正しくマッピングを行う「SLAM」搭載製品がおすすめ
ロボット掃除機の賢さは、部屋の間取りや家具の配置をどれだけ正確に把握し、効率的に動けるかにかかっています。一部のエントリーモデルを除き、多くの製品はレーザーセンサーやカメラを用いて、ロボット掃除機自身の位置と、間取りや家具の配置のマップ作成を同時に行う「SLAM(Simultaneous Localization And Mapping)」機能を搭載しています。
SLAMには、レーザーセンサーを用いる「レーザーSLAM(LDS)」と、カメラを用いる「V-SLAM」に大きく分かれます。レーザーSLAMはロボット上部に搭載するレーザーセンサーで部屋の形状や障害物を正確にスキャンしてマップを作成し、暗い場所でも高い精度で動作し、効率的なルートで清掃します。
SLAMには、レーザーセンサーを用いる「レーザーSLAM(LDS)」と、カメラを用いる「V-SLAM」に大きく分かれます。レーザーSLAMはロボット上部に搭載するレーザーセンサーで部屋の形状や障害物を正確にスキャンしてマップを作成し、暗い場所でも高い精度で動作し、効率的なルートで清掃します。

レーザーセンサーによるマッピングのイメージ
V-SLAMは、前面に内蔵するカメラで周囲の映像を解析し、自己位置を推定しながらマップを作成します。レーザー式より本体高さを薄くできるメリットがありますが、暗い場所では性能が落ちる場合があります。
赤外線センサーによって動きを検知し、簡易的にマップを作成する製品もありますが、SLAM搭載製品に比べると性能が劣ります。
2階建て以上の家の場合、フロアごとに異なるマップを保存できるモデルが便利です。最初のマップ作成には手間がかかるものの、2回目からはロボット掃除機を移動させるだけで対象フロアの作成済みマップを自動で読み込み、清掃を開始できます。
赤外線センサーによって動きを検知し、簡易的にマップを作成する製品もありますが、SLAM搭載製品に比べると性能が劣ります。
2階建て以上の家の場合、フロアごとに異なるマップを保存できるモデルが便利です。最初のマップ作成には手間がかかるものの、2回目からはロボット掃除機を移動させるだけで対象フロアの作成済みマップを自動で読み込み、清掃を開始できます。
「静音」や「回避」などその他の機能にも注目
日々の生活に溶け込む家電だからこそ、使い心地や便利機能もチェックしましょう。
運転音は製品によって大きく異なります。特に日中に在宅している場合や、赤ちゃんがいる家庭では、静音性が重要です。dB(デシベル)表記を参考にするほか、静音モードの有無も確認しましょう。
ペットを飼っていたり、小さいお子さんがおもちゃを散らかしたりする家庭では、カメラがとらえた映像をAIで分析して障害物を認識し、回避してくれる機能が便利です。床に置いたままの荷物やケーブルなどとは異なり、掃除のたびに位置が異なるペットの排泄物やおもちゃなどの物体を認識して回避してくれます。
運転音は製品によって大きく異なります。特に日中に在宅している場合や、赤ちゃんがいる家庭では、静音性が重要です。dB(デシベル)表記を参考にするほか、静音モードの有無も確認しましょう。
ペットを飼っていたり、小さいお子さんがおもちゃを散らかしたりする家庭では、カメラがとらえた映像をAIで分析して障害物を認識し、回避してくれる機能が便利です。床に置いたままの荷物やケーブルなどとは異なり、掃除のたびに位置が異なるペットの排泄物やおもちゃなどの物体を認識して回避してくれます。

掃除のたびに位置が異なるペットの排泄物やおもちゃなどの物体を認識して回避する機能を搭載した製品も
またカメラを搭載する製品の一部には、セキュリティカメラとして宅内を撮影できる機能を搭載したものもあります。宅外からスマートフォンなどでロボット掃除機を好きな場所へ動かして確認できるだけでなく、マイクとスピーカーを用いて対話ができる製品もあります。
予算と価格帯は?
機能が充実するほど価格は高くなりますが、ご自身の予算と必要な機能のバランスを見つけることが大切です。
・2~5万円程度(初心者向け/低価格帯)
吸引のみ、シンプルなナビゲーション(レーザーを搭載しないランダム走行、衝突回避のみ)、手動ゴミ捨てが主。ロボット掃除機を試してみたい人におすすめです。
・5~10万円程度(中価格帯)
マッピング機能、吸引+水拭き、アプリ連携、自動充電&再開など、基本的な便利機能が充実。コストパフォーマンスに優れたモデルが多いです。
・10万円以上(高機能モデル)
自動ゴミ収集ステーション、自動給排水・モップ乾燥、高度なAI障害物回避、複数マップ保存、強力な吸引力など、ほぼすべての最新機能を搭載。手間を極限まで省きたい方、広い家にお住まいの人におすすめです。
・2~5万円程度(初心者向け/低価格帯)
吸引のみ、シンプルなナビゲーション(レーザーを搭載しないランダム走行、衝突回避のみ)、手動ゴミ捨てが主。ロボット掃除機を試してみたい人におすすめです。
・5~10万円程度(中価格帯)
マッピング機能、吸引+水拭き、アプリ連携、自動充電&再開など、基本的な便利機能が充実。コストパフォーマンスに優れたモデルが多いです。
・10万円以上(高機能モデル)
自動ゴミ収集ステーション、自動給排水・モップ乾燥、高度なAI障害物回避、複数マップ保存、強力な吸引力など、ほぼすべての最新機能を搭載。手間を極限まで省きたい方、広い家にお住まいの人におすすめです。

安蔵 靖志
Techジャーナリスト/家電エバンジェリスト
家電製品協会認定 家電製品総合アドバイザー(プラチナグレード)、スマートマスター。AllAbout デジタル・家電ガイド。ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ~ンの家電ソムリエ」にレギュラー出演するほか、ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの商品リサーチ・構成にも携わっている。