2026年8月26日、東京ディズニーリゾートの新たな一要素として、舞浜アンフィシアターにて劇団四季の『リトルマーメイド』舞浜公演がスタートします。劇団四季といえば、東京、大阪、名古屋などに専用劇場を持つ、日本を代表する演劇集団です。日本でミュージカルといえば劇団四季を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
劇団四季:『リトルマーメイド』より「パート・オブ・ユア・ワールド」
via www.youtube.com
劇団四季は、ディズニーの演目を精力的に上演しています。実はその数は本場ブロードウェイよりも多く、これだけのディズニーミュージカルを見られるのは日本だけ。本記事では、ディズニーファンの目線から劇団四季の演目を独断と偏見で紹介します。私もいつの間にか劇団四季そのもののファンになってしまい、今では非ディズニー演目にも足を運んでいます。ミュージカルは苦手という方も、ディズニーにあまりなじみがない方も、ぜひ読んでみてください。
劇団四季×ディズニー、何がすごい?
「ディズニーミュージカルは、単にディズニーのアニメ映画を舞台にしただけでしょ?」—もしもそう思っているなら、少し待ってください。
ディズニーはブロードウェイミュージカルに本気で取り組んでいます。最初の公演は1994年の『美女と野獣』で、映画の世界観をさらに拡張し、新曲を追加して大成功となりました。その翌年には、日本でも同作が開幕します。そのときのパートナーこそ、劇団四季でした。
私は、ディズニーと劇団四季のコラボによるミュージカル舞台には、3つのポイントがあると思っています。
ディズニーはブロードウェイミュージカルに本気で取り組んでいます。最初の公演は1994年の『美女と野獣』で、映画の世界観をさらに拡張し、新曲を追加して大成功となりました。その翌年には、日本でも同作が開幕します。そのときのパートナーこそ、劇団四季でした。
私は、ディズニーと劇団四季のコラボによるミュージカル舞台には、3つのポイントがあると思っています。
より深く掘り下げられた世界観
まずは先ほども述べた「世界観の拡張」から。劇団四季のディズニーミュージカルの多くは2幕構成、上演時間は2時間半程度です。映画は90分から2時間弱ですので、映画版よりも深くストーリーが描かれる点が大きな特長。もちろん制作はディズニーの舞台部門であるディズニー・シアトリカル・プロダクションが監修し、映画のスタッフも関わる正統な作品です。
例えば、『アラジン』では、アニメ版で作詞/作曲を担当したハワード・アシュマンとアラン・メンケンの楽曲がふんだんに使われるだけでなく、アニメ版では設定の変遷によりカットされた製作初期の楽曲が「復活」しています。
根幹となるストーリーは変わらなくとも、登場人物がより深く掘り下げられている点も、舞台版ならではの魅力です。余談ですが、ハワード・アシュマンはアニメ版『アラジン』の完成を見ることなくこの世を去りました。しかし舞台版『アラジン』で彼の楽曲が改めて注目され、優れた舞台作品を表彰するトニー賞へのノミネートを果たしました。その時のアラン・メンケンの「このノミネートは、あなた(アシュマン)のもの」という投稿が、故人への思いを伝える言葉として印象に残っています。
例えば、『アラジン』では、アニメ版で作詞/作曲を担当したハワード・アシュマンとアラン・メンケンの楽曲がふんだんに使われるだけでなく、アニメ版では設定の変遷によりカットされた製作初期の楽曲が「復活」しています。
根幹となるストーリーは変わらなくとも、登場人物がより深く掘り下げられている点も、舞台版ならではの魅力です。余談ですが、ハワード・アシュマンはアニメ版『アラジン』の完成を見ることなくこの世を去りました。しかし舞台版『アラジン』で彼の楽曲が改めて注目され、優れた舞台作品を表彰するトニー賞へのノミネートを果たしました。その時のアラン・メンケンの「このノミネートは、あなた(アシュマン)のもの」という投稿が、故人への思いを伝える言葉として印象に残っています。
Howard Ashman - this Best Score (and Best Musical) Tony nom is for you. It's your ALADDIN that we have have brought to life at the New Am.
