小室哲哉、最新アルバム未収録デモを「Adam」で販売──ファンも巻き込む音楽の新たな“実験”
アーティストとファンの新たな関係性を築くNFT
『All sessions about JAZZY TOKEN』の発表にあわせて、小室氏は『JAZZY TOKEN』の全世界配信も開始。これにより、「アナログ」「ダウンロード」「ストリーミング」「NFT」の4形態でのリリースが実現している。
音楽作品をさまざまなかたちでリリースすることには、今では多くのアーティストが取り組んでいる。今回の小室氏のように、近い将来にはその選択肢の中に「NFT」を加えるアーティストが増えていくことだろう。
小室氏も「今後、音楽の届け方も『アナログ・ダウンロード・ストリーミング・NFT』の同時リリースなど“ハイブリッド”な形も、見慣れていくことになるのではとも思っています」とコメント。NFTがアーティストにとっての新たな選択肢になることに期待する。
2021年にNFTブームが起きた当初は、音楽シーンでのNFTの活用の可能性について、データの改ざんが難しいことや二次流通時も製作者に取引額の一部がロイヤリティとして支払われることなどが優位性として語られた。
しかし、最近では音楽シーンのNFT活用の幅は以前よりも拡大している。例えば、自分の音楽の小口所有権をNFT化してファンに提供し、ストリーミングのロイヤリティの一部を分配するアーティスト・The Chainsmokersや、音源の購入者にその音源のCD化や配信の権利を与えるNFTを販売する藤原ヒロシのようなアーティストもいる。
現在の音楽シーンではNFTを、販売するアーティストに利益をもたらすものやファンのコレクション欲を満たすものとして捉えるだけでなく、アーティストと購入したファンの“新たな関係性を築くもの”として利用するケースも見られつつある。
その点では、実際に購入したファンによって二次創作楽曲が制作され、それを公認している小室氏も、NFTを通じてアーティストとファンの新たな関係性を構築していると言えるだろう。
今後も音楽シーンでさまざまなNFT活用の可能性が示されていくはずだ。その原動力となるのは、小室氏のように新たなテクノロジーを積極的に“実験”として取り入れていく革新的なアーティストたちではないだろうか。
音楽作品をさまざまなかたちでリリースすることには、今では多くのアーティストが取り組んでいる。今回の小室氏のように、近い将来にはその選択肢の中に「NFT」を加えるアーティストが増えていくことだろう。
小室氏も「今後、音楽の届け方も『アナログ・ダウンロード・ストリーミング・NFT』の同時リリースなど“ハイブリッド”な形も、見慣れていくことになるのではとも思っています」とコメント。NFTがアーティストにとっての新たな選択肢になることに期待する。
2021年にNFTブームが起きた当初は、音楽シーンでのNFTの活用の可能性について、データの改ざんが難しいことや二次流通時も製作者に取引額の一部がロイヤリティとして支払われることなどが優位性として語られた。
しかし、最近では音楽シーンのNFT活用の幅は以前よりも拡大している。例えば、自分の音楽の小口所有権をNFT化してファンに提供し、ストリーミングのロイヤリティの一部を分配するアーティスト・The Chainsmokersや、音源の購入者にその音源のCD化や配信の権利を与えるNFTを販売する藤原ヒロシのようなアーティストもいる。
現在の音楽シーンではNFTを、販売するアーティストに利益をもたらすものやファンのコレクション欲を満たすものとして捉えるだけでなく、アーティストと購入したファンの“新たな関係性を築くもの”として利用するケースも見られつつある。
その点では、実際に購入したファンによって二次創作楽曲が制作され、それを公認している小室氏も、NFTを通じてアーティストとファンの新たな関係性を構築していると言えるだろう。
今後も音楽シーンでさまざまなNFT活用の可能性が示されていくはずだ。その原動力となるのは、小室氏のように新たなテクノロジーを積極的に“実験”として取り入れていく革新的なアーティストたちではないだろうか。
Jun Fukunaga
ライター・インタビュワー
音楽、映画を中心にフードや生活雑貨まで幅広く執筆する雑食性フリーランスライター・インタビュワー。最近はバーチャルライブ関連ネタ多め。DJと音楽制作も少々。