ロリポップ！のWordPressユーザー限定、自動の脆弱性診断でいち早いセキュリティ対策を

2021.4.7

新型コロナウイルス禍で三密回避や外出自粛、テレワーク推進など、人も企業も“ニューノーマル”の生活や事業形態が求められており、企業がビジネスを進めていく上で重要な営業活動も大きな転換期を迎えています。

企業や一般ユーザーなどが来場し、自社製品やサービスをアピールしたり、商談をしたりできる展示会やセミナーなどの開催が困難になり、こうした場をオンラインで持たなければならなくなっています。Webサイトの構築やコンテンツの充実のほか、オンラインでのセミナーや商談の実施など、オンラインでの営業活動が重要な役割を占めることでしょう。

一方で、インターネット上で行われるサイバー犯罪は増加傾向にあります。警察庁によると、2019年に国内で発生したサイバー犯罪件数は9519件と過去最多で、年々右肩上がりで増加している状況です。

その手口はさまざまですが、Webサイトの脆弱性を突いたり、コンピュータウイルスを拡散させるための踏み台として利用されていたケースなどもあります。

特に国内CMS（コンテンツ管理システム）のシェア83.1％（W3Techs調べ、2021年3月19日現在）を占めるWordPressは、コンテンツの管理のしやすさやデザインなどのカスタマイズのしやすさ、プラグインの多さなどで人気になっています。一方で、そのシェアの大きさからサイバー攻撃の標的にされやすいというデメリットがあるため、サイバー攻撃の際に狙われる脆弱性をいち早く見つけて対策することが重要になります。

脆弱性を毎日診断、問題があればメールも届く

こうした状況を受け、GMOペパボが「ロリポップ！」ユーザー向けに脆弱性診断サービス「WPセキュリティ診断」を提供開始しました。

「WPセキュリティ診断」のWebサイト

WPセキュリティ診断はGMOペパボと、情報セキュリティ事業を展開するGMOペパボガーディアン、WordPressを用いた高セキュリティ案件の実績が豊富なWIZの3社が共同開発したもので、WordPressで作成されたサイトに脆弱性がないか診断する機能です。

サービスはWordPressサイトの脆弱性を1日1回自動的に診断し、診断結果とその改善方法が詳しく載ったPDFの診断結果レポートがダウンロードできます。自動診断のほか、ボタン1つで診断するスポット診断機能も利用できます。診断結果にセキュリティ上の問題が見つかった場合はメールでお知らせが届く仕組みです。

診断対象はWordPressのコアとテーマ、プラグインです。独自に作成したテーマやプラグイン、非公式なプラグイン、カスタマイズされたプラグインは対象外となっています。利用料金は1サイトごとに月額500円で、10日間のお試し期間も用意されています。

診断サービスは、今後の反響次第ではGMOペパボの他サービスはもちろん、社外のサービスとの連携も目指していくそうです。

ウェブサイト攻撃の半数以上がWordPress対象

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安蔵靖志

Techジャーナリスト／家電エバンジェリスト
家電製品協会認定　家電製品総合アドバイザー（プラチナグレード）、スマートマスター。AllAbout デジタル・家電ガイド。ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ～ンの家電ソムリエ」にレギュラー出演するほか、ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの商品リサーチ・構成にも携わっている。