— Alan Menken (@AIMenken) April 29, 2014
劇団四季:アラジン:東京公演CM(2024年)
via www.youtube.com
作品の見どころを押さえた演出
2つ目のポイントは「芯を外さない」こと。1つ目と関連しますが、いくら世界観を拡張しようと、アニメ版の印象と大きく異なる作品にしてしまうと、観客の期待から外れてしまいます。
『アナと雪の女王』も、舞台版では新たな曲が追加され、アナとエルサの心情がより深く描かれています。私も公演開始後すぐに見に行きましたが、アニメ版の重要なシーンはそのままに、たくさんの新たな発見ができるよう、ていねいに作られていたという印象です。
東京ディズニーシーの新エリア「ファンタジースプリングス」にあるアトラクション「アナとエルサのフローズン・ジャーニー」に乗ったことがある方なら、そこで描かれるシーンの数々が、アニメ版『アナと雪の女王』の核心部分であることがわかるはずです。アナとエルサがドアに向かい合ってお互いを思いやるシーン、エルサが思わずその力を発揮してしまい逃げるしかなくなったシーン、そして凍りついたアナをエルサの力で溶かすシーン—私たちがこの作品で「絶対に変えてはならないシーン」と感じるシーンは、舞台でもそのまま再現されています。その点は、まったく心配いりません。
『アナと雪の女王』も、舞台版では新たな曲が追加され、アナとエルサの心情がより深く描かれています。私も公演開始後すぐに見に行きましたが、アニメ版の重要なシーンはそのままに、たくさんの新たな発見ができるよう、ていねいに作られていたという印象です。
東京ディズニーシーの新エリア「ファンタジースプリングス」にあるアトラクション「アナとエルサのフローズン・ジャーニー」に乗ったことがある方なら、そこで描かれるシーンの数々が、アニメ版『アナと雪の女王』の核心部分であることがわかるはずです。アナとエルサがドアに向かい合ってお互いを思いやるシーン、エルサが思わずその力を発揮してしまい逃げるしかなくなったシーン、そして凍りついたアナをエルサの力で溶かすシーン—私たちがこの作品で「絶対に変えてはならないシーン」と感じるシーンは、舞台でもそのまま再現されています。その点は、まったく心配いりません。
どの席でも見やすく、子ども連れでも安心な専用劇場
最後のポイントは「専用劇場」でしょう。劇団四季は東京に5つもの専用劇場を持ち、大阪にも1つ、そして名古屋には間もなく新しい劇場が完成予定です。
劇団四季:MTG名古屋四季劇場[熱田]紹介VTR
via www.youtube.com
専用劇場だけあって劇団四季の演劇を見ることに特化しており、どの席からも見やすい構造になっている点が大きな特長です。また、子ども連れの方向けに、シートクッションの貸し出しや親子観劇室、提携の託児サービスなども整っています。
専用劇場でロングランも可能なため、ディズニーに限っていえば本場ブロードウェイよりも多くの作品が上演され続けています(ブロードウェイでは現在『アラジン』と『ライオンキング』のみ上演中)。特に東京は、世界的に見ても恵まれた環境にあります。
専用劇場でロングランも可能なため、ディズニーに限っていえば本場ブロードウェイよりも多くの作品が上演され続けています(ブロードウェイでは現在『アラジン』と『ライオンキング』のみ上演中)。特に東京は、世界的に見ても恵まれた環境にあります。

宮田 健
ライター
2012年よりITセキュリティのフリーライターとして活動するかたわら、個人活動として“広義のディズニー”を取り上げるWebサイト「dpost.jp」を1996年ごろから運営中。テーマパークやキャラクターだけではない、オールディズニーが大好物。2020年、2022年には講談社「ディズニーファン」に短期連載も。
Webサイト:https://dpost.jp/
X:@dpostjp













