「書き手と読み手の脳がシンクロする記事」を目指したい
──話は少し変わりますが、2人にとって「良い記事」とはどんな記事だと思いますか。
<岩崎>
良い記事って何でしょう? これは、なかなか難しい問題ですよね。
個人的に思っているのは、読んでいて「時間を忘れて没頭できる記事」なのかなということです。IT系をはじめとするウェブメディアの多くは、情報収集が目的となる場合がほとんどだと思います。ですので、プライベートな目的だけでなく、仕事のための情報収集も含まれる。そして仕事の情報収集だと、嫌々半分ということも、少なからずありますよね。
でも、どんなタイプの情報収集であったとしても「時間を忘れて没頭できる記事」に出会うことはあるんですよ。それはどういうときに起こるのかというと、読み手と書き手の感性が共振したときなのかなと思っているんです。
もちろんトピックに興味があるのは前提として、読み手が読んでいるときの脳の状態が、書き手が書いていたときの脳の状態になる瞬間がある、というんでしょうかね。もしかすると、トランスに近いのかもしれません。
ストレートニュース*3では、書き手に依存しない事実の羅列を目指しているので、この状態になることはほぼありません。それでも、そういうこと(トランス状態)を感じる記事というのは、やっぱりレビュー記事であるとか、社会的な事象に対して問題提起している記事とか、言い換えると、事実伝達を中心としながらも書き手に意志があるものですね。
i4Uは、読み手の方々に愛してもらえるメディアを目指しているので、ストレートな事実伝達にとどまらず、内容に応じた意志のある記事作りができればいいなと思っています。トランスはもちろん、また読みたいと思える中毒症状を起こすような記事ができたら、本望ですね。
<岩崎>
良い記事って何でしょう? これは、なかなか難しい問題ですよね。
個人的に思っているのは、読んでいて「時間を忘れて没頭できる記事」なのかなということです。IT系をはじめとするウェブメディアの多くは、情報収集が目的となる場合がほとんどだと思います。ですので、プライベートな目的だけでなく、仕事のための情報収集も含まれる。そして仕事の情報収集だと、嫌々半分ということも、少なからずありますよね。
でも、どんなタイプの情報収集であったとしても「時間を忘れて没頭できる記事」に出会うことはあるんですよ。それはどういうときに起こるのかというと、読み手と書き手の感性が共振したときなのかなと思っているんです。
もちろんトピックに興味があるのは前提として、読み手が読んでいるときの脳の状態が、書き手が書いていたときの脳の状態になる瞬間がある、というんでしょうかね。もしかすると、トランスに近いのかもしれません。
ストレートニュース*3では、書き手に依存しない事実の羅列を目指しているので、この状態になることはほぼありません。それでも、そういうこと(トランス状態)を感じる記事というのは、やっぱりレビュー記事であるとか、社会的な事象に対して問題提起している記事とか、言い換えると、事実伝達を中心としながらも書き手に意志があるものですね。
i4Uは、読み手の方々に愛してもらえるメディアを目指しているので、ストレートな事実伝達にとどまらず、内容に応じた意志のある記事作りができればいいなと思っています。トランスはもちろん、また読みたいと思える中毒症状を起こすような記事ができたら、本望ですね。
<鷹木>
自己紹介の繰り返しになってしまいますが、本当にいい記事って必ずしもPVだけじゃないんですよね。人の心を動かしたり、気持ちをよくしたり、深く考えさせたり、実際の行動を変えさせたり——。岩崎さんのおっしゃる通り、夢中にさせる、も大きな要素ですよね。マーケティング的な話で言うと、「AIDMA*4(アイドマ)」と「AISAS*5(アイサス)」ってあるじゃないですか。
実は鷹木、アレをあんまり信じていなくて。いや、いい記事に出会うとAIDMA的、AISAS的な段階をすっ飛ばしていきなり買いたくなったり、共有したくなったりします。書き手と読み手がシンクロする、と岩崎さんがおっしゃってますが、まさにそういう状態になるような記事ってあります。「あ、そうそう、分かってるな~、この筆者」とか、そういう気持ちになる記事って、中毒になりますよね。
《注》
*3 ストレートニュース:発表や事件、スポーツの結果や天気予報などをそのまま伝えるニュース記事や放送のこと。ストレート報道とも。
*4 AIDMA:広告宣伝に対する消費者の行動プロセスを説明するモデルの1つ。「Attention(注意:商品やサービスに注目する)」「Interest(関心:興味を持つ)」「Desire(欲求:欲しいと思う)」「Memory(記憶:記憶する)」「Action(行動:買う)」の頭文字を取ったもの。
*5 AISAS:AIDMAと同じく消費者の購買行動モデルの1つ。インターネット時代のモデルとして注目される。「Attention(注意:商品やサービスに注目する)」「Interest(関心:興味を持つ)」「Search(検索:検索する)」「Action(行動:買う)」「Shere(共有:共有する)」の頭文字を取ったもの。
自己紹介の繰り返しになってしまいますが、本当にいい記事って必ずしもPVだけじゃないんですよね。人の心を動かしたり、気持ちをよくしたり、深く考えさせたり、実際の行動を変えさせたり——。岩崎さんのおっしゃる通り、夢中にさせる、も大きな要素ですよね。マーケティング的な話で言うと、「AIDMA*4(アイドマ)」と「AISAS*5(アイサス)」ってあるじゃないですか。
実は鷹木、アレをあんまり信じていなくて。いや、いい記事に出会うとAIDMA的、AISAS的な段階をすっ飛ばしていきなり買いたくなったり、共有したくなったりします。書き手と読み手がシンクロする、と岩崎さんがおっしゃってますが、まさにそういう状態になるような記事ってあります。「あ、そうそう、分かってるな~、この筆者」とか、そういう気持ちになる記事って、中毒になりますよね。
《注》
*3 ストレートニュース:発表や事件、スポーツの結果や天気予報などをそのまま伝えるニュース記事や放送のこと。ストレート報道とも。
*4 AIDMA:広告宣伝に対する消費者の行動プロセスを説明するモデルの1つ。「Attention(注意:商品やサービスに注目する)」「Interest(関心:興味を持つ)」「Desire(欲求:欲しいと思う)」「Memory(記憶:記憶する)」「Action(行動:買う)」の頭文字を取ったもの。
*5 AISAS:AIDMAと同じく消費者の購買行動モデルの1つ。インターネット時代のモデルとして注目される。「Attention(注意:商品やサービスに注目する)」「Interest(関心:興味を持つ)」「Search(検索:検索する)」「Action(行動:買う)」「Shere(共有:共有する)」の頭文字を取ったもの。
i4U編集部
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