従来の扇風機に感じる「不便さ」を解消したい
今回使用した4機種、中央手前がアピックスインターナショナルの「SOTOMO Solar Power Fan2」、中央奥がスリーアップの「充電式マルチフォールディングファン」、左がエアドッグの「The Fan portable」、右がドウシシャの「TATAMU type-T」です
収納場所に困り、電源が近くに必要なのが不満
今年もびっくりするくらい暑いですね。クーラーのあるなしに関係なく、夏といえば扇風機の出番でしょう。OFFタイマーが付いたり、首振り機能があったり、風量の自動調整があったりと多少の変化はありますが、基本的に形も機能も筆者が生まれた40数年前から変わらない印象の家電ではないでしょうか? テレビだってすっかり薄くなりましたもんね。
どこの家にも1台はあるでしょうが、あまりにも基本的な形や機能が変わらないためか、いったいいつ買ったのか思い出せない方も多いのではないでしょうか。気が付けば10年以上も同じ扇風機を使っている方も多いと思います。
しかし扇風機は、季節が終わって収納しようと思うとあの独特の形状がかさばって、かなりじゃま。部屋の中でちょっと位置を変えようと思っても電源が近くにないと延長コードが必要……といった不満はありませんか?
先日、我が家でも扇風機を出したところ、なんと製造から10年以上も経っていることに気づきました。そこで、せっかくならオフシーズンの収納がコンパクトにできて、部屋の中などで簡単に位置が変えられる扇風機に買い替えようと、さまざまな扇風機を検討。折りたたみできて、バッテリー駆動が可能な製品をいくつか発見しました。
折りたたみ式でバッテリー駆動が可能なら、筆者の扇風機に対する長年の二大不満を解決してくれるうえに、アウトドアや災害時にも活躍してくれると考え、おすすめの4機種を実際に取り寄せて、使ってみました。
どこの家にも1台はあるでしょうが、あまりにも基本的な形や機能が変わらないためか、いったいいつ買ったのか思い出せない方も多いのではないでしょうか。気が付けば10年以上も同じ扇風機を使っている方も多いと思います。
しかし扇風機は、季節が終わって収納しようと思うとあの独特の形状がかさばって、かなりじゃま。部屋の中でちょっと位置を変えようと思っても電源が近くにないと延長コードが必要……といった不満はありませんか?
先日、我が家でも扇風機を出したところ、なんと製造から10年以上も経っていることに気づきました。そこで、せっかくならオフシーズンの収納がコンパクトにできて、部屋の中などで簡単に位置が変えられる扇風機に買い替えようと、さまざまな扇風機を検討。折りたたみできて、バッテリー駆動が可能な製品をいくつか発見しました。
折りたたみ式でバッテリー駆動が可能なら、筆者の扇風機に対する長年の二大不満を解決してくれるうえに、アウトドアや災害時にも活躍してくれると考え、おすすめの4機種を実際に取り寄せて、使ってみました。
アピックスインターナショナル「SOTOMO Solar Power Fan2」はIPX4相当に防水性能もあり
本体を開く角度は30度、60度、90度の3段階で調整可能。完全にたたんだ状態での収納が可能です
ソーラーパネル搭載で1万mAhのモバイルバッテリーとしても活躍
今回試した扇風機の中で、筆者のライフスタイルにもっともしっくりきた扇風機が、アピックスインターナショナルが提案する家の中と外をつなぐプロダクト「SOTOMO」シリーズの「Solar Power Fan2」です。実勢価格は2万円前後と、紹介する4つの扇風機の中で2番目に高価なのですが、唯一充電用のソーラーパネルを搭載しています。
本体は「への字形」に開く構造で、使用しないときはたたんでしまえばよいのですが、この「への字型」の後ろ部分一面がソーラーパネルで、これを使って単体での充電が可能というわけです。本体に内蔵しているリチウムイオン電池は3.7V 1万mAh。フル充電は、ソーラーパネルを使った太陽光充電で約14時間、付属のACアダプターで約7時間。風量調節は4段階で、最大風量を連続約6時間駆動できます。
大きさは約270×95×315mm、重さは約1.9kg。専用の収納袋も付属するのでオフシーズンは自宅のクローゼットなどに収納してもコンパクトですし、筆者のようにアウトドアでも使いたい人には持ち歩きも便利です。
