香港在住の携帯電話研究家として活動している筆者が、毎月のように深センに行っては怪しいスマートフォンや電脳グッズを買い求めるルーチンは、以前記事に書いた通りだ。深センの電脳街には最近はやりの人型ロボットやXRグラスなども販売されているが、筆者は普段はスマートフォンを中心にお買い物をしている。
【関連記事】ガジェット仙人こと山根ハカセの中国・深セン電脳街「1日お買い物ルーチン」
今回は、香港を訪問するi4Uの岩崎綾編集長から、深セン電脳街に同行してほしいと頼まれた。そこで、筆者のフィールドであるスマートフォン以外に、一般的なデジタルガジェットを売っているビルなども回ってみた。さらに今回は、「自分も深セン電脳街に行ってみたい」という人が実際に来訪できるように、交通手段やモバイルペイメントなども含めて解説しよう。
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香港市内から電車で深セン入り
前回の記事では、筆者が普段使うバスで深セン入りしたが、多くの旅行者の人にとって海外で香港のバスに乗るのはやや敷居が高い。そこで今回は、香港から深センに行く最も手軽なルートである、香港の地下鉄・MTRの東鉄線に乗って深センへ行ってみた。終点の「羅湖(ローウー)」駅で下車する。なお東鉄線は終点が2つあり、「落馬洲(ロクマーチュウ)」駅行きもあるが、そちらからも同様に中国に入国できる。運行本数は羅湖行きが多いので、そちらに乗るのがいいだろう。
MTR東鉄線車内の停車駅案内
羅湖駅のホームには「深セン」の案内があり、それに沿って進めば改札口が見えてくる。改札口を抜けると香港の出国カウンターがあり、通過して進めば中国側の入国カウンターにたどり着く。なお中国入国には、オンラインで入国カードの記入が必要なので、MTRの車内で作成しておくといいだろう。入国の交通手段はTrainを選び、列車名はないのでMTRと書いておけばよい。
羅湖駅ホームの深センの案内
中国側の入国は、中国人および香港居住者向けの無人ゲートが中央にずらりと並び、端に外国人用の有人レーンがある。週末など混んでいるときは入国までに数十分かかることもあるので、早めに香港を出たほうがいいだろう。
無事に中国側に入国
中国は日本以上にキャッシュレス化が進んでおり、スマートフォンを使ったモバイルペイメントがなければかなり不便だ。そのためWeChatまたはAlipayをスマートフォンにインストールしておくことは必須。買い物したお店の人と知り合ったときなどもWeChatで連絡先を気軽に交換するので、特にWeChatは必須だ。WeChatインストール後は「本人認証」と「日本のクレジットカードの紐づけ」を忘れないで行っておくこと。WeChatからモバイルペイメントとしてWeChat Payが利用できる。
さて深センに入り、電脳街までの移動は地下鉄を使うのが簡単だ。地下に降りれば深セン地下鉄の羅湖駅となる。切符(プラスチック製トークン)の自販機もあるが、ここはスマートフォンで乗りたいもの。地下鉄に乗る前に、まずセキュリティーチェックを受ける。すると自動改札機があるが、その横にスマートフォン用の乗車券アプリのQRコードが表示されている。一番左にある「深セン市地鉄乗車碼」をWeChatアプリで読み込む。
さて深センに入り、電脳街までの移動は地下鉄を使うのが簡単だ。地下に降りれば深セン地下鉄の羅湖駅となる。切符(プラスチック製トークン)の自販機もあるが、ここはスマートフォンで乗りたいもの。地下鉄に乗る前に、まずセキュリティーチェックを受ける。すると自動改札機があるが、その横にスマートフォン用の乗車券アプリのQRコードが表示されている。一番左にある「深セン市地鉄乗車碼」をWeChatアプリで読み込む。
スマホで地下鉄に乗る準備
ここからインストール方法を詳細に書くとかなりの文面になってしまうので簡単に説明するが、QRコードを読み取った後は、SMS認証が必要となるので自分の電話番号(日本も可能。ただし深センでデータ通信できる必要がある)を入力して認証。続いて本人認証を行うが、画面には中国のIDカード番号を入れろと表示されているので、その下の部分をタップ。次の画面で認証するIDをパスポートに切り替え、パスポート情報を入力する。さらに進むと、支払いを残高にするかWeChatに紐づけたクレジットカードにするかを選択できるので、クレジットカードを選択して指示に従う。
本人認証をパスポートに切り替える手順がわかりにくい
このあたりの詳細は、ネット上にも先人の情報があるので、あらかじめ予習しておくといいだろう。インストールが完了するまで慣れていないと10分くらいはかかる。めげそうになるがここはぜひ頑張ってほしい。なおWeChat内にインストールされる「地下鉄のアプリ」は、iOSやAndroidのアプリではなく、WeChat内で起動するミニアプリだ。
ようやく地下鉄に乗れる
QRコードでの電車の乗車は、日本でも最近になって一部で始まっているが、中国はQRコード乗車が標準だ。改札口の読み取り部分に地下鉄アプリのQRコードをかざせば、0.5秒ほどで認識され改札内に入ることができる。読み取り速度は日本のICカードに慣れていると遅く感じるが、「まあこんなものか」とおおらかな気持ちで使ってほしい。
QRコードを自動改札機にかざす
デジタルガジェット満載の駅前ビル
羅湖駅から5駅、約10分で電脳街のある「華強路(ファーチャンルー)」駅に到着する。下車する際は入札時と同様にWeChatのミニアプリを起動してQRコードを改札の読み取り部分にかざすだけだ。電脳街の規模は東京・秋葉原の週末の歩行者天国より広く、すべてを回るにしてもどこに行けばいいかわからないだろう。一番いいのは華強路駅を降りてA出口から出ることである。
華強路駅に到着。A出口から出るのが良い
A出口を出てすぐのビルの1階には、深センでいま最も流行っている一般消費者向けのデジタルガジェットがずらりと並んで売られている。ビル内は照明も明るく「怪しい中国」のイメージは一切ない。店の数も多く、店ごとに品ぞろえも微妙に異なっている。
A出口そばのビル内。店内は明るくきれいだ
売られているものを見ると「なるほど、これが深センか」と思えるようなものばかりが並んでいる。無名ブランドのスマートウォッチやワイヤレスイヤホンからハンディー扇風機、感熱ロール紙に印刷するモノクロプリンター搭載カメラなど、どれも日本で買えばそこそこの値段がするものが、ここではかなり安く売られている。
ガジェットの山は見ているだけでも楽しい
いま最も話題のガジェットはAIグラスだ。翻訳機能だけのものであれば日本円で1万円以下。カメラも搭載されており、値段と性能はほぼ比例する。興味があれば店の人に簡単な英語で話しかければ、自由にテストもさせてくれる。特にAIグラスや翻訳機を売っている店では、それを使って日本人に自動翻訳を使って話しかけてくれる店員も多い。
AIグラスは最近急激に増えている
ちなみに中国に関してはさまざまな報道が日本でされているが、少なくとも筆者は深センの電脳街で嫌な思いをしたことはない。むしろ日本人と知ると親しげに話しかけてくれる店員が多い。もちろんこちらが何かを買ってくれると期待している面もあるだろうが、身振り手振りや雑談を通じて意思疎通を図っていく中で、お互いの距離が少しずつ近づいていくのを実感させられる。
怪しいスマホもあるにはある

山根 康宏
香港在住携帯研究家
スマホとSIMを求めて世界各国を取材中。海外、特に中国の通信事情に精通している。大手メディアへの執筆も多数。海外スマホ・ケータイを1800台所有するコレクターでもある。














