6月4〜6日の3日間、幕張メッセで開催された国内最大級のドローン・eVTOL(空飛ぶクルマ)の国際展示会「Japan Drone/次世代エアモビリティEXPO 2025(以下、Japan Drone)」に、GMOインターネットグループがプラチナスポンサーとして出展しました。同グループがJapan Droneに出展するのは今回で4回目となります。
展示会の来場者数は3日間で合計2万3049名に達し、前年(2万1273名)から増加。国内企業221社に加え、海外の9つの国と地域からも計64社が参加しました。ドローンに関するさまざまな技術や製品が展示され、ドローンやロボティクス関連産業の広がりと関心の高まりがうかがえる内容でした。
GMOインターネットグループのブースでは、GMO AI&ロボティクス商事(以下、GMO AIR)が中心となり、空・陸・海をテーマとした内容を出展。「陸」ではヒューマノイドや災害救助用の四足歩行ロボット、「海」では水難救助に特化したドローン、そして「空」ではVRによるドローン操縦体験など、テクノロジーと人命救助や社会貢献をテーマにしたドローンやロボットの実演・企画が来場者の注目を集めていました。
当日の様子を写真とともにレポートします。
展示会の来場者数は3日間で合計2万3049名に達し、前年(2万1273名)から増加。国内企業221社に加え、海外の9つの国と地域からも計64社が参加しました。ドローンに関するさまざまな技術や製品が展示され、ドローンやロボティクス関連産業の広がりと関心の高まりがうかがえる内容でした。
GMOインターネットグループのブースでは、GMO AI&ロボティクス商事(以下、GMO AIR)が中心となり、空・陸・海をテーマとした内容を出展。「陸」ではヒューマノイドや災害救助用の四足歩行ロボット、「海」では水難救助に特化したドローン、そして「空」ではVRによるドローン操縦体験など、テクノロジーと人命救助や社会貢献をテーマにしたドローンやロボットの実演・企画が来場者の注目を集めていました。
当日の様子を写真とともにレポートします。
水難事故での人命救助にドローンを活用
「海」ゾーンでは、水難事故での人命救助支援を想定したドローンや水中ドローンが紹介されました。これらの機体を開発したのは、福島県のmanosoniasu(マノソニアス)社です。
特に目を引いたのは、自動で膨張式救命浮輪を投下する海難・水難救助支援ドローンの「SAKURA」。2025年2月には神奈川県鎌倉市の材木座海岸で海難救助の実用性を確かめる実証実験も行われたドローンです。
SAKURAは、海上・水上にいる助けを必要とする人を素早く発見し、浮輪や「シーマーカー」と呼ばれる着色マーカーを正確な位置に投下することで、救助までの時間を大きく短縮できます。実際、人間が1km先の事故現場まで泳いで向かうには約3分かかるところ、ドローンならわずか30秒で到達可能だそう。ドローンならではの素早さが、海難・水難事故での生死を分ける場面では大きな意味を持ちます。
ちなみにシーマーカーの色は、昔ながらの入浴剤にありそうな蛍光グリーンをより鮮やかにしたような強い黄緑でした。なるほど海で目立ちそうな色ですね。
特に目を引いたのは、自動で膨張式救命浮輪を投下する海難・水難救助支援ドローンの「SAKURA」。2025年2月には神奈川県鎌倉市の材木座海岸で海難救助の実用性を確かめる実証実験も行われたドローンです。
SAKURAは、海上・水上にいる助けを必要とする人を素早く発見し、浮輪や「シーマーカー」と呼ばれる着色マーカーを正確な位置に投下することで、救助までの時間を大きく短縮できます。実際、人間が1km先の事故現場まで泳いで向かうには約3分かかるところ、ドローンならわずか30秒で到達可能だそう。ドローンならではの素早さが、海難・水難事故での生死を分ける場面では大きな意味を持ちます。
ちなみにシーマーカーの色は、昔ながらの入浴剤にありそうな蛍光グリーンをより鮮やかにしたような強い黄緑でした。なるほど海で目立ちそうな色ですね。

パラシュートを投下するデモンストレーション。手前にある大きなドローンが「SAKURA」です。ぶ厚い“ビート板”のような素材のフロート脚で着水も可能
SAKURAと並んで紹介されていた「水中ドローン 海難事故捜索仕様」は、高精度カメラ、アーム、鮮明化装置を搭載。暗い水中でも捜索・捕捉・回収といった一連の動作が可能で、「救助に特化したロボティクス」の実用性を体感できる展示でした。

高精度なカメラやアームを搭載した水中ドローン。風貌は、ちょっとセミの幼虫のようで、なかなかかわいらしい

デモンストレーションのプールにドボンと入り、視界の不明瞭なプールの底を探索
ヒューマノイドロボットに人だかり、握手する人も
「陸」ゾーンでは、Unitree Robotics社の二足歩行ヒューマノイドロボット「G1」や、災害対応向けに設計されたDEEP Robotics社の四足歩行型ロボット「X30」などを展示。

ドローンのセキュリティ対策に関するデモンストレーションに登場したG1とX30
このエリアでの注目は、身長130cmほどのヒューマノイドロボット、G1。パンフレットの入った袋を来場者に手渡す姿は、まるでイベントスタッフのようで、一生懸命な動きに思わず笑顔を見せる人も多く、G1のまわりには常に人だかりができていました。遠くから様子をうかがう人、そっと近づいてきて話しかける人など、来場者それぞれがG1とのコミュニケーションを自然に楽しんでいるようでした。

パンフレットの入った袋を来場者に配るG1。ちなみにG1は衝撃吸収用の特別な靴下を履いているそう
年配の来場者からの反応も上々で「かわいいわねえ」「どうやって動いているの」と積極的に話しかけるご婦人方の姿も。展示ロボットの中でも特に親しみやすく、来場者との距離が近い存在として印象に残りました。

握手を求める人も
展示会初日のこの日、G1を展示運用していたGMO AI&ロボティクス商事 テクニカルスペシャリストの滝澤照太氏によれば、バッテリーの交換と1時間程度のクールダウンを除いて、G1はほぼ終日連続稼働していたとのこと。実運用に向けた完成度の高さがうかがえました。

鷺木さくら
ライター・コラムニスト。 展示会めぐりと編みぐるみが好物。いつかLOVOTかaiboを飼ってセーターを編みたい。 ライフハック・おでかけ情報に関する記事が得意。中央線LOVE。 マンチカンの寝姿と歩き方が好き。