本体は「への字形」に開く構造で、使用しないときはたたんでしまえばよいのですが、この「への字型」の後ろ部分一面がソーラーパネルで、これを使って単体での充電が可能というわけです。本体に内蔵しているリチウムイオン電池は3.7V 1万mAh。フル充電は、ソーラーパネルを使った太陽光充電で約14時間、付属のACアダプターで約7時間。風量調節は4段階で、最大風量を連続約6時間駆動できます。
大きさは約270×95×315mm、重さは約1.9kg。専用の収納袋も付属するのでオフシーズンは自宅のクローゼットなどに収納してもコンパクトですし、筆者のようにアウトドアでも使いたい人には持ち歩きも便利です。
背面はソーラーパネル。バッテリー駆動のほか、単体で充電も可能で、しかも給電もできるのは大きなアドバンテージです
アウトドアやキャンピングカーの中でも使いたい筆者にとっては、バッテリー駆動できる点だけでなく、単体で充電可能な点は非常に魅力的。さらにプラスαとして充電した内蔵バッテリーからモバイルバッテリーと同じようにUSB-AもしくはUSB-C端子から各種ガジェットに給電ができる点も魅力的。
そのうえIPX4相当の防水性能があるので、アウトドアでの多少のしぶきにも影響を受けない点もとてもありがたいわけです。
実際に使用してみると、風量はLo/Hi/Turbo/FullにRhythmの5種類、2/4/6/8時間のOFFタイマー運転もボタンひとつで可能です。操作はとてもシンプル。少し気になった点は最大風量「Full」で運転した際の音が至近では70db前後となり意外とうるさい点です。
とはいえ折りたたみ式でバッテリー駆動が可能なだけでなく、単体でソーラーパネル充電でき、ほかのガジェットへの給電も可能な「Solar Power Fan2」は、キャンピングカーやアウトドアでも扇風機を使いたい筆者にとって買い替えにしても、買い増しにしても非常に魅力的な選択肢と言えます。
そのうえIPX4相当の防水性能があるので、アウトドアでの多少のしぶきにも影響を受けない点もとてもありがたいわけです。
実際に使用してみると、風量はLo/Hi/Turbo/FullにRhythmの5種類、2/4/6/8時間のOFFタイマー運転もボタンひとつで可能です。操作はとてもシンプル。少し気になった点は最大風量「Full」で運転した際の音が至近では70db前後となり意外とうるさい点です。
とはいえ折りたたみ式でバッテリー駆動が可能なだけでなく、単体でソーラーパネル充電でき、ほかのガジェットへの給電も可能な「Solar Power Fan2」は、キャンピングカーやアウトドアでも扇風機を使いたい筆者にとって買い替えにしても、買い増しにしても非常に魅力的な選択肢と言えます。
IPX4相当の防水仕様なので、コネクタ部分にはしっかりとしたゴムパッキン。各種ボタンも防水仕様で、アウトドアでは心強いです
ドウシシャ「TATAMU type-T」はシンプル構造で30時間駆動可
非常にシンプルなデザインながら、スリムに折りたたむことができるドウシシャの「TATAMU type-T」。写真のカラーはライトブルー
オフシーズンには幅約75mmの隙間に収納しておくことも可能なコンパクトな1台
ドウシシャの「TATAMU type-T」は非常にシンプルな、折りたたみ式のバッテリー駆動可能な扇風機です。DCモーター搭載ですが、実勢価格は9000円前後とかなり現実的な価格設定です。
構造上の最大の特徴は、収納時には幅75mmの隙間に収納できること。使用時には幅295mm、奥行き230mmの台座の上に逆U字形のパイプがあり、そこにファン部分が設置されている295×230×570mmのサイズです。これが収納時には台座部分を90度回転させることで295×75×655mmのサイズに変形させることができます。
おかげで奥行き300mm、幅75mm、高さ700mm程度の隙間があれば、そこに収納することが可能です。一般的な扇風機がシーズンオフに必要とする収納スペースに比べると、本当にちょっとした隙間に入れておけます。
「TATAMU type-T」は重さが約2kgと軽いので配置換えや持ち運びが簡単にできますが、内蔵しているリチウムイオン電池は10.8V 1950mAh。「微弱」風量なら最大で約30時間の連続使用ができるといいます。「強」なら約4時間、「中」で約7時間、「弱」で約14時間なので寝ている間じゅうバッテリーで駆動させておくことが可能。室内だけでなく、災害時やアウトドアでの利用も推奨されています。
バッテリー駆動時間が長いので充電にも時間がかかるのではと思いがちですが、充電時間はわずか約3時間。送風運転しながらの充電でも約4.5時間と、充電時間が短いのも魅力的と言えるでしょう。ちなみに消費電力は13Wです。
