iPhone Air

新たにラインアップに加わったのがiPhone Airです。これまでAirシリーズはMacBookとiPadで展開されてきましたが、iPhoneでは今作が初めてです。
iPhone 17 Proの8.75mm・206gに対して、iPhone Airはわずか5.64mm・165gとAirの名にふさわしい薄型・軽量化を実現。これまでで最も薄かったiPhone 6の6.9mmを大幅に更新しました。
一般的に薄型や軽量化を追求したモデルは内部スペースが限られるため、バッテリーやカメラに制約が生じます。そこでAppleはプラトー周辺にカメラやスピーカー、Appleシリコンをフィットする形で配置することで、より広いバッテリースペースを確保しています。
iPhone 17 Proの8.75mm・206gに対して、iPhone Airはわずか5.64mm・165gとAirの名にふさわしい薄型・軽量化を実現。これまでで最も薄かったiPhone 6の6.9mmを大幅に更新しました。
一般的に薄型や軽量化を追求したモデルは内部スペースが限られるため、バッテリーやカメラに制約が生じます。そこでAppleはプラトー周辺にカメラやスピーカー、Appleシリコンをフィットする形で配置することで、より広いバッテリースペースを確保しています。

プラトーに主要部品を配置。その下のスペースをバッテリーの搭載スペースに活用
さらに、消費電力を抑えるためにAppleシリコン「C1X」を搭載。これはiPhone 16eに搭載されたC1モデムを進化させたもので、ダウンロード速度はC1よりも最大2倍速く、iPhone 16 Proのモデムに比べて消費電力が30%少ない、iPhoneで最も電力効率に優れたモデムです。
AppleはこうしたAppleシリコン、バッテリーのスペースを最大化する内部構造、ソフトウェアの最適化によって「1日中使える驚異的なバッテリー」と説明しています。
電池持ちの詳細を確認するとストリーミングビデオの再生は最大22時間です。iPhone 17と比べてマイナス5時間、iPhone 17 Proとではマイナス8時間ですが、iPhone 16と比べるとプラス4時間、iPhone 16eのプラス1時間であることを考えると、バッテリーに関しては期待できそうです。
もうひとつ気になるのは耐久性です。
本体背面に「Ceramic Shield」、前面に新しい「Ceramic Shield 2」を採用しており、Appleは「これまでのどのiPhoneよりも頑丈」と主張しています。
画面サイズは6.5インチ。ProMotionディスプレイで、なめらかな操作と便利な常時表示ディスプレイに対応しています。
カメラはシングルレンズで、日常使いに便利な2倍クロップズームも備えていますが、超広角や望遠は非搭載。そのためマクロ撮影や背景をぼかして動画を撮れるシネマティックモードは利用できません。
AppleはこうしたAppleシリコン、バッテリーのスペースを最大化する内部構造、ソフトウェアの最適化によって「1日中使える驚異的なバッテリー」と説明しています。
電池持ちの詳細を確認するとストリーミングビデオの再生は最大22時間です。iPhone 17と比べてマイナス5時間、iPhone 17 Proとではマイナス8時間ですが、iPhone 16と比べるとプラス4時間、iPhone 16eのプラス1時間であることを考えると、バッテリーに関しては期待できそうです。
もうひとつ気になるのは耐久性です。
本体背面に「Ceramic Shield」、前面に新しい「Ceramic Shield 2」を採用しており、Appleは「これまでのどのiPhoneよりも頑丈」と主張しています。
画面サイズは6.5インチ。ProMotionディスプレイで、なめらかな操作と便利な常時表示ディスプレイに対応しています。
カメラはシングルレンズで、日常使いに便利な2倍クロップズームも備えていますが、超広角や望遠は非搭載。そのためマクロ撮影や背景をぼかして動画を撮れるシネマティックモードは利用できません。

通常は24MPで撮影(Appleのプレスリリースより)

