ディズニー好きの筆者も驚いた、2つの演目
では、個人的に大変驚いた、2つの演目をさらに深掘りしましょう。
『アナと雪の女王』は“あの名曲”の歌詞が違う
1つ目は『アナと雪の女王』です。
個人的にこの舞台版で驚いたのは、本作を象徴する「レット・イット・ゴー」のシーンです。2013年の劇場公開時、この楽曲は世界的にヒットし、多くの子どもたちの心に残りました。
アニメ版の日本語吹き替えでは、松たか子さんがエルサの声と歌唱を担当しました。
個人的にこの舞台版で驚いたのは、本作を象徴する「レット・イット・ゴー」のシーンです。2013年の劇場公開時、この楽曲は世界的にヒットし、多くの子どもたちの心に残りました。
アニメ版の日本語吹き替えでは、松たか子さんがエルサの声と歌唱を担当しました。
松たか子 - レット・イット・ゴー~ありのままで~(From『アナと雪の女王』)
via www.youtube.com
そのとき話題になったのが「訳詞」です。日本語訳は原語の内容と大きく異なる部分があり、原語と比較すると意味が変わっている箇所も少なくありません。ただしこれは、アニメ映像におけるエルサの「口」の動きに合わせるため、綿密に検討された結果です。
劇団四季版『アナと雪の女王』を見て最も驚いたのは、「レット・イット・ゴー」の日本語訳が新たに書き直されていた点です。本作の日本語訳歌詞は、アニメ版と同じく高橋知伽江氏が担当しており、そして劇団四季版では人がエルサを演じるので、先述のリップシンクにとらわれない自由な歌詞が作れるからです。新たに生まれた劇団四季版の「レット・イット・ゴー」は素晴らしい完成度で、この曲のためだけに劇場へ足を運ぶ価値があると感じるほどです。大ヒット曲だけに内容を1ミリも変えてほしくないというファンからのプレッシャーがあったなかで、あえて書き直すという判断は見事でした。「世界観を拡張」しつつ、「芯を外さない」——脱帽です。
劇団四季版『アナと雪の女王』は現時点でのロングランが2027年1月17日で千秋楽を迎えることが発表されました。ブロードウェイ版はコロナの影響で再開できなかったため、日本公演のほうが長く続いています。座席にこだわらなければ直前でもチケットは入手可能ですが、千秋楽が近づくにつれ難しくなるでしょう。新たに生まれ変わった「レット・イット・ゴー」を、ぜひ“氷が溶ける前に”体験してください。
劇団四季版『アナと雪の女王』を見て最も驚いたのは、「レット・イット・ゴー」の日本語訳が新たに書き直されていた点です。本作の日本語訳歌詞は、アニメ版と同じく高橋知伽江氏が担当しており、そして劇団四季版では人がエルサを演じるので、先述のリップシンクにとらわれない自由な歌詞が作れるからです。新たに生まれた劇団四季版の「レット・イット・ゴー」は素晴らしい完成度で、この曲のためだけに劇場へ足を運ぶ価値があると感じるほどです。大ヒット曲だけに内容を1ミリも変えてほしくないというファンからのプレッシャーがあったなかで、あえて書き直すという判断は見事でした。「世界観を拡張」しつつ、「芯を外さない」——脱帽です。
劇団四季版『アナと雪の女王』は現時点でのロングランが2027年1月17日で千秋楽を迎えることが発表されました。ブロードウェイ版はコロナの影響で再開できなかったため、日本公演のほうが長く続いています。座席にこだわらなければ直前でもチケットは入手可能ですが、千秋楽が近づくにつれ難しくなるでしょう。新たに生まれ変わった「レット・イット・ゴー」を、ぜひ“氷が溶ける前に”体験してください。
舞台演出のインパクト大な『ライオンキング』
2つ目は『ライオンキング』です。現在上演中の作品の中で最も長くロングランを続けているディズニー演目で、まさに国民的ミュージカルの“キング”として君臨し続けています。「心配ないさ〜」のフレーズは誰もが耳に残っているのではないでしょうか。