構造上の最大の特徴は、収納時には幅75mmの隙間に収納できること。使用時には幅295mm、奥行き230mmの台座の上に逆U字形のパイプがあり、そこにファン部分が設置されている295×230×570mmのサイズです。これが収納時には台座部分を90度回転させることで295×75×655mmのサイズに変形させることができます。
おかげで奥行き300mm、幅75mm、高さ700mm程度の隙間があれば、そこに収納することが可能です。一般的な扇風機がシーズンオフに必要とする収納スペースに比べると、本当にちょっとした隙間に入れておけます。
「TATAMU type-T」は重さが約2kgと軽いので配置換えや持ち運びが簡単にできますが、内蔵しているリチウムイオン電池は10.8V 1950mAh。「微弱」風量なら最大で約30時間の連続使用ができるといいます。「強」なら約4時間、「中」で約7時間、「弱」で約14時間なので寝ている間じゅうバッテリーで駆動させておくことが可能。室内だけでなく、災害時やアウトドアでの利用も推奨されています。
バッテリー駆動時間が長いので充電にも時間がかかるのではと思いがちですが、充電時間はわずか約3時間。送風運転しながらの充電でも約4.5時間と、充電時間が短いのも魅力的と言えるでしょう。ちなみに消費電力は13Wです。
ある意味コペルニクス的発想の転換ともいえるシンプルな方法で、わずかな隙間に扇風機を収納できるようにしたのは素晴らしい
実際に使用してみると操作部は「電源ボタン」「風量ボタン」「タイマーボタン」「リズム/おやすみ風ボタン」の4つだけです。風量は4段階プラス「リズム風」と「おやすみ風」が選択できます。OFFタイマーは1/2/4/8時間で設定可能。非常にシンプルな操作系です。首振り機能はありませんが、ファン部分を上下に角度調整可能で、下向きは最大約30度から上向きは最大約90度まで5段階で手動調整できます。
駆動音については、比較的静かなのですが「強」運転では風量が大きい代わりなのか、風切り音的な高音がちょっと耳障りで、至近では70db程度までの駆動音が計測されました。個人的には「弱」程度での運転が静かで風量も気持ち良くおすすめです。
「TATAMU type-T」は置き場所と収納場所という扇風機の二大問題を解決した折りたたみ式バッテリー駆動可能な扇風機の非常にベーシックな1台といえ、基本機能もしっかりしているので、とてもおすすめです。また「TATAMU type-L」(実勢価格1万5000円前後)の上位機もあり、こちらは首ふり機能とリモコンなどが追加されます。
スタンダードにおすすめの折りたたみ式バッテリー駆動可能な扇風機なのですが、「TATAMU type-T」「TATAMU type-L」ともライトブルーとクリームベージュの2色しか選択肢がなく、わが家のインテリアとの調和が良くないのが筆者には残念。もう少し落ち着いたカラーバリエーションも人気が出そうです。
駆動音については、比較的静かなのですが「強」運転では風量が大きい代わりなのか、風切り音的な高音がちょっと耳障りで、至近では70db程度までの駆動音が計測されました。個人的には「弱」程度での運転が静かで風量も気持ち良くおすすめです。
「TATAMU type-T」は置き場所と収納場所という扇風機の二大問題を解決した折りたたみ式バッテリー駆動可能な扇風機の非常にベーシックな1台といえ、基本機能もしっかりしているので、とてもおすすめです。また「TATAMU type-L」(実勢価格1万5000円前後)の上位機もあり、こちらは首ふり機能とリモコンなどが追加されます。
スタンダードにおすすめの折りたたみ式バッテリー駆動可能な扇風機なのですが、「TATAMU type-T」「TATAMU type-L」ともライトブルーとクリームベージュの2色しか選択肢がなく、わが家のインテリアとの調和が良くないのが筆者には残念。もう少し落ち着いたカラーバリエーションも人気が出そうです。
「TATAMU type-T」の操作部はほとんど文字での説明もないほどシンプル。非常に簡潔でわかりやすい
齋藤 千歳
フォトグラファー・ライター
北海道千歳市在住・千歳市生まれのフォトグラファー/ライター。キャンピングカーの「方丈号」から各種アウトドア、カメラ、レンズ、ガジェットに関する情報を発信したり、家族3人で北海道一周などしたりを楽しんでいる。