パーツから最新テクノロジーまでなんでも揃う
さてビルを出て歩行者専用の大通りに出ると、ここが「華強路」、電脳街そのものだ。道の左右に並ぶビルのほとんどにIT・デジタル関連製品を扱う店が入っている。一般人向けの小売店、メーカーの販売店のほか、パーツ類の問屋など、その雰囲気は一昔前の秋葉原を、現代にバージョンアップさせたように感じる。
さまざまなデジタル製品を売っている華強路
華強路のスタート地点の巨大なビル、「賽格廣場(サイゲ広場)」はそれこそ昔ながらの秋葉原的な、電子パーツを売る店が多数入っている。
電脳街のランドタワー、賽格廣場
賽格廣場の店内
さらに店内にはバッテリーで自走するスーツケース屋があるなど、何が売っているかわからないのがこの電脳街を歩き回る楽しさでもある。
眺めていたら店主が「乗ってみなよ」と試乗させてくれた
一方、最初に入ったビルとこの賽格廣場の間には乗用ドローンのショールームも設置されている。中国では地上を走るEV(電気自動車)だけではなく、空を飛ぶ無人タクシーとして乗用ドローンの開発もかなり進んでいる。数年後には、香港から深センに入国後、ドローンタクシーで電脳街まで飛んでいくことが当たり前になっているかもしれない。
大手メーカーの乗用ドローンの実機が展示
EVメーカーやドローンメーカーはヒューマノイドロボットの開発も行っており、さりげなくロボットも展示されている。なおその右側に見えるジュースの入ったショーケースは無人の販売機だ。日本では自動販売機が主流だが、中国ではこのように普通のショーケースに飲料がはいっており、ガラス窓に貼ってあるQRコードをWeChat Payで読み取り、自分で会計する。なおカメラが内蔵されており、WeChatも本人認証がされているため、不正な会計はすぐばれるようになっている。
さりげなくロボットがあるのも深センらしい
女性も電脳街を楽しめる!?女子向けガジェットを発見
ここまでの紹介で、実はまだ電脳街の入り口からほとんど動いていない。これだけでおなか一杯になったのなら、ここから香港に戻るのもいいだろう。だが電脳街を北上すれば、さらに楽しいグッズに出合うことができるのだ。
前回の筆者の電脳街のルーチン記事では、スマートフォン関連の店ばかりを紹介したが、今回は他の店も回ってみよう。まずはASUSの店を訪問。日本でもノートPCやゲーミングPCメーカーとしてメジャーなASUSだが、中国だけで販売されている謎機能を搭載したモデルが販売されている。「a豆(aldol、アドール)」だ。コスメでもよく知られる「ANNA SUI」とのコラボモデルもあり、美しいカラーリングに仕上げられている。
前回の筆者の電脳街のルーチン記事では、スマートフォン関連の店ばかりを紹介したが、今回は他の店も回ってみよう。まずはASUSの店を訪問。日本でもノートPCやゲーミングPCメーカーとしてメジャーなASUSだが、中国だけで販売されている謎機能を搭載したモデルが販売されている。「a豆(aldol、アドール)」だ。コスメでもよく知られる「ANNA SUI」とのコラボモデルもあり、美しいカラーリングに仕上げられている。
女性向けノートPC、ASUS a豆のANNA SUIモデルを触る
タッチパッドとスペースバーに注目
このa豆シリーズには香水エディションもある。天板の丸いキャップを外すと、キャップ内部に布が貼られており、そこに香水を垂らすことで、PC使用中に熱を持った天板側からその香りがただよってくるのである。ASUSからも専用の香水を販売するなど、まさに女子向けを狙ったノートPCなのだ。もちろんANNA SUIモデルも香水の機能を搭載している。
キャップを外して香水を垂らすことができる(矢印部分)
ここまでほとんどスマートフォンの紹介をしていないが、スマートフォン以外の製品を見るだけでも十分楽しめるのが深セン電脳街なのである。でもせっかくだから中国スマートフォンの顔とも呼べる、ファーウェイの店に行ってみよう。
ファーウェイストア
最新スマートフォンを岩崎編集長に紹介しようと思ったところ、ラインナップの1つ、女性向けモデル「nova」シリーズのブランドバックを発見。ファーウェイのスマートフォンはカメラ強化の「Pura」、スペック重視の「Mate」、この「nova」の3ラインがあるが、novaの文字をそのままロゴにしたファッショングッズが過去にも販売されている。最新モデルの「nova 15」シリーズはスターカラーが緑色ということもあり、同色のバッグが別売されているのだ。
スマホのブランドのバッグが売られている
ファーウェイストアでの目玉商品は実はスマートフォンではなく、こちらの製品だ。開くと18インチの大画面となる折りたたみディスプレイ搭載のノートPC「MateBook Fold」で、折りたためばキーボードも本体に重ね合わせて持ち運ぶことができる。
巨大画面の折りたたみ画面ノートPC、MateBook Fold
本体をL字に曲げれば普通のノートPCスタイルにもなるし、下部側のディスプレイを左右4本の指先で同時にタップすると、ソフトウェアキーボードが現れる。HamonyOSであり価格が約56万円だが、これは欲しくなってしまう。
ノートPCスタイルへの変身もワンタップ
ほかにも、ドローンメーカー「DJI」の店舗や、アクションカメラ「Insta360」の店もあるなど、電脳街をただ歩いているだけで最新のデジタルガジェットが目に飛び込んでくる。そしてそれらはすべてその場で買うことができるのだ。なおメーカーの店舗はほとんどの店が外国人向けに免税販売を行っているので、購入時に「免税したい」と言えば、率先して書類を作成してくれる。免税金の受け取りは中国を出国後、香港に入国する手前に専用カウンターが設置されている。
DJIの折りたためるドローン「DJI FLIP」も、自由に触れる状態で普通に売っている

山根 康宏
香港在住携帯研究家
スマホとSIMを求めて世界各国を取材中。海外、特に中国の通信事情に精通している。大手メディアへの執筆も多数。海外スマホ・ケータイを1800台所有するコレクターでもある。














