雑誌や新聞の定期購読のように、定額で商品やサービスの提供が受けられる「サブスクリプション(サブスク)」サービスは、ここ数年、日本でも利用が広がっています。特に2020年は新型コロナウイルスの影響で巣ごもり需要が伸び、衣食住からエンタメまで、さまざまなサブスクサービスが老若男女を問わず、身近な存在となりました。
こうした中「日本サブスクリプションビジネス大賞2020」が100社の応募企業の中から選ばれ、9社の入賞サービスが発表されました。
こうした中「日本サブスクリプションビジネス大賞2020」が100社の応募企業の中から選ばれ、9社の入賞サービスが発表されました。
2023年度には1兆円市場! すっかり浸透したサブスクサービス
2019年には新語・流行語大賞にノミネートされるほど、一般にも浸透した「サブスク」。コロナ禍をきっかけに、ドラマや映画などの動画配信サービス「Netflix」「Amazon プライム・ビデオ」を使い始めた人や、飲料品・食料品の定額宅配サービスを申し込んでみた人も多いのではないでしょうか。
2020年4月発表の矢野経済研究所の調査によれば、サブスクビジネスの国内市場規模は消費者向け(BtoC)だけでも、2020年度予測で7873億円、2023年度には1兆円になると予想されています。
そのサービスの範囲は、衣料品・ファッションレンタル分野から、外食の定額サービス、家具・家電の利用・レンタルや家事サービス、多拠点居住サービス、教育、動画・音楽などのコンテンツ、食品・化粧品の定期宅配サービスまで幅広く、今後さらに新しいサービスも登場しそうです。
日本でのこれらサブスクビジネスの盛り上がりをさらに支援するため、2018年12月に設立されたのが、日本サブスクリプションビジネス振興会です。振興会ではサブスクビジネスのさらなる活性化を目指して、優れたサービスを表彰する制度「日本サブスクリプションビジネス大賞」を2019年から開催しています。
2回目の大賞となる2020年は、コロナ禍に見舞われながらも100社のサブスクビジネス提供企業から応募がありました。エントリーされたサービスは、「お得」「お悩み解決」「便利」の3つの基準で審査が行われ、グランプリ、シルバー、ブロンズ、優秀賞、テモナ(スポンサー)賞が発表されています。
2020年4月発表の矢野経済研究所の調査によれば、サブスクビジネスの国内市場規模は消費者向け(BtoC)だけでも、2020年度予測で7873億円、2023年度には1兆円になると予想されています。
そのサービスの範囲は、衣料品・ファッションレンタル分野から、外食の定額サービス、家具・家電の利用・レンタルや家事サービス、多拠点居住サービス、教育、動画・音楽などのコンテンツ、食品・化粧品の定期宅配サービスまで幅広く、今後さらに新しいサービスも登場しそうです。
日本でのこれらサブスクビジネスの盛り上がりをさらに支援するため、2018年12月に設立されたのが、日本サブスクリプションビジネス振興会です。振興会ではサブスクビジネスのさらなる活性化を目指して、優れたサービスを表彰する制度「日本サブスクリプションビジネス大賞」を2019年から開催しています。
2回目の大賞となる2020年は、コロナ禍に見舞われながらも100社のサブスクビジネス提供企業から応募がありました。エントリーされたサービスは、「お得」「お悩み解決」「便利」の3つの基準で審査が行われ、グランプリ、シルバー、ブロンズ、優秀賞、テモナ(スポンサー)賞が発表されています。
「日本サブスクリプションビジネス大賞2020」の入賞サービス発表の模様
保育園の紙おむつが使い放題、「手ぶら登園」が大賞受賞
2020年のサブスク大賞で見事、グランプリに輝いたのは、子育て支援ベンチャーのBABYJOB(ベビージョブ)がユニ・チャームと共同で運営する「手ぶら登園」。保育園の紙おむつが使い放題になるサブスクサービスです。
