世界のロボット掃除機メーカー辞典
ロボット掃除機の主要メーカーも、ここ数年でだいぶ変化がありました。ここでは各メーカーの違いと、それぞれの特徴をまとめています。ロボット掃除機を選ぶ際に、重要なポイントの1つになると思いますので、購入を検討しているメーカーについて、ぜひ読んでみてください。
中国メーカー
Roborock(ロボロック)Beijing Roborock Technology Co., Ltd.
中国・北京のロボット掃除機メーカーで、米IDC(IT系調査会社)によると2025年第1四半期の世界シェアは約19.3%の第1位です。2014年の創業直後に中国Xiaomi(シャオミ)グループの出資を受け、当初はシャオミブランドでロボット掃除機を販売していました。レーザーSLAM技術に強く、高性能ながら比較的リーズナブルな価格帯が魅力。水拭き機能にも力を入れており、多機能なモデルを多くラインアップしています。時価総額:約550.27億元(約1兆1306億円)
Ecovacs(エコバックス)
中国・蘇州のロボット掃除機メーカーで、米IDCによると2025年第1四半期の世界シェアは約13.6%と第2位を占めています。ロボット掃除機のDEEBOTシリーズに加えて、窓拭きロボットのWINBOTシリーズもラインアップしています。多様な機種展開が特徴で、エントリーモデルからハイエンドモデルまで幅広く取り揃えています。時価総額:約523.02億元(約1兆745億円)
Xiaomi(シャオミ)
中国・深センの総合家電メーカーです。日本国内では家電製品の本格進出がスタートしたばかりですが、グローバルにおける2024年のスマートフォン市場シェアはアップル、サムスン電子に次ぐ第3位(Statcounter Global Stats(Webトラフィック解析サイト)調べ)と、かなりの人気メーカーに成長しています。ロボット掃除機の2025年第1四半期のグローバル市場シェアも約9.9%の第4位(米IDC調べ)とトップクラスです。コスパが非常に良く、スマートホーム製品との連携に強いことや、シンプルなデザインと使いやすさが特徴です。時価総額:約1.39兆香港ドル(約26兆2185億円)
Anker(アンカー)Anker Innovations Technology Co., Ltd
中国・深センのデジタル機器メーカーです。モバイルバッテリーやスピーカー、ワイヤレスイヤホン、ポータブル電源などをラインアップするほか、ロボット掃除機やスティック掃除機なども取り揃えています。手頃な価格で購入できるモデルが多く、コスパを重視する人におすすめです。時価総額:約781.13億元(約1兆6052億円)
Dreame(ドリーミー)Dreame Technology
中国Xiaomiグループが出資するロボット掃除機メーカーです。2021年に日本進出したばかりで日本国内ではまだ知名度はありませんが、2025年第1四半期のグローバル市場シェアでは約11.3%の3位につけている人気メーカーです。日本向けには全自動タイプのハイエンドモデルを中心にラインアップしています。時価総額:不明(非上場)
Narwal(ナーワル)
2016年に中国・広東省で設立されたのロボット掃除機メーカーです(現在は中国・深センに移転)。日本市場には2022年に進出したばかりであまり知られていませんが、2019年に業界初のモップ自動洗浄機能を搭載した全自動タイプのロボット掃除機を発売しました。全自動タイプのハイエンドモデルを中心にラインアップしており、比較的高価格帯ですが機能が充実しています。時価総額:不明(非上場)
SwitchBot(スイッチボット)
中国・深センのWoan Technologyが展開するスマート家電製品のブランドです。スイッチの押下を自動化する「SwitchBot ボット」などスマート家電を多数ラインアップしており、最近ではロボット掃除機も多機種を展開しています。ロボット掃除機は比較的小型の製品が中心です。時価総額:不明(非上場)
中国・北京のロボット掃除機メーカーで、米IDC(IT系調査会社)によると2025年第1四半期の世界シェアは約19.3%の第1位です。2014年の創業直後に中国Xiaomi(シャオミ)グループの出資を受け、当初はシャオミブランドでロボット掃除機を販売していました。レーザーSLAM技術に強く、高性能ながら比較的リーズナブルな価格帯が魅力。水拭き機能にも力を入れており、多機能なモデルを多くラインアップしています。時価総額:約550.27億元(約1兆1306億円)
Ecovacs(エコバックス)
中国・蘇州のロボット掃除機メーカーで、米IDCによると2025年第1四半期の世界シェアは約13.6%と第2位を占めています。ロボット掃除機のDEEBOTシリーズに加えて、窓拭きロボットのWINBOTシリーズもラインアップしています。多様な機種展開が特徴で、エントリーモデルからハイエンドモデルまで幅広く取り揃えています。時価総額:約523.02億元(約1兆745億円)
Xiaomi(シャオミ)