2倍のクロップズームにも対応(Appleのプレスリリースより)
性能面ではA19 Proチップを搭載し、メモリは12GB。Proモデルと同じ最速CPUを持ちながら、GPUコアを1つ減らすことで価格と性能のバランスを取っています。
このモデルの魅力はなんといっても「大画面×超薄型軽量」です。触れて初めて分かる感動的な薄さは、一度手に取れば心が動く人も多いはず。ただし、発売日まで実機展示がなかったため、ネット購入が主流の今はまだ、その魅力が伝わりにくいのも事実。発売時点のApple Storeでの売れ行きを聞いたところ「一部のコアな方が購入している」とのことでした。
これは筆者の推測ですが、Appleはこのモデルを毎年更新するつもりはなく、ナンバリングのないiPhone SEと同じように不定期で登場する可能性があります。将来的には折りたたみiPhoneの噂もあり、AirとFoldを隔年で展開することも考えられます。薄型化技術をAirで培い、Foldで応用するのは自然な流れです。
このモデルの魅力はなんといっても「大画面×超薄型軽量」です。触れて初めて分かる感動的な薄さは、一度手に取れば心が動く人も多いはず。ただし、発売日まで実機展示がなかったため、ネット購入が主流の今はまだ、その魅力が伝わりにくいのも事実。発売時点のApple Storeでの売れ行きを聞いたところ「一部のコアな方が購入している」とのことでした。
これは筆者の推測ですが、Appleはこのモデルを毎年更新するつもりはなく、ナンバリングのないiPhone SEと同じように不定期で登場する可能性があります。将来的には折りたたみiPhoneの噂もあり、AirとFoldを隔年で展開することも考えられます。薄型化技術をAirで培い、Foldで応用するのは自然な流れです。
eSIMオンリーへのかじ切り
今回大きな話題となったのがSIMカードトレイの廃止、いわゆるeSIMオンリーです。米国ではすでに導入されていましたが、ついに日本モデルも移行しました。
eSIMのメリットは、まず盗難や紛失に強いこと。物理SIMは抜き差しが容易な分、盗まれるリスクがありましたが、eSIMだけを物理的に盗むことはできません。
また海外旅行の際にも便利です。アプリでプランを選び、eSIMをダウンロードすればすぐに利用を開始できます。最大8つまで保存し、同時に2つまで利用できるため、仕事用とプライベート用を分けたり、通信障害時のバックアップ回線としても活用できます。
eSIMのメリットは、まず盗難や紛失に強いこと。物理SIMは抜き差しが容易な分、盗まれるリスクがありましたが、eSIMだけを物理的に盗むことはできません。
また海外旅行の際にも便利です。アプリでプランを選び、eSIMをダウンロードすればすぐに利用を開始できます。最大8つまで保存し、同時に2つまで利用できるため、仕事用とプライベート用を分けたり、通信障害時のバックアップ回線としても活用できます。

SIMカードトレイの廃止により、バッテリーの搭載スペースも拡大
一方でデメリットは、機種変更時の手間です。物理SIMは入れ替えるだけですが、eSIMは転送や再発行が必要になります。
移行元のiPhoneと利用中の通信キャリアがともにiOSの「eSIMクイック転送」に対応していれば、新しいiPhoneのセットアップ時や設定画面から簡単に移行可能。自宅にいながら物理SIMからeSIMへ切り替えることもできます。
ただし、多くのMVNOやAndroidからの移行ではSIM(eSIM)の再発行が必要です。書類や自撮りによる本人確認が求められ、数百円〜数千円の手数料もかかります。また、ワイモバイルではAndroidでeSIMを使っている場合でも、iPhoneでeSIMを使うためには店頭手続きが必要。4950円の手数料もかかります。
移行元のiPhoneと利用中の通信キャリアがともにiOSの「eSIMクイック転送」に対応していれば、新しいiPhoneのセットアップ時や設定画面から簡単に移行可能。自宅にいながら物理SIMからeSIMへ切り替えることもできます。
ただし、多くのMVNOやAndroidからの移行ではSIM(eSIM)の再発行が必要です。書類や自撮りによる本人確認が求められ、数百円〜数千円の手数料もかかります。また、ワイモバイルではAndroidでeSIMを使っている場合でも、iPhoneでeSIMを使うためには店頭手続きが必要。4950円の手数料もかかります。

