むしろ高齢者向け?音声入力がカギか
ただしユーザー層を絞れば、可能性はあるかもしれません。日本では、スマートフォンが苦手な高齢者にスーパーアプリが向いているのではないでしょうか。
入力インタフェースを音声にして、どんな質問をしても、対応できるチャットボットが反応し、問題を解決してくれるアプリというのが1つのアイデアです。チャットボットにはChatGPTのような高性能なAIを活用し、質問に回答するだけでなく、買い物をしてくれるなど、いろんなサービスを提供してくれるイメージです。
高齢者などスマートフォンが苦手な人にとって、たくさんのアプリを個別に使いこなすのは大変です。通常のスーパーアプリは、スマートフォン画面上だとメニューが増えすぎて使いにくくなりがち。でもチャットアプリなら、入力インターフェースが1つ(音声やテキストのみ)で、質問に応じてさまざまなサービスを提供できます。
TwitterのBot文化は、スーパーアプリ化をサポートできるでしょう。APIを公開し、外部開発者が自由にBotを作ることで、いろいろなニーズや質問に回答できるというわけ。まさに“Everything”、全部に対応できる Appに近づくと思うのですよね。マスク氏はAPIの利用制限を強めて、この文化を抹殺しかかっていますが……。
テキスト入力ベースのXは、日本人の利用率が飛び抜けて高いと言われています。日本人の識字率が高く、文字種も、ひらがな、カタカナ、漢字と多いので、文字への愛情が深いことが背景にあるからではないでしょうか。加えて、通勤が車ではなく電車やバスがメインというのも大きいでしょう。電車の中で音声入力はできないから、テキスト入力の利便性が高い。
一方でアメリカ人は、音声入力が得意。通勤の車の中で運転しながら話して音声入力で原稿を書き上げたり、メールに音声で返信したりといったことが一般化しています。高齢者へのアプローチに加え、米国での利用率を上げるのにも、より高度な音声入力への対応は必須なのではないでしょうか。
入力インタフェースを音声にして、どんな質問をしても、対応できるチャットボットが反応し、問題を解決してくれるアプリというのが1つのアイデアです。チャットボットにはChatGPTのような高性能なAIを活用し、質問に回答するだけでなく、買い物をしてくれるなど、いろんなサービスを提供してくれるイメージです。
高齢者などスマートフォンが苦手な人にとって、たくさんのアプリを個別に使いこなすのは大変です。通常のスーパーアプリは、スマートフォン画面上だとメニューが増えすぎて使いにくくなりがち。でもチャットアプリなら、入力インターフェースが1つ(音声やテキストのみ)で、質問に応じてさまざまなサービスを提供できます。
TwitterのBot文化は、スーパーアプリ化をサポートできるでしょう。APIを公開し、外部開発者が自由にBotを作ることで、いろいろなニーズや質問に回答できるというわけ。まさに“Everything”、全部に対応できる Appに近づくと思うのですよね。マスク氏はAPIの利用制限を強めて、この文化を抹殺しかかっていますが……。
テキスト入力ベースのXは、日本人の利用率が飛び抜けて高いと言われています。日本人の識字率が高く、文字種も、ひらがな、カタカナ、漢字と多いので、文字への愛情が深いことが背景にあるからではないでしょうか。加えて、通勤が車ではなく電車やバスがメインというのも大きいでしょう。電車の中で音声入力はできないから、テキスト入力の利便性が高い。
一方でアメリカ人は、音声入力が得意。通勤の車の中で運転しながら話して音声入力で原稿を書き上げたり、メールに音声で返信したりといったことが一般化しています。高齢者へのアプローチに加え、米国での利用率を上げるのにも、より高度な音声入力への対応は必須なのではないでしょうか。
「あと2~4年」で実現できるか?
それにしても、TwitterをいきなりXという名前に変えたのには驚きました。Twitterには色がつきすぎてるから、スーパーアプリにするには名前を変えたかったんでしょうが……まるまる変えずに、例えば「TwitterX」とかでよかったんじゃないか。すごいハードランディングですよね。
マスク氏は2022年10月、「Twitterのスーパーアプリ化実現までに3~5年」と言っていたそうです。約1年経った今、実現したのは、アプリ名とアイコンを変えるぐらい。ユーザー離れはむしろ進んでいるといわれます。あと2~4年で、スーパーアプリの夢は実現するのでしょうか。
マスク氏は2022年10月、「Twitterのスーパーアプリ化実現までに3~5年」と言っていたそうです。約1年経った今、実現したのは、アプリ名とアイコンを変えるぐらい。ユーザー離れはむしろ進んでいるといわれます。あと2~4年で、スーパーアプリの夢は実現するのでしょうか。
鷹木 創
編集主幹
2002年以来、編集記者や編集長などとしてメディアビジネスに携わる。インプレス、アイティメディアと転職し、2013年にEngadget日本版の編集長に就任。 その後スマートニュースに転職。国内トップクラスの機械学習を活用したアプリ開発会社においてビジネス開発として活躍。2021年からはフリーランスとして独立、IBM、Google などのオウンドメディアをサポートしている。