では複数のカメラで撮影した映像を正確に同期できる「Genlock」や「ProRes RAW」といったプロ向けの機能に初めて対応しています。
電池持ちはiPhone 15 Pro Maxと比べて最大40%も長くなり、iPhone史上最長に。長時間の撮影や動画編集に最適です。
価格は追加関税の影響から値上げが予想されていましたが、米国でも据え置き。クリエイター向け路線を強めつつも嬉しいサプライズとなりました。iPhone 17 Proは17万9800円から、iPhone 17 Pro Maxは19万4800円からです。
Proという名前だけを考えれば、競合はGoogle Pixel 10 Pro / 10 Pro XLになるでしょう。ただし、Google Pixelの2機種はクリエイター寄りのProではなく、より広い層を対象としています。
本格的な撮影、特に動画撮影を行うならiPhone 17 Pro / 17 Pro Max、よりカジュアルに撮影を楽しみ、ファッショナブルなデザイン性も楽しみたい人にはGoogle Pixel 10 Pro / 10 Pro XLが最適な選択になりそうです。


坂倉 優介
ブログメディア運営
スマートフォンやタブレット、アプリ、サービス、アクセサリを総合的に取り扱うブログメディア「携帯総合研究所」を運営。高校生時代に立ち上げて15年以上が経過しました。エンジニアの経験を活かして、大手キャリア4社の機種代金や月額料金を比較できる料金シミュレーターも開発しています。