「誕生日」より「母の日」を気にする母親たち
クリスマス並みに世の中で宣伝されるくせして日付が毎年ビミョーに違うおかげで、「いつだっけ!?」と間際になってギクッとするのが、私にとっての「母の日」です。春の終わり頃に「母の日 いつ」と検索して「間に合った!」と安堵するも、そのあとすぐに「今年は何をあげよう」と悩みます。2026年の母の日は5月10日だそう。頼むから「母の日は毎年5月1日」とかに固定してほしい。
そもそもの話、「私の母の日」と考えるなら、それは「母の誕生日」や「母になった日(=子どもたちの誕生日)」でもバチは当たらないはず。
なのに、私の母をはじめ、それなりに多くの母親たちが、自分のバースデーを娘や息子たちから忘れられることよりも、母の日に何もアクションがないことのほうが、心にこたえるようなのです。自分や自分の子どもがこの世に現れたパーソナルな日よりも、母としてのアイデンティティーをくすぐられる社会的な1日に影響を受けるのでしょうか。あるいは彼女たちにとって「母になった日」とは、私たちが想像するよりもうんと曖昧なタイミングに始まっており、もはや記念日もへったくれもないのかもしれません。とにかく真意は闇の中です。
そんなこんなで、我が家の母の日は、私と妹と母との間で暗黙のビッグデーとしておごそかに機能してきました。だいたい毎年3月の末ごろに「今年の母の日どうしよっか?」と姉妹で連絡を取り合い、プレゼントの選定に入るところから母の日ミッションがスタートします。
そもそもの話、「私の母の日」と考えるなら、それは「母の誕生日」や「母になった日(=子どもたちの誕生日)」でもバチは当たらないはず。
なのに、私の母をはじめ、それなりに多くの母親たちが、自分のバースデーを娘や息子たちから忘れられることよりも、母の日に何もアクションがないことのほうが、心にこたえるようなのです。自分や自分の子どもがこの世に現れたパーソナルな日よりも、母としてのアイデンティティーをくすぐられる社会的な1日に影響を受けるのでしょうか。あるいは彼女たちにとって「母になった日」とは、私たちが想像するよりもうんと曖昧なタイミングに始まっており、もはや記念日もへったくれもないのかもしれません。とにかく真意は闇の中です。
そんなこんなで、我が家の母の日は、私と妹と母との間で暗黙のビッグデーとしておごそかに機能してきました。だいたい毎年3月の末ごろに「今年の母の日どうしよっか?」と姉妹で連絡を取り合い、プレゼントの選定に入るところから母の日ミッションがスタートします。
「何でもいいわ」とニッコリしつつ「ママ、カーネーションは苦手なのよね」などと言う
母の日シーズンに入ると、お花屋さんの店先にかわいいカーネーションがたくさん並びます。アイコニックでとてもいい。「母の日は毎年カーネーションの花束を贈って、喜ばれてるよ」という方もいらっしゃるでしょう。
それでオッケーなら、それに越したことはありません。美しき定期イベントとして機能しているのですから。問題は「お花以外を贈りたい(もしくは贈る必要がある)場合」です。私がまさにそれで、母は、母の日にこだわる割にはカーネーションを好んでおらず、「苦手なのよね」とすら言うのです。母の日の象徴なんじゃないの? そもそもあんなに可憐なお花なのに、一体どこが気に入らないのか!
まあ、苦手なものはしょうがないので、他の贈り物を考えることになります。でもね、いろんな人生経験を積んであらゆるお買い物をしてきた人が「欲しいけど、まだ持っていないモノ」なんて、はた目から見ると、もはや存在しないに等しいんですよ。
「今年はティファールのフライパンセットが欲しい」とか「あのお店で初鰹が食べたいわ」なんて本人サイドから名指しでリクエストをくれるならよいとして、「欲しいものはある?」と尋ねても「ママ、すっかり物欲はなくなっちゃったわ〜」なんて手をヒラヒラさせながら遠い目をしてくる! もしも私が道端でシロツメクサを摘んで母の目の前に突き出しても、たぶん今でも笑って受け取ってくれる気はするけれど、ちょっとそんな気分でもない。
……となると、子どもたちは知恵を絞るしかありません。母がニーズを見いだしていないが、いざ受け取ると「あら、うれしい!」と喜んでくれるようなギフトを。欲を言うなら、食品庫やタンスの肥やしなどにならず、ちゃんと使ってもらえるような、母に寄り添ってくれるような何かを。
で、「そんなモノこの世のどこにあるんだよ〜」と半分くらい諦めつつも、いざ探してみると、高価すぎず、贈り物らしさにあふれた品物はたくさんあるんですよね。ということで、この数十年の間で特に喜んでもらえた母の日渾身のプレゼントたちを紹介します。予算はいずれも税込みで数千円です。
それでオッケーなら、それに越したことはありません。美しき定期イベントとして機能しているのですから。問題は「お花以外を贈りたい(もしくは贈る必要がある)場合」です。私がまさにそれで、母は、母の日にこだわる割にはカーネーションを好んでおらず、「苦手なのよね」とすら言うのです。母の日の象徴なんじゃないの? そもそもあんなに可憐なお花なのに、一体どこが気に入らないのか!
