日本本土最東端「納沙布岬」の初日の出!まさかの結末と覚えておきたい冬道ドライブのコツ

齋藤 千歳

Specialアウトドア・お出かけ教育

日本でいちばん早い初日の出の場所はどこなのか?

離島なら南鳥島、本土なら千葉県の犬吠埼が最速

アニメの影響で天体に興味を持つようになった息子への教育的効果も期待して、納沙布岬へ日本本土最東端での初日の出を見に行くことに

某天文アニメに筆者がハマった影響か、5歳の息子が「地球って丸いんだよね」などと話すようになりました。子どものうちに星座や日の出などの体験を作るなら、今がよいチャンスかもしれません。そこで、離島を除く日本本土最東端の「納沙布岬(のさっぷみさき)」で家族で初日の出を見ようと考えました。北海道に住む筆者にとっては、車で家族で行けることも大きなメリットです。

中央の白い灯台が納沙布岬灯台で、日本本土最東端のここを目指すことに。観光地ですが冬は人もまばらで、基本的には静かな漁村です

納沙布岬は東経145°。一方で千葉県の犬吠埼は東経140°で本州最東端といえます。では、離島を含めた日本の最東端は? もちろんこれは東京都小笠原村の南鳥島で、東経153°です。日本の領土としては別格に東ですから当然日の出も早いのですが、一般人はそもそも上陸すらできません。離島を含めた人が住む場所としては、小笠原諸島の母島で最も早く日の出が見られる場所になります。

つまりこの離島を除くと、1年のうちほとんどは日本本土最東端の納沙布岬が一番早く日の出が見られる場所なわけです。しかし実は、地軸の傾きの関係で初日の出を含む10日間だけは犬吠埼の方が早く日の出が見られるそうです。ですから今回はあくまで“北海道本島最東端での初日の出”となります。

片道450km! 往復900kmの冬道ドライブ

東京から車で京都に行って帰ってくるぐらいの距離

納沙布岬に向かう筆者のキャンピングカー。路面は当然凍結しています

北海道の空の玄関口である、新千歳空港のある千歳市に住む筆者。同じ道内の根室市納沙布岬までのドライブです。所詮は道内、前日31日の午前中に出て、当日の夕方過ぎに到着すれば、近くの道の駅で仮眠を取り、元旦の朝に初日の出を見て、ゆっくりと帰ってくればよいと考えました。

そして、Googleマップで「新千歳空港→納沙布岬」と検索。すると高速道路で片道おおよそ410kmで約6時間、一般道では約450kmで約7時間と表示されました。道民的には想定内ですが、東京から京都までが約450kmと考えると、遠さが伝わるでしょうか。やはりそこそこの距離があります。

しかも、大晦日から元旦の北海道は、いうまでもなく完全な冬道。アイスリンクのように凍りついた道路や圧雪アイスバーンの上を、家族の命を乗せて2日で20時間近く走り抜ける必要があるのです。そこで痛感した大晦日・元旦の北海道ドライブのポイントをまず解説します。

最低限チェックしたい冬道ドライブのポイント

お正月の北海道でガソリン切れはほぼ致命傷!

高速道路のPAの壁に掲示された給油所の地図。本気でこの遠さです

北海道の冬のドライブで燃料切れは即、命に関わる大問題です。北海道で車の免許を取ると、「季節に関係なく市街から出るならガソリンは満タン」と厳命されるほどの常識なのです。燃料切れランプが付いても30kmくらいは走るから大丈夫、なんていう本州の常識は通用しません。

そして、冬に車のエンジンが止まることは、暖房が止まることも意味します。昼間でも真冬日なら外の気温は零下、夜間ならマイナス10℃以下も珍しくない北海道で暖房が止まることは、命に関わる問題です。

しかも、大晦日の夜や正月に営業しているガソリンスタンドは超少数派。燃料の残量が半分になったら危険だと考えましょう。できることなら、帯広、釧路、根室で開いているガソリンスタンドを見つけたら、常に満タンにしておくべきです。

高速道路に乗る前には必ずタイヤのエアをチェック!

運転席のドアを開けるとタイヤの正しい空気圧が書いてあるはずです

もしかしたら、車のタイヤのエアをチェックしたことのない人も多いのではないでしょうか。それでも、筆者は北海道の冬道ドライブでは、高速道路に乗る前に必ずガソリンスタンドでタイヤのエアをチェックすることを推奨します。例え、レンタカーであってもです。

実際に筆者は自分の車で冬道でのグリップのねじれや高速走行の安定感が不足しているように感じ、いろいろと原因を探した結果、タイヤの空気圧であった経験があります。

タイヤの空気圧問題の怖いところは、普段自分が乗っている車でも、ちょっとした違和感でしかないことです。しかし、現実には圧雪アイスバーンや凍結路面での高速走行では、この違和感がスリップの原因になり、大きな事故の遠因になることも珍しくありません。

そのため冬の北海道では、それが燃料満タンのレンタカーであろうと、高速道路に乗る前には、必ず規定の空気圧になっているのかをガソリンスタンドで自分の目で確認することをおすすめします。

出せる速度ではなく、余裕の持てるスピードを選択

気が付くとスピードが出過ぎていることが多いので自制したい

北海道の冬道で、多くの方が驚くのは、その走行スピードの速さではないでしょうか。ほとんどの車が制限速度ギリギリ、人によっては、それを超える速度で走っていることは珍しくありません。ただし、筆者はそれよりも10〜20km程度遅く走っています。

最近のスタッドレスタイヤは優秀ですし、車の性能も上がっていますが、滑るときは滑ります。これは長年北海道の冬道を走ってきた結論です。重要なのは滑った後どうするか? なのです。

筆者は自身の反射神経とドライビングテクニックを考慮して、冬道は多くの方よりも10〜20km遅いスピードを基本と考えています。

ですから、ゆずり車線や速度の遅い車の車線があるときは迷わず、そちらを選びます。そして、多少後ろが詰まって迷惑をかけているように感じても、余裕が感じられる速度を超えないようにしています。
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齋藤 千歳

フォトグラファー・ライター
北海道千歳市在住・千歳市生まれのフォトグラファー/ライター。キャンピングカーの「方丈号」から各種アウトドア、カメラ、レンズ、ガジェットに関する情報を発信したり、家族4人で北海道一周などしたりを楽しんでいる。

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