ライブコマースに最適、自由な位置にカメラを回転できるライブ配信スマホSHIXIの「ONAIR」
スマートフォンを使ったライブ配信も今や気軽にできる時代だ。とはいえ自分の顔を映しながらの配信では、フロントカメラの画質がリアカメラより悪いため、室内では顔が暗く映ってしまうこともある。そこでフロントカメラをなくした製品がSHIXIの「ONAIR」だ。とはいえ製品写真を見ると、フロントカメラが使われている。一体どうなっているのだろうか。

SHIXIのONAIRではフロントカメラを使わず配信できる
ONAIRはスマートフォンと呼ぶにはかなり分厚い。さらにはWi-Fiのみに対応し、モバイル通信ネットワークには対応していないので、正確にはスマートフォンとは呼べない製品である。
本体には大容量のバッテリーも搭載しており長時間のライブ配信が可能だ。下部には三脚の穴も見える。そしてカメラ部分は左右につまみが飛び出しているのがわかるだろう。
本体には大容量のバッテリーも搭載しており長時間のライブ配信が可能だ。下部には三脚の穴も見える。そしてカメラ部分は左右につまみが飛び出しているのがわかるだろう。

本体サイズはかなり分厚い
「ONAIR」のカメラは1つだけ。左右のつまみを回すとカメラが裏面から表面に回転して出てくる。高画質なリアカメラを、そのまま自撮りしながらのライブ配信用に使えるのだ。カメラの角度は自由に変えられるので、座ったり立ったりと顔の位置が変わってもカメラを回して動かせばよい。また、ライブ配信で商品紹介をしたいときは、カメラを背面側に回して手で持った商品を写せばよい。

カメラはつまみを回して回転させられる
そう、このONAIRは中国で流行りのライブコマース用に開発された端末なのだ。デジカメやスマートフォンを複数台切り替える必要もなく、これ1台で商品の売り込みができる。中国のインフルエンサーに向けて販売中とのこと。

ライブコマースの必需品といえるだろう
世界最速!スマホを2秒で充電できる、魔法のようなバッテリーシステム「Swippitt」
最後に紹介する「Swippitt」はスマートフォンではない。しかしスマートフォンの使い方を大きく変えてくれるバッテリーシステムなのだ。
「Swippitt」はスマートフォン本体に装着するスマホ用ケースだが、内部にバッテリーを搭載している。バッテリー部分が膨らんでいるが、曲面を多用したデザインのため、バッテリーの厚みが目立たない。
「Swippitt」はスマートフォン本体に装着するスマホ用ケースだが、内部にバッテリーを搭載している。バッテリー部分が膨らんでいるが、曲面を多用したデザインのため、バッテリーの厚みが目立たない。

バッテリーを内蔵したスマートフォンのケース
ケース内のバッテリーは3500mAh。つまりSwippittのケースをスマートフォンに取り付けておけば、常にこのバッテリーから充電が行われるのである。だがそれだけならば、ただのバッテリー内蔵式ケースにすぎない。
Swippittがすごいのは、このバッテリーがケースから取り外して交換できる点だ。つまりSwippittの内蔵バッテリーの残量が少なくなったら、バッテリーを充電するのではなく、バッテリーを取り外して、フル充電された予備のバッテリーに交換できる。
Swippittがすごいのは、このバッテリーがケースから取り外して交換できる点だ。つまりSwippittの内蔵バッテリーの残量が少なくなったら、バッテリーを充電するのではなく、バッテリーを取り外して、フル充電された予備のバッテリーに交換できる。

3500mAhの交換式バッテリーを内蔵
交換方法は簡単。Swippittのベースステーションに、Swippittのケースを付けたスマートフォンを入れる。するとベースステーションの中で満充電されたバッテリーと自動的に交換してくれるのだ。交換に要する時間はたったの2秒。これは他のどんな急速充電システムより高速である。

ケースごとステーションに入れると、ケース内のバッテリーが交換される
ベースステーションの中にはバッテリーが5個収納されており、常に充電された状態で保管されている。マガジン(銃の弾倉)式でバッテリーを交換できるというわけだ。
ケースは主要なスマートフォンに対応予定であり、自宅にベースステーションを設置して家族で使ったり、会社などで共用するのもいいだろう。スマートフォンを直接充電するのではなく、交換バッテリーを常に満充電にしておくというアイディア、スマートフォンの使い方を変える存在になりそうだ。
ケースは主要なスマートフォンに対応予定であり、自宅にベースステーションを設置して家族で使ったり、会社などで共用するのもいいだろう。スマートフォンを直接充電するのではなく、交換バッテリーを常に満充電にしておくというアイディア、スマートフォンの使い方を変える存在になりそうだ。

2秒で交換完了、スマホ充電の新しいシステムだ

山根 康宏
香港在住携帯研究家
スマホとSIMを求めて世界各国を取材中。海外、特に中国の通信事情に精通している。大手メディアへの執筆も多数。海外スマホ・ケータイを1800台所有するコレクターでもある。