まあ、苦手なものはしょうがないので、他の贈り物を考えることになります。でもね、いろんな人生経験を積んであらゆるお買い物をしてきた人が「欲しいけど、まだ持っていないモノ」なんて、はた目から見ると、もはや存在しないに等しいんですよ。
「今年はティファールのフライパンセットが欲しい」とか「あのお店で初鰹が食べたいわ」なんて本人サイドから名指しでリクエストをくれるならよいとして、「欲しいものはある?」と尋ねても「ママ、すっかり物欲はなくなっちゃったわ〜」なんて手をヒラヒラさせながら遠い目をしてくる! もしも私が道端でシロツメクサを摘んで母の目の前に突き出しても、たぶん今でも笑って受け取ってくれる気はするけれど、ちょっとそんな気分でもない。
……となると、子どもたちは知恵を絞るしかありません。母がニーズを見いだしていないが、いざ受け取ると「あら、うれしい!」と喜んでくれるようなギフトを。欲を言うなら、食品庫やタンスの肥やしなどにならず、ちゃんと使ってもらえるような、母に寄り添ってくれるような何かを。
で、「そんなモノこの世のどこにあるんだよ〜」と半分くらい諦めつつも、いざ探してみると、高価すぎず、贈り物らしさにあふれた品物はたくさんあるんですよね。ということで、この数十年の間で特に喜んでもらえた母の日渾身のプレゼントたちを紹介します。予算はいずれも税込みで数千円です。
イニシャルや願い事モチーフを刺繍したハンカチ
ハンカチは、手に取るたびに贈り主のことを思い出す不思議なアイテムです。ポケットやハンドバッグに忍ばせるときも、お洗濯をして畳むときも、由来やデザインにほれぼれして、ちょっとうれしくなる。そして使い方も自由で、洗いざらしのままでも、アイロンでパリッと仕上げても、コロンをふきかけても楽しい。何枚あっても困らないのも重要なポイントです。
そんなハンカチを忘れられないギフトにするなら、イニシャル刺繍入りはいかがですか。
日本のハンカチーフ専門店・CLASSICS the Small Luxury(クラシクス・ザ・スモールラグジュアリ)の刺繍入りハンカチは、母の日はもちろん、思い出に残る贈り物としてぜひ選んでもらいたい一品です。
クラシクス・ザ・スモールラグジュアリには、繊細なレースやチャーミングなモチーフのハンカチがたくさんそろっていますが、私の個人的イチオシは108色から選べる「108 color ハンカチーフ」です。手捺染(てなせん)と呼ばれる手法で職人がていねいに染め上げたハンカチで、色のセレクションも縁取りの配色もとてもかわいい。108色もあるので、心にヒットする色が何かしら見つかるのもうれしい。お値段は1枚2750円です。
そんなハンカチを忘れられないギフトにするなら、イニシャル刺繍入りはいかがですか。
日本のハンカチーフ専門店・CLASSICS the Small Luxury(クラシクス・ザ・スモールラグジュアリ)の刺繍入りハンカチは、母の日はもちろん、思い出に残る贈り物としてぜひ選んでもらいたい一品です。
クラシクス・ザ・スモールラグジュアリには、繊細なレースやチャーミングなモチーフのハンカチがたくさんそろっていますが、私の個人的イチオシは108色から選べる「108 color ハンカチーフ」です。手捺染(てなせん)と呼ばれる手法で職人がていねいに染め上げたハンカチで、色のセレクションも縁取りの配色もとてもかわいい。108色もあるので、心にヒットする色が何かしら見つかるのもうれしい。お値段は1枚2750円です。
選べる「SICカラー108色ハンカチ」。「海島綿」を使った、ハンカチ専用の生地でできている(CLASSICS the Small Luxury オンラインショップ)
好きなハンカチを選んだら、次は刺繍を選びます。例えばアルファベットならば1つ770円から入れられます。字体や糸の色も好みのものを選べますよ。ついでに「ボディガード刺繍」と呼ばれる幸運や健康などのお守りモチーフも刺繍してもらうのもいいかもしれません。贈り主からの気づかいも刺繍で表現できる粋なハンカチなのです。
刺繍入りのハンカチはオンラインショップでも手軽に注文できますが、もし文字数や刺繍位置にこだわりたい場合は、ぜひ六本木ヒルズ本店に足を運んでみてください。書体やモチーフのバリエーションが豊富で、オリジナルの刺繍も依頼できます。一般的な刺繍であれば、仕上がり時間はだいたいハンカチ1〜2枚ならば1〜2時間ほど。注文内容や混雑状況によって変わるので、スケジュールに余裕を持って注文してくださいね。
母親のイニシャルをシンプルに入れるもよし、お店に出向いてこだわり刺繍を入れるもよし。せっかくこだわるなら、母親のイニシャルと一緒にあなたのイニシャルも並べて親子ハンカチを作ってしまうのもいいかもしれません。