「劇団四季のディズニー作品を見るならどれがいい?」と聞かれれば、1本目はどれでも好きなものを見てほしいと思いつつ、どこかで必ず『ライオンキング』は見てほしい作品です。というのも、この作品を見てしまうと、他のどの演目も(ディズニー以外も含め)美術的な見え方が変わってしまうほどのインパクトがあります。それほどの衝撃作なので、最初の1本にするのはむしろもったいないくらいです。
「劇団四季のディズニー作品を見るならどれがいい?」と聞かれれば、1本目はどれでも好きなものを見てほしいと思いつつ、どこかで必ず『ライオンキング』は見てほしい作品です。というのも、この作品を見てしまうと、他のどの演目も(ディズニー以外も含め)美術的な見え方が変わってしまうほどのインパクトがあります。それほどの衝撃作なので、最初の1本にするのはむしろもったいないくらいです。
劇団四季:ライオンキング:東京公演プロモーションVTR
via www.youtube.com
舞台装置は最小限ながら、幕が開けばそこに見えるのはまごうことなきサバンナ。登場人物はすべて動物でありながら、演じるのは人間。しかし間違いなく、目の前には動物たちの世界が広がります。この美術を担当したのは舞台演出家のジュリー・テイモア氏。初めて本作を見たとき、2幕冒頭でプライドランドが荒廃していくさまを「たった1枚の布」で表現した場面には震えました。劇団四季とディズニーの作品をたくさん見たいという方は、まずは『アラジン』や『アナと雪の女王』を。ディズニー作品はあまりハマらないかも……と思う方は、ぜひいきなり『ライオンキング』を見てください。ロングランを続けている演目は、座席にこだわらなければ比較的チケットは取りやすいです。ぜひ、劇場へ!
劇団四季は、ディズニーだけではない
劇団四季はディズニー以外の演目も多く上演しており、「ディズニーはあまり興味がない……」という方にも1つお勧めしたい作品があります。それが『バック・トゥ・ザ・フューチャー』です。
劇団四季:バック・トゥ・ザ・フューチャー:プロモーションVTR
via www.youtube.com
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は、あの名作映画がミュージカルとして舞台化された作品です。こちらも「世界観を拡張」しつつ「芯を外さない」演出が施されており、目の前で名シーンや名せりふが次々と繰り広げられるさまは、見ていて本当に楽しいものでした。現在上演中の作品の中でも最も人気の高い演目で、チケット入手は容易ではありません。それでも、ぜひ早めに見てほしい超大作です。
その他にも、陽気な音楽とともに結婚式へと向かう超絶ハッピー&ワクワクドキドキな『マンマ・ミーア!』(横浜:〜2026年8月6日)や、新劇場のこけら落としとなる『オペラ座の怪人』(名古屋:2026年7月5日〜)など、さまざまな演目が全国で上演されています。まだミュージカルを見たことがない方も、おなじみのディズニー演目を入り口に、ミュージカルやストレートプレイの世界へと足を踏み出してみてはいかがでしょうか?
その他にも、陽気な音楽とともに結婚式へと向かう超絶ハッピー&ワクワクドキドキな『マンマ・ミーア!』(横浜:〜2026年8月6日)や、新劇場のこけら落としとなる『オペラ座の怪人』(名古屋:2026年7月5日〜)など、さまざまな演目が全国で上演されています。まだミュージカルを見たことがない方も、おなじみのディズニー演目を入り口に、ミュージカルやストレートプレイの世界へと足を踏み出してみてはいかがでしょうか?

宮田 健
ライター
2012年よりITセキュリティのフリーライターとして活動するかたわら、個人活動として“広義のディズニー”を取り上げるWebサイト「dpost.jp」を1996年ごろから運営中。テーマパークやキャラクターだけではない、オールディズニーが大好物。2020年、2022年には講談社「ディズニーファン」に短期連載も。
Webサイト:https://dpost.jp/
X:@dpostjp