保護者が毎日紙おむつに名前を書いて持参する、という手間をかけなくても、保育園に直接おむつとおしりふきが届き、月額定額で使い放題になる、というアイデア。保護者だけでなく、保育士さんのおむつ管理の負担も軽くすることができます。
保護者が毎日紙おむつに名前を書いて持参する、という手間をかけなくても、保育園に直接おむつとおしりふきが届き、月額定額で使い放題になる、というアイデア。保護者だけでなく、保育士さんのおむつ管理の負担も軽くすることができます。
「手ぶら登園」のWebサイト
シルバー賞を勝ち取ったのは、パーソナルスムージーの定額制宅配サービス「GREEN SPOON(グリーンスプーン)」です。ひとりひとりの体の悩みや生活習慣を診断するパーソナルテストにより、体質や日々の生活に合った必要な栄養素を特定。60種類以上の野菜やフルーツ、スーパーフードを配合した全25種類のレシピの中から、最適なスムージーが定期的に届きます。
「GREEN SPOON(グリーンスプーン)」のWebサイト
ブロンズ賞を獲得した「subsclife(サブスクライフ)」は家具のサブスクサービスです。月額制で、必要なときに必要な分だけ、暮らしに必要な家具や生活家電を利用できるこのサービスでは、初期費用を大幅に抑えて新品・デザイン性の高い家具を生活に取り入れることが可能。気に入った家具・家電は、利用期間終了後に買い取ることもできます。
「subsclife(サブスクライフ)」のWebサイト
スポンサーのテモナ賞を獲得したのは「unito(ユニット)」。住宅のシェアリング・サブスクサービスです。家電や家具の備え付けられた住宅を1部屋単位で利用でき、外泊した日数分家賃が安くなる「リレント」システムを採用。ユーザーの家賃を変動費に変え、“暮らしの最適化”を目指すブランドです。2020年3月末にオープンしたビルタイプの「unito Chiyoda」、戸建てタイプの「unito Shibuya」をはじめとした複数の拠点を展開。20〜30代を中心に、約150人が利用しています。
「unito(ユニット)」のWebサイト
そのほか、以下の5社のサービスが優秀賞として選ばれました。
・「ADDress(アドレス)」(運営:アドレス)
全国の拠点に月額4万円からの定額で住み放題のサービス。
・「SubscLamp(サブスクランプ)」(運営:ストアフロント)
定額サービスを簡単に始められる、サブスク事業者のためのサブスクサービス。
・「PostCoffee(ポストコーヒー)」(運営:POST COFFEE)
15万通りの組み合わせからカスタマイズされたコーヒーが定期的に届く宅配サービス。
・「POTLUCK(ポットラック)」(運営:RYM&CO.)
定額制で1日2回まで食事が注文できて飲食店で受け取れるテイクアウトアプリ。
・「マイ マカ」(運営:ダロワイヨジャポン)
人気洋菓子ブランドが運営するマカロンのサブスクサービス。
・「ADDress(アドレス)」(運営:アドレス)
全国の拠点に月額4万円からの定額で住み放題のサービス。
・「SubscLamp(サブスクランプ)」(運営:ストアフロント)
定額サービスを簡単に始められる、サブスク事業者のためのサブスクサービス。
・「PostCoffee(ポストコーヒー)」(運営:POST COFFEE)
15万通りの組み合わせからカスタマイズされたコーヒーが定期的に届く宅配サービス。
・「POTLUCK(ポットラック)」(運営:RYM&CO.)
定額制で1日2回まで食事が注文できて飲食店で受け取れるテイクアウトアプリ。
・「マイ マカ」(運営:ダロワイヨジャポン)
人気洋菓子ブランドが運営するマカロンのサブスクサービス。
ムコハタワカコ
編集・ライター
書店員からIT系出版社、ウェブ制作会社取締役、米系インターネットメディアを経て独立。現在は編集・執筆業。IT関連のプロダクト紹介や経営者インタビューを中心に執筆活動を行う。企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)、組織づくりや採用活動などにも注目している。