ワイモバイルのSIM変更。AndroidとeSIMの組み合わせから新しいiPhone 17に買い替えるには店頭申込と4950円が必要
さらに、eSIMの弱点も改めて認識されました。発売日当日、ドコモで設備障害が発生し、関連する格安SIMサービスも含めてeSIMの転送・再発行が長時間できなくなったのです。eSIMの転送は端末間で直接行われるのではなく、キャリアのシステムを介するため、こうした障害を避けることはできません。
今回KDDIやソフトバンク、楽天モバイルでは同様の問題は起きませんでしたが、物理SIMならこうしたトラブルは発生しなかった可能性が高く、「やはりeSIMは不安」と感じた人も少なくないでしょう。
今回KDDIやソフトバンク、楽天モバイルでは同様の問題は起きませんでしたが、物理SIMならこうしたトラブルは発生しなかった可能性が高く、「やはりeSIMは不安」と感じた人も少なくないでしょう。
auは6年ぶりにiPhone発売イベントを開催
国内キャリアでは、auが6年ぶりに発売記念イベントを実施しました。最後に行われたのは2019年のiPhone 11シリーズ発売時で、コロナ禍以降は実施されていなかったため、久しぶりの開催となります。
イベントにはテレビCMに出演する有村架純さんと西野七瀬さんが登場し、新しいiPhoneの発売を祝いました。
イベントにはテレビCMに出演する有村架純さんと西野七瀬さんが登場し、新しいiPhoneの発売を祝いました。

iPhone発売のカウントダウンの様子
auは通信機能もアピール。iPhone 17 シリーズ / Airから対応が始まった高速な5G専用ネットワーク(5G Sub6)通信時には、アンテナ表示(ピクト表示)が「5G+」に切り替わり、高速通信をひと目で確認できるようになりました。なお、この表示は他キャリアでも確認されています。

高速な5G Sub6通信時は「5G+」と表示される
さらに、iOS 26へのアップデートにより、iPhone SE 第3世代を除くiPhone 13以降のモデルが「au Starlink Direct」に対応。衛星と直接通信できるようになり、圏外でもデータ通信が可能になっています。これにより、マップアプリで現在地を確認したり、天気アプリで予報をチェックしたり、山奥での絶景をその場でXに投稿できるようになりました。
AIで進化したGoogle Pixel、ハードが進化した新型iPhone

Google Pixel 10シリーズがAIを中心に進化したのに対して、iPhone 17シリーズはハードウェア面で大きく進化した印象です。
スタンダードモデルのiPhone 17は、待望のProMotion対応や正方形センサー搭載の新フロントカメラなど、日常の使いやすさと楽しさを広げています。
ProモデルのiPhone 17 Pro / 17 Pro Maxは、新しいアルミニウムUnibodyとベイパーチャンバーにより、iPhone史上最高の熱設計を実現。長時間のハイパフォーマンス維持や本格的な動画撮影に対応し、よりクリエイター寄りのモデルへと進化しました。
新登場のiPhone Airは、大画面ながら薄型・軽量を実現したスリムなハイエンドモデルとして存在感を放ちます。
スマートフォンに“信頼性の高い性能と完成度の高いハード”を求める人にとって、新しいiPhoneは魅力的な選択肢となりそうです。
スタンダードモデルのiPhone 17は、待望のProMotion対応や正方形センサー搭載の新フロントカメラなど、日常の使いやすさと楽しさを広げています。
ProモデルのiPhone 17 Pro / 17 Pro Maxは、新しいアルミニウムUnibodyとベイパーチャンバーにより、iPhone史上最高の熱設計を実現。長時間のハイパフォーマンス維持や本格的な動画撮影に対応し、よりクリエイター寄りのモデルへと進化しました。
新登場のiPhone Airは、大画面ながら薄型・軽量を実現したスリムなハイエンドモデルとして存在感を放ちます。
スマートフォンに“信頼性の高い性能と完成度の高いハード”を求める人にとって、新しいiPhoneは魅力的な選択肢となりそうです。

坂倉 優介
ブログメディア運営
スマートフォンやタブレット、アプリ、サービス、アクセサリを総合的に取り扱うブログメディア「携帯総合研究所」を運営。高校生時代に立ち上げて15年以上が経過しました。エンジニアの経験を活かして、大手キャリア4社の機種代金や月額料金を比較できる料金シミュレーターも開発しています。