中国・深センの総合家電メーカーです。日本国内では家電製品の本格進出がスタートしたばかりですが、グローバルにおける2024年のスマートフォン市場シェアはアップル、サムスン電子に次ぐ第3位(Statcounter Global Stats(Webトラフィック解析サイト)調べ)と、かなりの人気メーカーに成長しています。ロボット掃除機の2025年第1四半期のグローバル市場シェアも約9.9%の第4位(米IDC調べ)とトップクラスです。コスパが非常に良く、スマートホーム製品との連携に強いことや、シンプルなデザインと使いやすさが特徴です。時価総額:約1.39兆香港ドル(約26兆2185億円)
Anker(アンカー)Anker Innovations Technology Co., Ltd
中国・深センのデジタル機器メーカーです。モバイルバッテリーやスピーカー、ワイヤレスイヤホン、ポータブル電源などをラインアップするほか、ロボット掃除機やスティック掃除機なども取り揃えています。手頃な価格で購入できるモデルが多く、コスパを重視する人におすすめです。時価総額:約781.13億元(約1兆6052億円)
Dreame(ドリーミー)Dreame Technology
中国Xiaomiグループが出資するロボット掃除機メーカーです。2021年に日本進出したばかりで日本国内ではまだ知名度はありませんが、2025年第1四半期のグローバル市場シェアでは約11.3%の3位につけている人気メーカーです。日本向けには全自動タイプのハイエンドモデルを中心にラインアップしています。時価総額:不明(非上場)
Narwal(ナーワル)
2016年に中国・広東省で設立されたのロボット掃除機メーカーです(現在は中国・深センに移転)。日本市場には2022年に進出したばかりであまり知られていませんが、2019年に業界初のモップ自動洗浄機能を搭載した全自動タイプのロボット掃除機を発売しました。全自動タイプのハイエンドモデルを中心にラインアップしており、比較的高価格帯ですが機能が充実しています。時価総額:不明(非上場)
SwitchBot(スイッチボット)
中国・深センのWoan Technologyが展開するスマート家電製品のブランドです。スイッチの押下を自動化する「SwitchBot ボット」などスマート家電を多数ラインアップしており、最近ではロボット掃除機も多機種を展開しています。ロボット掃除機は比較的小型の製品が中心です。時価総額:不明(非上場)
欧米メーカー
iRobot(アイロボット)
米アメリカ・マサチューセッツ州に拠点を構えるロボット掃除機のパイオニア的メーカーです。世界初のロボット掃除機はスウェーデン・エレクトロラックスの「トリロバイト」にわずかながら後れを取ったものの、2002年の初代モデル発売から20年以上にわたる人気メーカーです。とはいえ、現在では2025年第1四半期のグローバル市場シェアでは約9.9%の5位と、中国メーカーの攻勢に押されています。時価総額:約1.05億ドル(約155億円)
Dyson(ダイソン)
1991年に英国で創業し、現在はシンガポールに本社を構える家電メーカーです。独自のサイクロン技術を用いたキャニスター掃除機やスティック掃除機で人気を博し、2015年からロボット掃除機もラインアップしています。サイドブラシを搭載せず、本体幅いっぱいまで広がるブラシで掃除するスタイルがユニークです。時価総額:不明(非上場)
ロボット掃除機選びは、自分のライフスタイルや部屋の状況に合わせて、必要な機能を見極めることが重要です。本記事を参考に、自分にぴったりの一台を見つけて、快適な生活を送りましょう。
米アメリカ・マサチューセッツ州に拠点を構えるロボット掃除機のパイオニア的メーカーです。世界初のロボット掃除機はスウェーデン・エレクトロラックスの「トリロバイト」にわずかながら後れを取ったものの、2002年の初代モデル発売から20年以上にわたる人気メーカーです。とはいえ、現在では2025年第1四半期のグローバル市場シェアでは約9.9%の5位と、中国メーカーの攻勢に押されています。時価総額:約1.05億ドル(約155億円)
Dyson(ダイソン)
1991年に英国で創業し、現在はシンガポールに本社を構える家電メーカーです。独自のサイクロン技術を用いたキャニスター掃除機やスティック掃除機で人気を博し、2015年からロボット掃除機もラインアップしています。サイドブラシを搭載せず、本体幅いっぱいまで広がるブラシで掃除するスタイルがユニークです。時価総額:不明(非上場)
ロボット掃除機選びは、自分のライフスタイルや部屋の状況に合わせて、必要な機能を見極めることが重要です。本記事を参考に、自分にぴったりの一台を見つけて、快適な生活を送りましょう。

安蔵 靖志
Techジャーナリスト/家電エバンジェリスト
家電製品協会認定 家電製品総合アドバイザー(プラチナグレード)、スマートマスター。AllAbout デジタル・家電ガイド。ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ~ンの家電ソムリエ」にレギュラー出演するほか、ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの商品リサーチ・構成にも携わっている。