刺繍入りのハンカチはオンラインショップでも手軽に注文できますが、もし文字数や刺繍位置にこだわりたい場合は、ぜひ六本木ヒルズ本店に足を運んでみてください。書体やモチーフのバリエーションが豊富で、オリジナルの刺繍も依頼できます。一般的な刺繍であれば、仕上がり時間はだいたいハンカチ1〜2枚ならば1〜2時間ほど。注文内容や混雑状況によって変わるので、スケジュールに余裕を持って注文してくださいね。
母親のイニシャルをシンプルに入れるもよし、お店に出向いてこだわり刺繍を入れるもよし。せっかくこだわるなら、母親のイニシャルと一緒にあなたのイニシャルも並べて親子ハンカチを作ってしまうのもいいかもしれません。
「あったか靴下」の次は「上質な今治タオル」でお風呂上がりの母親を喜ばせる
これはあくまで私の偏った仮説ではありますが、人間は、たとえどんなに偏屈でも、肌に直接触れるものがホワホワと心地よかったり、ぬくもりが感じられたりするだけで、結構ハッピーになってしまうもの。なので、相手を速やかにゴキゲンにしたいなら「肌触りの良い、上質なもの」を贈ればいいと考えています。
この「人類はあったかくてホワホワなモノが基本的に好き」説にのっとって、ここ数年はモンベルの「メリノウール エクスペディション ソックス」を母の日やお見舞いなどでプレゼントしてきました。暖かいし蒸れないしで大変すばらしい品物です。ただ、モンベルらしい屈強な靴下なので、なかなかへたることがなく、毎年プレゼントすると少しトゥーマッチなんですよね。
そこで最近の母の日ミッションで新たに投入されたプレゼントが「今治タオル」です。実は今治タオルにもさまざまなタイプがあります。柔らかさ重視だったり、頑丈なバルキーさを大切にしていたり(基本的に、タオルはみっしりと手応えがあるタイプのものほど耐久性は上がるそうです)。
メーカーごとの手触りの違いや特徴を知りたいなら、今治タオル公式の専門店に行くことをおすすめします。東京であれば南青山に店舗があります。数十種類の今治タオルが手触り順に美しくディスプレイされていて、清潔感のある楽しいお店です。
今治タオル専門店で手に入るタオルのうち、私が自分でも愛用して贈り物にも選んでいるのは、オリムの「プリューム」(5280円)と、工房織座の「SALA (サラ)肌着のタオル(以下、肌着のタオル)」(6600円)の2つ。今治タオルの手触りチャートでいうと柔らかめの部類に入るタオルたちです。
この「人類はあったかくてホワホワなモノが基本的に好き」説にのっとって、ここ数年はモンベルの「メリノウール エクスペディション ソックス」を母の日やお見舞いなどでプレゼントしてきました。暖かいし蒸れないしで大変すばらしい品物です。ただ、モンベルらしい屈強な靴下なので、なかなかへたることがなく、毎年プレゼントすると少しトゥーマッチなんですよね。
そこで最近の母の日ミッションで新たに投入されたプレゼントが「今治タオル」です。実は今治タオルにもさまざまなタイプがあります。柔らかさ重視だったり、頑丈なバルキーさを大切にしていたり(基本的に、タオルはみっしりと手応えがあるタイプのものほど耐久性は上がるそうです)。
メーカーごとの手触りの違いや特徴を知りたいなら、今治タオル公式の専門店に行くことをおすすめします。東京であれば南青山に店舗があります。数十種類の今治タオルが手触り順に美しくディスプレイされていて、清潔感のある楽しいお店です。
今治タオル専門店で手に入るタオルのうち、私が自分でも愛用して贈り物にも選んでいるのは、オリムの「プリューム」(5280円)と、工房織座の「SALA (サラ)肌着のタオル(以下、肌着のタオル)」(6600円)の2つ。今治タオルの手触りチャートでいうと柔らかめの部類に入るタオルたちです。
超高密度で丁寧に織り上げられた「SALA 肌着のタオル」(工房織座サイトより)
プリュームはフワッと軽くて肌触りも食パンの真ん中のフカフカ部分のようなソフトさ。肌着のタオルは毛足の長い糸がふっくらと織られていて、発色がオシャレ。そしてどちらも吸水性が高く、それでいて乾きやすいタオルです。
プリュームは2025年に発表され、肌着のタオルは2023年デビュー。今治タオルが何十年もかけて磨いてきた技術とその進化を実感するはずです。もちろん他のタオルメーカーの今治タオルもすばらしいので、ぜひ店員さんと相談しながら選んでください。タオルって個性豊かなんだなと感心しますよ。
プリュームは2025年に発表され、肌着のタオルは2023年デビュー。今治タオルが何十年もかけて磨いてきた技術とその進化を実感するはずです。もちろん他のタオルメーカーの今治タオルもすばらしいので、ぜひ店員さんと相談しながら選んでください。タオルって個性豊かなんだなと感心しますよ。

花森 リド
ライター・コラムニスト
主にゲーム、マンガ、書籍、映画、ガジェットに関する記事をよく書く。講談社「今日のおすすめ」、日経BP「日経トレンディネット」「日経クロステック(xTECH)」、「Engadget 日本版」、「映画秘宝」などで執筆。
X:@LidoHanamori














